組織の中では、レポーティングライン(指揮命令系統)の外側から依頼される作業も少なくありません。部署間の垣根を越えたやりとりは、組織の人間関係を円滑にするうえでも有効ですが、あまりに負荷が多いと本来の業務に支障が生じ、頼まれた側から不満も出てきます。
解決策は、他部署からの依頼に対しては、「申し訳ありませんが、直接受けてしまうと、作業管理をしているマネジャーが、私たちの仕事量を把握できなくなるので」と、マネジャーであるあなたを通してもらうよう、穏便に相手に伝える指導をメンバーにするとよいでしょう。
メンバーに余裕がない場合は、納期を延ばしてもらうなど、条件を変える交渉は自分がすることです。このように、「困ったときはマネジャーが対処してくれる」というスタンスを構築すると、メンバーもチームの中で守られている、大切にされているという気持ちが芽生え、チームの結束力も強まります。