愛犬が旅立ってから丸三週間。
思い出さない日は無いし、涙しない日もありません。
けれど、人前はもちろん、家族の前ですら涙を流せない。涙をみせない。
我が家の犬というより嫁(私)の犬という認識だった義両親は、
「犬ぐらいであんな調子でどうなんだろうねぇ」
と、愛犬との別れに泣いていた私を見て、聞こえるような声で話をしていたし、
他人……特にペットを飼ったことが無い人からは、「現実を受け入れてスパッと気持ちを切り替えて、前を向いて歩かなきゃね!」と言われるから。
なかには、
「次の犬を飼えばいいんじゃない?」と言う人も。
悲しいし寂しいけど、そういう事じゃないのにね。
なので、ペットロスにはなってないフリをしています。
だけど………
大好きで、大切で、子供達が家を離れてからは特に癒しでもあり心の拠り所でもあり、
「ずーっと一緒にいるよ」
「ちゃんと介護するから長生きしてね」
と、いつもいつも話して聞かせていた愛犬の旅立ちの瞬間に側にいなかったことがずっと後悔として残ってて、丸三週間が経とうとしてるのに、後悔と強い喪失感で未だにペットロスから立ち直れずにいます。
1月末から急激に体調が悪くなり、
痙攣(てんかん)が発症しないように抑える薬に加え、発症した時のための坐薬。
頻繁に通院し、
いつかは「その時」が来るだろうから、その時は自宅で迎えさせてやりたい……と、皮下点滴の仕方を習って自宅で点滴も開始。
そして、ご飯も水分も摂れなくなり………
愛犬が旅立った2日前から、昼夜問わず痙攣が1時間おきに起こるようになって、旅立つ前日には30分おきに起こるように……。
頻繁に起こる痙攣で眠りたくても眠れず、衰弱し、意識も朦朧として、
でも頑張って、頑張って、いっぱい頑張っている愛犬の側にいたくて仕事を休み、
夜、痙攣の間隔が10分おきになってしまい、一晩中抱っこしてそっと撫でながら声をかけ、
早朝、
しばらくは痙攣を繰り返していたのがスーッと落ち着き、今のうちにと目の届くところに愛犬を寝かせて、チラチラと様子を確認しながら炊事。
落ち着いたかと思った痙攣が炊事が終わった頃にまた始まったものの、
しばらくするとまた落ち着いてスーッと眠っている愛犬。
洗濯物を干しながら何度も呼吸を確認し、穏やかに眠ってる様子に、少し大丈夫そうかな……?と、
今のうちにと洗面所に向かった数分後………
愛犬の呼吸が止まっていました。
痙攣が起きた時の、あの苦しそうな表情のまま……。
最期を看取ってあげたかった、
最後の最後に側にいたかった、
抱っこしてこの腕の中で見送ってあげたかった
なんで大丈夫そうかななんて思ったんだろう、
なんで側を離れちゃったんだろう、
なんで苦しい中ひとりで逝かせてしまったんだろう
悔やんでも悔やみきれなくて、
自分が許せなくて、
看取ってあげられなかったことが、
深い後悔となってます。
悲しくて、寂しくて、自分に腹立たしくて、
何をしてても楽しくないし、
何もする気にならない。
泣いても泣いても勝手に涙は出てきてしまう。
抱えてる胸の内をここで吐き出しながら
今日もこっそり泣いて……
目が腫れてるのを花粉症のせいにしています。