分譲マンションの住民管理組合は、入居者みんなの共有財産である建物や敷地を維持していくために必要な共益費などの維持管理費は抑えつつ、修繕積立金は出来るだけ有効に使いたいところです。
世帯単位で考えると、修繕積立金も月に1,000円程度なら人によってはたいした事ない金額だと思われますが、例えば200世帯のマンションで、毎月1,000円を10年間積み立てると240万円にもなるのです。
これは全世帯に複数個所火災報知機を設置または交換する費用や、共有部の蛍光灯を管球のみLED化する位の予算は、充分に賄える金額です。
輪番制で1~2年で交代する役員や理事さんの中には、余計な事はせず前例踏襲昨年と同じでやり過ごせば良いと思っている方もいますが、共有財産や修繕積立金を上手に生かす為には、無駄な支出は抑えて、共有部分の無駄なスペースをそのままにしておかないという事も考えておくのも良いかと思います。
特にファミリータイプのマンションで建築年数が30年を過ぎてくると、敷地内駐車場にも空きスペースがだんだん増えてきます。
住民の高齢化により免許証を返納して車を処分したり、子どもが社会人となり結婚や自立して引っ越していったりと、駐車場の利用台数は年々減少していくようです。
これが平面駐車場や自走式の立体駐車場であれば維持管理費もそれほど掛かりませんが、
機械式の立体駐車場は、定期的な点検など、メンテナンスも含めると維持管理費は相当な負担になります。
そこで、既に一部の機械式駐車場を有するマンション管理組合では、住民の所有・使用する自動車の敷地内駐車場は100%確保できているので、機械式駐車場で上下複数台収容していたものを、昇降はしないで1台に固定化したり、自走式立体駐車場を撤去して、平面の駐車場に転換していたりするところもあります。
これらには持ち出し費用を抑える効果はありますが、撤去などに費用が掛かる為に、修繕積立金を使用する事になるので、住民の中でも賛否が分かれるところです。
地理的な要因にもよりますが、撤去などに費用をかけず、近隣住民などに空き駐車場を貸し出してお金を生み出せれば、住民の共有資産を有効に活用出来るのではないでしょうか。
駅が近いとか住宅地でコインパーキングが少ない地域では、コインパーキング運営会社と交渉して無償で設置してもらい、コインパーキング会社から地代として賃貸収入を頂くプランと、管理組合の予算でコインパーキングを設置、駐車料金を収入にするという方法があります。
この際、住民が使用する駐車スペースをなるべく整理して、一般の駐車場利用者が利用しやすい場所を確保しておくと良いのですが、駐車場の移動を一部の住民にお願いする形になるので、根回しをしておく必要があります。
また、最近ではシェアリングエコノミーにより、一般家庭や企業の駐車場も時間貸し駐車場に利用することが出来る様々なサービスが登場しています。
設備投資などが不要で、目印のカラーコーンを置いておくだけなど、スマホアプリで手軽に利用できる時間貸し駐車場を運営している会社等もあるので、月ぎめ契約と時間貸し契約を併用して空き駐車場スペースを活用しても良いでしょう。
マンション管理組合も経営感覚で、みんなが安心して住み続けられるマンションに。
マンション管理組合の収益改善アドバイスも・・・
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吉田 謙二
スマートビーンズ株式会社
千葉市若葉区若松町468-2
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