現在加入している生命保険を見直しする際、気を付けたいのがやめ方です。
総合保障タイプの生命保険は、保険会社によって名称等が多少は異なりますが、主契約の終身死亡保障保険に、死亡保障定期特約、三大疾病特約、入院特約、手術保障、先進(高度)医療特約、がん診断給付特約、通院特約(入院前後など条件あり)等で構成されています。
主契約以外は、10年、15年、20年といった定期保障特約(掛け捨て)なので、一定の契約期間が終わると保障も終わります。
ただし、自動更新が付帯されている場合は、保険料は更新時の年齢で計算されてしまうので変わりますが、保障期間が主契約の保険料払い込み期間中であれば継続が可能です。
つまり、仮に30歳で加入した生命保険の主契約が30年、60歳までの払込期間で、特約が15年更新型の場合、15年後の45歳時に保険料が45歳の保険料に変更されて更新、それからさらに15年後の60歳時に特約は終了します。
60歳で保険料払い込み期間が終了してしまうので、医療保険は続けたい、死亡保障はもう少し必要だというのであれば、新たに60歳で加入可能な保険契約をするか、現在加入している主契約に、契約期間分の保険料を一括で支払う死亡保障や入院保障特約を付帯する事は可能です。
ここで馬鹿らしいと思ってさっさと解約するのは早計です。
保険会社の保険料は、予定死亡率・予定利率・予定事業費率の3要素を計算して算出していますが、予定利率が大きいほど保険料は割引が大きくなるのです。
(公財)生命保険文化センター:保険料の仕組み
http://www.jili.or.jp/knows_learns/basic/insurance/mechanism.html
つまり、この予定利率が高いほど保険料の運用利回りも大きくなるのです。
もしその契約が25年以上前なら、保険会社の予定利率は3%以上のところが多かったので、終身保障保険の支払期間が終了した場合、解約返戻金がこの予定利率を基準に運用されます。
しかも契約時の予定利率は契約時のまま固定なので、事務諸経費等を除いたとしても定期預金よりはずっとマシです。
解約するのは特約だけ、主契約は残しておいた方がお得なのです。
保険会社からすると高い利回りを約束したような保険契約はなるべくやめさせたいのですから、新商品を案内して古い契約を解約、解約金を新しい保険の一部に充当する事で保険料の割高感を感じにくくさせる、下取り・転換という手法を使います。
契約者にとっては、貯蓄部分が掛け捨てに回されてしまうのですから、どうしても保険料の支払いが出来ない、けれど保障が無くなるのは困る・・・といった危機的な財政状況でなければ、主契約は安易に乗り換えなどせず、残しておいた方が良いですね。
私が25年前に結婚した時、親の勧めで加入した総合保障タイプの生命保険は、更新時に特約は全て更新せず、主契約のみ66歳まで支払いますが、予定利率は3,45%ですから、今やめる理由はありません。
25年目の証券相場と比べると証券投資の方が圧倒的にリターンは良いのですが、定期預金よりは有利で、いつ解約しても金額が確定しているところが使い勝手がよく、いざ困った時には契約者貸付金制度があり、解約返戻金の8割程度まで即貸し付けも可能です。
保険契約自体が担保ですから、支払期日も金利分を負担すればいくらでも借入は続けられますし、催促も銀行融資のような厳しい返済期限もありません。
家や車の購入時、子どもの進学費用が不足しそうな時に借り入れて、余裕が出来たら返済という、困った時のお財布代わりとして使えます。
保険料の支払い期間には終身払いと30年間、65歳までといった期間限定型がありますが、保険料支払い期間は終了しても、主契約の死亡保障自体は終身死亡保障保険なので、解約しなければ、何歳になっても死亡時には死亡保険金が受け取れます。
また、必要がなければ解約した時点での解約返戻金(払戻し金)が受け取れます。
ネット契約や通信販売など、新しいサービスや保障の保険商品はどんどん販売されていますから、見直しをして新しい保険に変えるのは良い事です。
ただし長期間保険料を支払っていた保険契約に関しては、解約の仕方で大きく損をしてしまう事がありますから、契約も解約も相談は複数のところに提案依頼をしてみては?
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吉田 謙二
スマートビーンズ株式会社
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