ちょっち、「代表取締まられ役」が考えたこと。 -128ページ目

やる気を出させる方法

「虚妄の成果主義」高橋信夫著(日経BP社)によると。人間関係論では、「幸福な労働者は能率的かつ生産的労働者である」という仮説があるけれど、それは科学的に否定されているらしいです。では、人が働く衝動はどこから来るかというと、

自己の環境を自分で処理し、
効果的な「変化」を生みだすことができる時に
自分が有能であると感じる場合。

だそうです。もう少し分解してお話しすると、

●職務満足事象
達成、達成に対する承認、仕事そのもの、責任、昇進
●職務不満足事象
会社の方針と管理、監督、給与、対人関係、作業条件。これらは職務不満足をもたらすように作用するだけでその逆はほとんどない。

スタッフを奮起させようと考えるなら職務満足事象に関わる環境を与えることが必要なわけです。職務不満足事象を改善しても効果が上るものでなく、改善して当然と思われるだけということでしょうか。

辞めたいと言う社員を慰留する際、職務不満足事象を理由に上げられてもそれを改善することで説得するより、職務満足事象で説得するのが効果的。ということでしょうか。

私と結婚してくれる?


 「私と結婚してくれる?」
 「いいよ」
 「嬉しい!!!」

問題発生の多くの理由は相手の言ったことを理解していると思い込むことが原因です。

「その気にさせる質問力トレーニング」(ドロシー・リーズ著)によると、情報には2種類あるそうで、「事実」と「感情」。物事の全体像を掴むためにはその両方が必要とありました。

冒頭の会話は、「事実」を確認するだけの簡単な会話ですがほとんどの場合、感情が隠されており、複雑になる場合があります。

 「私と結婚してくれる?」
 「いいよ」(つ~か、早く服を脱げよな)
 「嬉しい!!!」(でも、給料はいくらもらってんだろ?)

質問をする側は、どういう理由で大丈夫なのか。という次の質問が必要です。また、答える側は、例え、聞かれなくても大丈夫な条件を話すべきです。「結婚してくれるって言ったじゃない!」。みたいにならないために。

ヘッドハンティング

ヘッドハンティング会社の人には会ったことがない。どんな名刺を持っているのだろうか? 肩書きは“ヘッドハンター”なのだろうか。訳して「頭狩り」。これは物騒だ。とはいえ私のイメージだからどうすることもできない。「頭狩り」は、喫茶店で密会を重ねる、しかもガラス張りの2階の窓際、両者の脇には黒のアタッシュケースが置かれて、ひそひそ話をしている。

と思っていたら…。

先日、赤坂のヘッドハンティング事情さんが読者になってくれた。

私のイメージは職業差別みたいなもので、赤坂のヘッドハンティング事情さんのブログによると、「ヘッドハンティングといったら、ビジネスは顧客も社員もやっぱり人が主体。いろんなドラマが頭をよぎります。また明日も人を口説きに行ってきますよぉ。」というノリだった。

私はどんなビジネスでも“口説くこと“が共通項だと思う。社内・社外を問わず、である。もちろん恋愛も。

相手を口説くためには自分が揺らいでいては駄目だし、一方的に口説かれないためには自分自身を知る必要がある。早速、自分の”強み“と”弱み“を再検証してみようかな。

■赤坂のヘッドハンティング事情さん
http://blogkazzur.ameblo.jp/

過去を顧みることのできない者


  過去を顧みることのできない者は、
  同じ過ちを繰り返す運命にある.


私が以前に属していた組織はミッションとビジョンがなかった。あったかもしれないが、社員が共有していなかったことは間違いない。腹立たしいのは私自身が目先の仕事に追われ、「ミッションとビジョンを明確にしましょう」と提案しなかったこと。

ご紹介した名言は、アメリカの哲学者ジョージ・サンタヤーナ(1863-1952)の言葉。原文は、Those who cannot remember the past are condemned to repeat it.

勘違い

月曜日は不燃ごみ回収日だったが、私はカン違いして可燃ごみを出してしまった。ゴミを出す時に誰かがビニール傘の束を捨てていて、「しょうがないな~」と思ったほどだから自分自身に呆れる。私が捨てた可燃ごみは回収されていた。その罪は別として、マネージメントにおける勘違いの話にしたい。

人間は完璧ではない。従って、たまに勘違いで誤った判断をする。問題はその処理。 1)素直に認めてスタッフに発表する 2)発表しない 3)訳の分からない話で煙に巻く とりあえず3つのケースを挙げたがそれぞれによってスタッフの評価が大きく異なる。

どの対応が一番ということはない。臨機応変に変えればいいだけだ。しかし、そこで再び判断を誤ると取り返しのつかないことになる。というわけで、私はほとんど素直に認める。

タコの足

タコは8本の足の内、3本切っても生きているそうだ。実に“しぶとい”。ビジネスにおける“しぶとさ”は重要だ。とはいえ、闇雲に粘ると元も子もない。

タコは4本足を切られたら駄目だそうだ。つまり、“しぶとさ”もどこまで粘れるかという間合いを知る必要がある。

好き嫌い

野良猫の「クロネコヤマト」が自己主張をするようになった。深夜にやってきて「腹がへったにゃ~」と。そして、「煮干では満足しないにゃ~」とも言う。以前はあんなに煮干が好きだった(はず)なのに魚肉ソーセージの味を覚えてからは我儘になってしまった。

好きな仕事をしているスタッフは輝いている。しかし、観察を怠ると「クロネコヤマト」のようになってしまう。野良猫と一緒にするのは失礼かな。まあ、無理は承知で伝えたいのは“成長するスタッフ”という話。

好きな仕事をしていると人はどんどん工夫をする。効果的な場合もあるし、失敗することもある。それでも充実感・達成感があるのでどんどんやる。

ところが、ある日、主張をする。ここがポイントだ。多くの場合、自分の工夫がすべてだと考えるから限界を感じているのを主張しているだけなので、主張をよく聞いた後に視点を変えさせることができれば成功だ。人間ひとりで考えることには限界がある。

我儘な主張にはヘキヘキするが、自分の限界を主張するようなスタッフは貴重だ。その裏に成長しようとする意志がある。

さて、野良猫「クロネコヤマト」の話に戻る。魚肉ソーセージを与えることは簡単なのだが私が用意した夕食は、煮干にかつお節を少し混ぜたもの。しっかり平らげてくれた。

飲み友達の女

その昔、飲み友達の女がいた。ひたすら飲むので恋愛などしている暇はない。何を話したかと聞かれても困る。思い出せないからだ。よく笑っていたということくらいだろうか。

先日、大阪23歳OLの愚痴さんが読者になってくれた。ブログを読むと当時に戻ったような気になった。

私の場合、あれから20年経っている。明日、電話してみようかな。元気かな。電話番号が変わってるかもしれないな。

ちょっと感傷的になったので今日はここまで。

■大阪23歳OLの愚痴さん
http://all-is-full-of-love.ameblo.jp/

・女という生き物
・男という生き物

破綻したプロジェクトに参加した時

立花隆氏の「アポロ13号」という本にアメリカがなぜ巨大プロジェクトを成功させることができるのか、という内容があった。規格を整えチームに割り振る。規格内であればそれぞれ裁量が与えられており、とにかく各チームが持つゴールに向かって仕事をする。最終的に組み合わせれば巨大なプロジェクトが成立する。という内容だったと思う。

仕事柄ITエンジニアの方にお会いする機会が多い。ソフトウェア開発におけるほとんどのプロジェクトは破綻しているのではないかと思う。

まず、規格(要件定義)そのものに問題があるにも関わらず、各プロジェクトチームに割り振る。間違ったゴールに向かっているから途中でほころびが出る。故に再調整。さらに再調整。しかし、再調整されないのは納期。

すべてを仕切れる立場にあれば破綻プロジェクトの責任はその人にある。しかし、多くの人は残念ながら破綻プロジェクトに参加せざるを得ない立場にある。ここは勉強と思って事の一端をすべて将来に備えて覚えていただきたい。反面教師だらけの状況に立ち会えることは大きなチャンスだと私は思う。

先日、読者になってくれたDotforwardのプロマネブログさんはプロジェクトを効率化されることを真剣に検討し、実行しているようだ。Dotforwardのプロマネブログさんのプロジェクトに参加されているエンジニアは幸せ者だと思います。

■Dotforwardのプロマネブログさん
http://dotforward.ameblo.jp/

あの人、何を考えているのだろう?

問題のありそうなスタッフの噂話で、「何を考えているのかわからないよね。あの人」というのがある。「最近の新人はよく分からない」というのもある。硬直した組織にありがちな会話だ。分からなければ聞けばいいだけなのに聞かない。

先日、読者になってくれたジャイアンの独り言さんのブログは、入社3年目くらいまでの人に読んでいただきたい。

先輩が何を考えているか分かります。

■ジャイアンの独り言さん
http://bananafish.ameblo.jp/