書籍のご紹介
みなさんは「デニス・ムーア」を
ごぞんじでしょうか?
同名の米下院議員も
いるようですが、
それではなく。
イギリスの名作コメディ番組、
「空飛ぶモンティ・パイソン」
Monty Python's Flying Circus
のスケッチのシリーズの1つです。
ぼくはこのスケッチの背景もよく知らずに、
「なんだか怪傑ゾロ風のいでたちだな」
と思って観ていました。
「それにしてもなんで、金持ちから奪って
貧民に配るのが、金品でなくて、
ルピナスなんだろう?」
ところが、今年の春
元同僚の南井正廣同志社大教授から、
「本を書いたから読んでね」
と一冊献本いただき、
それで謎が解けました。
これがその本です。
「ディック・ターピンのヨークへの早駆け」
英宝社 2011年2月25日刊
まさしくデニス・ムーアと同じいでたちの
18世紀のイギリスを震撼させた
追剥ぎの名は「ディック・ターピン」
だったのです。
この実在した追剥ぎの名とその伝説は、
「イギリスの小学生なら誰でも知っている」
と紹介されています。
ルピナスは英語でLupin。
(怪盗ルパンとたまたま同じつづりです)
英語の発音はルーピンです。
モンティ・パイソンのスケッチは
「ターピンがルーピンを奪ったら」
みたいな、まるで、お馴染み
「もしも…のコーナー」
のノリで、作ったネタだったのですね。
そのわりには、
ドリフと違って、
せりふも演技もロケもセットも、
それにかっこよく乗馬して…。
モンティ・パイソンの質の高さが
よくでています。
さて、お話を本に戻します。
この本には、
実在したディック・ターピンのリアル・ライフと
彼がいかにして伝説となったか、
また、伝説の主要部分である
早駆けを使ったアリバイ工作、
いわば「時刻表トリック」の祖先ともいえるものが、
実にさまざまな文献をもとに、
緻密に調べられ紹介されています。
英文学や英国史の研究家でなくても、
じゅうぶんに楽しめる内容になっています。
英国ファンのみなさま、
ぜひご一読ください。
著者、南井正廣先生がカンタベリー大学に研究留学なさっているときにぼくはカンタベリーまで彼を訪ねて行きました。
おちついた中世のたたずまいの残る、イギリスの前庭ケントの美しい州都でした。
早駆けアリバイ工作を「時刻表トリック」と捉えるあたり、Trainspotterを自認する彼らしい発想です。
なお、Trainspotterとは、日本語で言う「鉄ちゃん」のことです。
今日の更新はブログネタで。
ブログネタ:史上最強のファンタジー、完結!最後のハリー・ポッター気になる?
参加中ハリー・ポッターが気になるかって?
ぜんぜん!
もうとっくに時代は終わってます。
っていうか、最初から時代は来てません。
本屋の仕掛けたトリックです。
1997年に1作めが出てから、
ひさびさの大ヒットと、
出版業界は色めきたったものです。
そして、年々騒ぎを大きくして…、
そのわりに中身はどんどん
整合性のないものに。
7年で終わるはずだった
原作もどんどん長くなる一方で、
結局10年かかって刊行。
映画も当初から
一貫性なんてなく…、
途中から一作ごとに監督は変わるし、
ダンブルドア役の役者は死んじゃうし…
(これはしかたないけど)
映画も2001年から、
7作を8作にして、
結局10年かけて発表。
主人公たちは不必要に
歳くっちゃうし、
もうダメダメ。
くらべるのももったいないけど、
「ロード・オブ・ザ・リング」の
作り方とは、
原作も、映画も、
ぜんぜん違います。
何度観てもすばらしい
「ロード・オブ・ザ・リング」
映画館で観た方も、
ぜひ、DVDの
スペシャル・エクステンデッド・トリロジーBOXセットで
ご覧になることをお勧めします。
壮大なトールキンの世界を堪能できます。
英国人トールキンが、英国に神話がないものだから、
復刊の辞
7月3日(日)に復刊する予定でした。
でも、1日ズレてしまいました。
7月2日(土)に早稲田で、
バルト研の7月例会があり、
それに参加してきました。
機関誌の「北欧史研究」の別冊
「BALTO-SCANDIA Extra Edition」
もようやくできあがったということで
1冊いただいてきました。
こちらは英語論文集なのですが、
ぼくも研究ノートという形で、
“The Thinking Methods of N. F. S. Grundtvig”
- Christianity and Norse Mythology -
という文を載せていただきました。
デンマークの知人たちにも、
これで自分の研究をお知らせすることができます。
バルト研のあと、
早稲田から三ノ輪橋まで都電にのって、
日本堤の「中江」に行ってきました。
ひさしぶりの桜なべ、おいしいシチリアワインと堪能しました。
翌日7月3日(日)
ニコライ堂のミサに参列して、神に祈りを捧げてきました。
その後、有楽町で後輩と逢って、
ひさしぶりの昔がたりに盛り上がって、
やっとのことで新幹線の最終にとび乗ったのはよかったのですが、
あまりの疲労に新幹線内で爆睡してしまい、
気がつけば、なんと岡山でした。
ひえ~。
当然引き返す手段も無く、
岡山で宿泊することに。
疲労困憊で体調は崩すわ、
とんだ出費になるわ、
フラフラになった状態で、
やっと今朝、帰阪してきました。
そんなわけで、昨日復刊する予定だった
日刊「きのこ」、1日遅れの復刊となりました。
読者のみなさま、
これからも日刊「きのこ」を
よろしくお願いします。
岡山駅の親切な駅員さん、
ぼくが新幹線を乗り越したことを告げると、
「気の毒だからお金はいただきません。
明日きっぷを買ってください」
といわれました。
駅員さんと神さまに感謝です。




















