試してガッテンの『知覚過敏』の回の放送内容ですが、続きがあります。
前回の記事が長くなってしまったので今日はその続きをご紹介します
『食後すぐに歯磨きしなくてもいい?』
番組で取り上げられていたのは一般の80代の女性。
ご高齢なのに入れ歯になることもなく、前歯も自分の歯で、歯茎は下がっているものの知覚過敏もなく、元気に過ごされているといいます。
‘どんな特別な生活をしているの’
‘他の人と何が違うのだろう’
ちょっと気になりますよね。
と言う事で、試してガッテンでは、そのおばあちゃんの1日をおって取材していました。
朝食後は・・・すぐに歯磨きしない
昼食後・・・歯磨きをし忘れる
夜寝る前・・・歯ブラシ、歯間ブラシを使ってしっかり磨く
放送当日のおばあちゃんは、そのような生活をされていました。
娘さんも『お母さんはいつも食後に歯を磨かなくても別にいっか~って感じよね』と言っていたり、
ご本人も『食事をした後にすぐに歯磨きしようなんて思えないわ』とコメントされていました。
食後はと言うと、ソファーで新聞を読んでゆっくりと、ご自分の時間を愉しんでおられました。
いつも一時間くらいたってやっと歯を磨くのだそうです。
それからお昼は『出かけるから別にいいかな』と思って歯磨きしなかったのだともおっしゃっていました。
時々自然歯科にも他院で歯磨きの講習を受けられて、
『しっかり磨かなければいけない』と思うことが、すごくストレスになっていました、
という患者さんがお見えになります。
おばあちゃんの生活は、そういった患者さんの心の負担も軽くして、参考になるのでは?と思えました。
番組で注目していた点は、食後は、食べものの酸で歯(象牙質)が軟らかくなっているので、唾液の作用により、ある程度歯が修復されて堅くなるのを待ってから磨く方がいい。ということだったと思います。
それも一つ納得と思えました。
それからもう一つ
大事なんじゃないかなと思ったのは、
『歯を磨かなきゃ』ということで、歯磨きをストレスに感じるよりも
『ゆっくりお茶でもして、新聞でも見てから歯を磨こう』と言う様な‘加減の良さ’です。
リラックスすると、血流がよくなって、唾液の流出量もアップします
試してガッテンでは知覚過敏の防止に食事(と会話)の時以外歯は噛み合わないようにということも言っていましたが、このおばあちゃんの生活、その点にも通じるところがあると思います。
『~ねばならぬ』ではない生活スタイルで食いしばる頻度が少ないと言う事です。
それから、このおばあちゃんは、~一日一回しか歯を磨かなくても何の問題も起こさない人がいる~と言った東京医科歯科の志村先生著書の御本『歯磨き病』の内容を実践されていると思いました。
人間は1日15分くらいしか歯を噛み合わせないと生理学的に言われていて、
以外かも知れなせんが、ほとんどの時間は歯と歯の間を2~3mm程度開けて
‘ぽか~ん’
としているんだよ。と大学でも習いました。
でも実際の日常生活を振り返ったときに、イライラ・クヨクヨしてしまうことは多くありませんか?
『なんで私が~しなきゃいけないのよ』
『あの人嫌い』
ストレス等々
こころに問題があると物理的にも食いしばる頻度が多くなるので、歯がガツガツ当たって歯に問題を起こします。
自然歯科では耳にタコができるくらい、患者さんに毎回お伝えしているのですが
『拘らない生き方』、
物の見方を少し変えることが、
自分の歯の健康を守ると言う意味でも大切なようです。
私も見習いの身・・・ですが負けず嫌いな私です。
日常でイライラ、クヨクヨ・・・しないように本当はしたい(>_<)
(がなかなか・・・とも言わずやってみますが。)
それから、捕捉ですが、この番組は家族で観ていたのですが、歯磨きの達人と言われていた80代のおばあちゃん。
右上前歯の先が少し欠けていました。お口の中を観ると、右下の奥歯にだけFCK(金属の冠)が入っていました。
奥歯の当たりをさけて前歯がやられた・・・
色々な事が見えてくるのだなと思いました。
歯も部分ではなく、全部が関係しているということですね。
‘試してガッテン’勉強になりました。
長文に最後までお付き合い頂き、ありがとうございました
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