塩 -5ページ目

亀田、磐石のスプリット防衛

大口と意外に慎重なタッチ・ボクシングで判定の山を

築いている亀田興毅が、パノムルンレック・カイヤン

ハーダオジム(泰)を迎え撃った。


試合は後半から、パノムルンレックのジャブと

強引なフック攻撃で主導権を握ったかに見えたが、

強烈なソフトタッチ連打と顔面ブロック、効いたフリが

評価され、まさかの2-1の判定をものにした。


ネット上ではほとんど全てのファンから

「もう辞めろ」「また八百長か」「挑戦者がかわいそう」

などと、暖かい声援が寄せられ、亀田支持者の層の

厚さを物語った。次も微妙な対戦相手、玉虫色の

判定を提供してくれるのは間違いないだろう。


亀田は、これで6度目の防衛に成功。

年度始めからモヤモヤを募らせ、全国50人からの

塩ファンの仕事の効率を下げるは必定である。

昨今の厳しい東アジア情勢において、今回の判定が

国際問題に発展することが憂慮される。

クリチコさん、盤石の防衛

兄ビタリとともに世界ヘビー級タイトルを独占し、

巨大岩塩帝国を築いて業界を呼吸困難に陥らせている

ウラジミル・クリチコさんがヘビー級砂糖選手代表の

デビッド・ヘイを迎え、よせばいいのに悪天候の中屋外で

防衛戦を行った。


ヘイが大口を叩くほどファンの不安感が増大していった

この一戦、予感は非情な現実となった。試合はヘイが抜群の

反射神経を発揮し、ハイレベルな鬼ごっこを展開。たまに

ヘイがビッグパンチを空振りしては転び、クリチコさんの

ハードタッチから逃げ回るという微笑ましい光景が繰り広げられた。


ボクシングの試合を裁くと聞いていたのに大男の鬼ごっこの

監視員をさせられ、戸惑いと苛立ちを隠せないレフェリーは、

転がり続けるヘイにダウンを宣告。もはやどうでもいい

タイミングで制裁措置を施したが、全く効果なし。以降も全く

同じ光景が繰り広げられた。


クリチコさんは終盤に入ってもジャブで小突き続け、一発狙いの

ヘイを楽々ポイント・アウト。一番の見どころは入場シーンという

盤石の試合運びを見せつけ、世界中のファンにテレビのチャンネルを

変えさせた。


完敗を認めたヘイは「言い訳はしたくない。でも実は試合中に

足を痛めていた。」「左手の状態が万全ではなかった。」

堂々と言い訳を繰り返し、器の小ささを露呈。試合内容からも

商品価値の致命的な暴落は避けられず、再戦への興味も

吹き飛ばした。


ヘビー級最後の希望の灯をあっさりと消し、クリチコさんは

これで56勝(49KO)3敗。KOしているのに塩という抜群の

安定感誇張にあらず、世界ヘビー級タイトルを手放す気は

毛頭なし。当分の間は絶望感、閉塞感をたっぷり提供し続けて

くれることは間違いない。

塩名言

「昨日ドネア対モンティエル戦見ました。

  ドネアって俺にそっくりじゃないですか、

 構え方なんか特に。」


                      徳山昌守(金沢/北朝鮮)

ジョー・カルザゲさん   (英)

2000年代の中重量級シーンを代表する名塩王者。
全勝、強打者、高KO率、スピード、技術、タフネス、
獰猛な攻撃性。およそボクサーとしての魅力すべてを兼ね備え、
非の打ちどころがないのに塩という新境地を切り開いた。


ホープ時代、専門誌にて「英国の川島敦志」などと
素っ頓狂な紹介をされ失笑を買う。98年に世界Sミドル級タイトルを

獲得、徹底的に英国に引き籠って矢継ぎ早に防衛戦を消化。

見どころに事欠かないのに単調。強打なのに退屈という不条理な

ボクシングは、おびただしい数の塩ファンたちをマットに這わせた。


拳の故障の慢性化から塩連打に開眼し、穴のない塩ボクシングに進化。

都合21度ものタイトル防衛を成し遂げた。その危険なパンチ力は

ジャブだけで相手の体力をそぎとった。汚いストレートの打ち方、

リング上でのバタバタとした落ち着きのなさ、忙しい猫連打と、

世界中のボクシング・ファンに「強いんだが納得いかない気持ち」を

提供した。


晩年になってから何故かビッグマッチを果敢に挙行。心境著しい

ジェフ・レイシーを将来性ごと破壊すると、ホプキンス氏も地元判定で粉砕。

塩ゾンビと化したロイ・ジョーンズをいたぶって米国の中重量級ボクシング

最強神話を崩壊させ、業界を死海状態に陥れ、大きな爪痕を残した。

08年、めぼしい大物、砂糖選手がいなくなるとついに引退を発表。
ロッキー・マルシアノ、スベン・オットケさんに続く3人目の
生涯全勝王者となった。

塩名言

「私のカスティーリョ戦の4ラウンズはメイウェザーの全キャリアよりも

 おもしろく、アクティブだった。」


                        リッキー・ハットンさん(英)


デラ・ホーヤ戦後、引退状態のメイウェザーに対する、

面白さを引き合いに出すという酔狂な挑発。

なお、試合はいつも通りのぶつかり稽古に終始。