Whisky's Diary -5ページ目

マキロップ祭り!

日本代表おめでとう!

仕事から帰ってきたら試合が終わっていたが、完全なアウェイで勝利することは実力以上に大変なことだと思う。

もぅ、優勝しちゃえ!


さて、本日も昨日の流れからマキロップで行こうと思う。

というか、一週間マキロップ・ウィークにしてみようかと・・・。

まず本日はこちらから、



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No.18 MANNOCHMORE 1984~1999(マキロップ・チョイス CASK STRENGTH)


1971年、グレンロッシーの敷地内に第2蒸留所として、ジョン・ヘイグ社により運営されていたが、1985年に一度閉鎖され89年に操業を再開されている。

グレンロッシー同様、同社のブレンデッドウィスキーであるディンプルやヘイグのキーモルトである。

以前は熟成年数表示のないオフィシャルボトルを出しており、私は見たことがないが、まるで水のように色が薄かったそうである。

ちなみに、同蒸留所で「ブラック・ウィスキー」と称されるロッホドューという、極端にバーボン樽の内側を焦がして熟成させた、真黒なウィスキーも1998年から発売している少々ユニークなスペイサイドの蒸留所だ。


さて、お楽しみのまずは香りであるが、色は濃いがバーボン樽熟成であることが伝わるバニラ。  鼻に抜けるアルコール香が爽やかに感じる。

15年熟成とは思えないような深みのある味わい。   完熟されたフルーツ(りんご?)、ビターチョコレート、抜けが良いので、食前や濃い味のモルトを飲んだ後の口直し的な役割も担えそうなウィスキーである。


やはり、美味しく成長していたので予定通り、しばらくマキロップ祭り開催とします。

明日は・・・。

ご無沙汰

いやはや、覚悟はしていたが珍しい程忙しい日が続いた。

自宅のモルトに手を伸ばす余裕もないほど不幸な日々であった。

ご心配をしてくださった方々、ありがとうございます。

元気ではあります ^-^


さて、久々の宅飲み。

最近は案外普通のモルトを紹介していたので、ちょっとだけ変ったモルトを・・・。



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No.17 COLEBURN 1980~2001(マキロップ・チョイス SHERRY CASK STRENGTH)


1897年、ジョン・ロバートソン&サン社により創業。

スペイサイドはエルギンとローゼスを結ぶ幹線道A941号線沿いのほぼ中間地点に位置する。

こちらの蒸留所もブレンデッド用(アッシャーズ・スチュワーツ)に供給されることが多く、1985年に閉鎖されるまで、ただの一度もオフィシャルでシングルモルトが発売されたことがない。


以前は、グレンリヴェットの人気にあやかろうと、様々な蒸留所が蒸留所名の末尾に「グレンリヴェット」を付けることが流行していた。

アベラワーやピティビアック、ダフタウンやマッカランまでも付け、その数20程にも及んだという。

コールバーンもその蒸留所の内の一つで、「COLEBURN-GLENLIVET」と名乗っていた。

現在は、蒸留所のポットスティルも取り外され、ライセンスも手放したため、復活する見込みはない。

故に、まれに発売されるボトラーズからのボトルも今後高額で取引などされるのであろうが、酒飲みにそんなことは関係ない。   安いうちに飲む!


こちらのマキロップ・チョイス。

史上最年少でマスター・オブ・ワインに認められた天才イアン・マキロップが厳選した樽をカスクストレングスでボトリングしたシリーズで私は数本所有しているが、正直あまり好みではない。

どうにもゴムの様な臭味が被って出てきていて、「個性が生きてないな。」と思うシリーズだった。

しばらく寝かせようと考えて一年になる。


コルクも古いので慎重に抜き、グラスに注いだ時、私は感動した。

「香りが生きている!」

プラスチックを溶接したような臭いはなく、甘いシェリーの芳香が立ち上ってくる。

私はすぐさま確信した。   「勝った。」と。

一年の時を経て、こいつも私好みのウィスキーに変ってくれたのだ。

香りは杏子やブランデーにも似たシェリー香。微かなピーティな舌触りから濃厚なチョコレート、焦がしたカラメル、ミント、わずかに苦く、とにかく濃い!

アルコール度数は61.3%。

衝動に駆られて、少し多めに「ゴクリ」とすると、腹の底から這い上がってくる熱い呼吸が、賛美する感嘆の溜め息に思える。


こうなると、他のマキロップも気になってくるのだが・・・。

明日も早いので、心地よく寝るには今がちょうどいい。

また近々。

酒とはつながり

一昨日の夜、素敵な出会いがあった。

私は先日いただいたコスチュームシリーズが気になっていたことと、誰かと話をしながら酒を飲みたいと思っていたので、BARタウザーに伺った。

バーテンダーの金田さんも私のことを覚えていてくれた様で、席に着くなり、「先日の続きから行きますか?」

と声を掛けてくれた。   ありがたい。


ニンマリしながらモルトを楽しんでいると、一名の男性客が入ってきた。

50代半ばくらいだろうか・・・どうやら常連客らしく、マスターと親しげに話をしていた。

北海道の話題になっていたので、次第に私も会話に入ることに・・・。

終いには、BARの閉店後にその方の行きつけのスナックにまで同伴させていただく仲になっていた。


実に気持ちのいい方で、二周りも歳の違う私に対し、同じ目線で会話をしてくれた。

親父ギャグは店から禁止されるほど寒い物をお持ちではあったが、

「私の先祖は商人ですから。」

と言い、適度な距離を置きつつも、人付き合いと酒を楽しむ、まさに日本の紳士な方との出会いであった。



バーテンダーというドラマの特番で、小山薫堂氏が“酒とはつながり”と説いていた。

今後も、酒を通じて知り合った方々とは、酒がお互いの時間と距離を繋げてくれるのであろう。

ブログを通じて知り合った方々とも、いつの日か一緒に酒を飲みたいものだ。


一昨日の夜、いただいたモルトはこちら。


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No.16 BLADNOCH 1965~1988(ムーンインポートTHE COSTUME)


スコットランド最南端にある蒸留所で、創業は1817年。

ブレンデッド用に供給されることが多く(ベル・インバーハウス等)、現オーナー(レイモンド・アームストロング氏)により年間生産量10万リットルまでと決められている為、シングルモルトとして供給は不安定ではある。

個人経営の蒸留所のためか、観光客の誘致に積極的に取り組んでおり、以前はウィスキースクールなども開いていた。(生徒にはダフトミルのカスバート兄弟も)


以前私が飲んだことがあるのはコニッサーズチョイスのブラッドノックで、オイリーな香りの中に雨の浸みこんだ土の様なニュアンスで、正直あまり好みの味ではなかったが、先日のキンチーの裏切りがあっただけに期待が膨らむ。


グラスを回すと、まさかのワイン香が。  その後やはりのシェリー香。

次第にシガーも感じられる。 飲み口が非常に滑らかで、ドライフルーツを焼いた様な甘さが広がり、あっという間に喉を過ぎていく。

アルコールもしっかり生きていて、シガーと一緒にゆっくり楽しみたいモルトだ。

まだまだ、このシリーズや、それ以外の見たこともないモルトも置いてあるBARなので、また人と会話を楽しみながら酒を飲みたいときには伺わせていただこうと思う。


二日間にわたって書いたこの記事。

本日も実は昨日と同じ現象が起こり、正直疲れました。

おかげで、普段よりも自宅のウィスキーをガブガブ飲んでいるので、支離滅裂な文章になっているかもしれませんがご容赦ください。