朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -43ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

適度に受け流すスキル、気にしない生き方について、例をあげながらひろゆきさんがそつなく伝えてくれています。

13P

他人の目や他人の意見をいちいち気にするよりも、余計なことは軽く聞き流す生き方、「気にしない生き方」をしたほうが、幸せの階段を上ることができると僕は考えています。

 

 

空が落ちてこないかくよくよ悩むなどまったくの論外で杞憂そのものです。

悩んでいても問題はまったく進みませんし解決しません。

悩むくらいならば、自分でみずから行動してその結果を得てそのときに対処策を考えるのです。

159P 自分がどうにかできること以外はこだわらない

自分にはどうにもできないこと、どうでもいいことより、自分の人生にとって有意義なことを考えたほうがずっとお得です。言いたいには、これです。

・すごく好きなもの

・強く興味があること

・やると楽しくなれること

 

ヨガでツボに入ったときです。マインドフルネス瞑想でしょう。

ヨガをすることの他なにも考えずに目の前のことのみに集中するのです。できるだけその没頭する時間が持てるかどうかが、雑多なストレスに打ち克てることにつながってくるものだと思います。

187P 何か一つのことに集中する

過去や未来のことを考えるなと言われてもかえって不安になってしまいますが、何か一つのことに集中できれば他のことを考えなくなる。そういう無心な状態を能動的に作ることはストレスのある人にはすごく重要です。今目の前にあることに没頭していろいろと考えを巡らせると、不安な気持ちに意識が向かなくなる。

 

ぼくは、「ハレとケ」の状態がぱっと頭に浮かびました。いつも祭のような明るく楽しい状態のままではありません、日々はつつましく生きていてけっして面白くない時間も多くあります。明暗を対比していつも騒ぐとか発散するばかりではなく、当たり前の普通に毎日が実は幸せだったと気づくのです。静かなときを過ごし楽しむメリハリが大事だと思うのです。

219P 舌を肥やさない

「舌を肥やすな、飯がまずくなる」があります。おいしいものをずっと食べていると美味しいと感じなくなるという経験がある人は多いでしょう。普通にしていれば幸せだと感じたことを、そう感じられなくなるという一種の人間の能力の欠落だと思う。

 

 <目次>

はじめに

プロローグ 「幸せ」を感じるための考え方

第1章 他人に振り回されない(職場の人に振り回されないために、他人をコントロールするコツ、ずるい人間になる、日本企業の同調圧力、転職する前に考えること)

第2章 今いる場所にこだわらない(賢いスキルアップの方法、営業スキルの価値、相手をうまく説得する、やる気を持続させるテクニック、心配事が消える考え方)

第3章 周りの目を気にしない(なぜ人と比べてしまうのか、誰からも嫌われない人はいない、メンタルを整える思考法、イヤなことを引きずらないコツ、SNSとの向き合い方)

第4章 お金にとらわれない(お金以上の価値を知る、ぜいたくな生活はいらない、「欲望」をコントロールする、焦りが自然と消える思考法、人間の幸せのメカニズム)

第5章 社会に期待しない(日本社会でこれから生き残るには、「幸せ」とは何か)

エピローグ 気にしないための「7つの習慣」

 

西村博之。1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカのアーカンソー州に留学。1999年にインターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。東京プラス株式会社代表取締役、有限会社未来検索ブラジル取締役など、多くの企業に携わり、企画立案やサービス運営、プログラマーとしても活躍する。2005年に株式会社ニワンゴ取締役管理人に就任。2006年、「ニコニコ動画」を開始し、大反響を呼ぶ。2009年「2ちゃんねる」の譲渡を発表。自身のYouTubeチャンネルの登録者数は160万人超、X(旧Twitter)のフォロワー数は240万人超。

 

山内マリコさんの日記エッセイ集。

「山内」の氏は違うが、「マリコ」の名は本名だったとは。

結婚はイニシアティブの奪い合いであって、家事の無償労働をめぐる彼女の夫へのレジスタンスが縷々描かれていた。

ありきたりな言葉で書くと、マリコさんをもっと知ってさらに気持ちが近づけたような気持ちがするエッセイ集だ。

 

親友は、少数でも、ひとりでもいればよい。山内マリコさんの無二の親友は彼女の夫。

336P 親友たちよ

相手を知り、自分を知り、お互いを受け容れ合う。愛し、尊重し、褒める!心にもやもやがたまったら押し殺したりせず、心の内をちゃんと言う。そうしてさらに仲良くなっていく。出会ったときはよく知らない他人だった人が、いつの間にかかけがえのない存在になっている。

 

男側からもこれわかる!この独白の気持ちはわかるよ!

改心した現在夫さんは、こののちご飯を作って待っていてくれる。仕事から帰ったらごはんが用意さているという。

258P

<一人で食べてきていい?>

これでわたしの夕飯は自由だ!どうしてわたしは夫の夕飯にここまで心を支配されていたんだろう。飲めばいいじゃないか。駅ナカでビールを。食べればいいじゃないか、心の赴くままに!すると次の瞬間。夫から返信が。

<俺の分を買ってきてくれるなら一人で食べてもいいよ>

ああ、こんな夜はおじさんになりたい。女なんかやめて、おじさんになりたいよ。

 

夫婦においてのドラえもんのジャイアン方式を知る。これはなるほど!よいのではないかと思う。

224P ジャイアン方式

もうわたしたちは夫婦なんだ。二人で一つなんだ。だったら夫のものはわたしのもの。夫にあげたものも、基本的にわたしのもの。ならば夫の誕生日に、自分が欲しいと思った(けどちょっと値の張る)ものを買えば、それでいいんじゃない?

 

 

 <目次>

はじめに

そのうち結婚するつもり日記

とりあえず結婚してみました日記

おわりに

 

1980年富山県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒。2008年「女による女のためのR‐18文学賞」読者賞を受賞し、12年『ここは退屈迎えに来て』でデビュー。

主な著書に、『アズミ・ハルコは行方不明』『あのこは貴族』『選んだ孤独はよい孤独』『一心同体だった』『すべてのことはメッセージ小説ユーミン』などがある。『買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて』『山内マリコの美術館はひとりで行く派展』『The Young Women’s Handbook~女の子、どう生きる?~』など、エッセイも多く執筆。

 

西暦千年ごろ平安時代には、藤原氏を中心とした貴族文化が花開きました。鮮やかで華やかな装束に身を包み和歌や管弦に興じる貴族たちの生活は、とても優雅であったような印象を持っています。

その陰では、家の浮沈をかけた熾烈な権力闘争が繰り広げられていました。

その場所は後宮においてです。政治の主導権を手に入れるために、娘を競って帝に入内させて皇子の誕生をと望むのです。娘が産んだ皇子が帝に即位すれば、娘親の方には摂政・関白として帝に絶大な信頼と影響を与え政治を操ることが可能となります。

しかしながら、入内してもまったく皇子を授かることができなければ、その実家の将来は明るくないのです。貴族たちの地縁である女御や更衣たちがひしめく後宮は、女性たちにとっても厳しい権力闘争の実践の場でもあったのです。

特に、このころ栄華を極めた藤原北家は、この権力闘争に打ち克つために、娘の身辺に優秀な女房たちを集めました。

 

藤原定子に仕えた清少納言、藤原道長の娘・彰子に仕えた赤染衛門、和泉式部などの女房達のほかに、大河ドラマ「光る君へ」の主人公であり「源氏物語」の作者紫式部がいたのです。

 

この本では、紫式部の生涯と平安時代の後宮での生活、世界最古の恋愛小説「源氏物語」54帖を人間関係相関図やイラストをふんだに使って解説しています。

 

 <目次>

はじめに 

第1部 紫式部とその時代(紫式部の時代を俯瞰する、平安時代の後宮生活、紫式部の生涯)

第2部 『源氏物語』を知る(光源氏の青年時代―恋の旅路を歩む貴公子、栄華の頂点―位人臣を極めた光源氏、宇治十帖―光源氏亡き後の世界)

参考文献

 

國學院大學文学部日本文学科教授。1963年長野県生まれ。國學院大學大学院博士課程後期単位取得後退学。博士(文学)。群馬県立女子大学文学部講師・准教授、フェリス女学院大学文学部教授等を経て、現職。専攻は『源氏物語』を中心とした平安朝文学

 

哀しみの連鎖は愛や恨みの赦しによって断ち切れるのかどうか。

アドラー心理学やNLP、カウンセリング、右脳教育、コーチングなどを行っていく過程で気づかれた名言や格言がたくさんありました。こころに刻み込んで大事な場面で思い出し活かしていきたい。

 

46P 本当に辛い人には、言葉をかけなくてもよい。ただ寄り添うだけでいい

54P 陰徳を積む。周囲に言い触らすことなく、他人が喜ぶことを静かに重ねて実践していれば、自らの運気が高まり人生も良い方向に進む

61P 運命と宿命は違う、運命は自分の努力や生き方次第で決まる。

65P 解決策は自らの力で行動することで見えてくる。

88P 自ら口で発する言葉の一つひとつが、自らの人生を形作っていく。

 

108P 自分の中に埋まっていて気づいていない能力・宝物を見つける問いかけ

1 これまでの人生で、自分が本当に楽しんで取り組んできたことはなにか?

2 他人から褒められたり、認められたりした才能や特技はなにか?

3 自分が本当に興味や関心を持っていることはなにか?

 

 <目次>

序章 ある日突然、家族三人の命を奪われた(事件の第一報は早朝のニュースだった、ベテラン刑事に一喝された青二才 ほか)

第1章 前を向いて生きるために(すべては「平穏な日常」を取り戻すことから始まる、本当につらい人には、ただ寄り添うだけでいい ほか)

第2章 言葉が今日と明日の自分を作る(思いを言葉にしてシェアすることで苦しみから抜け出す、「マイナス言葉の爆弾」には細心の注意を払う ほか)

第3章 心を守るために手に入れたスキル(宇宙から自分を眺めている光景をイメージする、頭の中の独り言をコントロールする ほか)

第4章 自律神経を整え心を回復する(自律神経の改善が心の回復に大きな影響を及ぼす、大好きな人と美味しいものを食べる ほか)

あとがき

 

1975年、神奈川県横浜市生まれ。株式会社みつば代表取締役。「心を整える学び舎」主宰。米国NLP協会認定NLPトレーナーassociate、カイロプラクティックドクター

イラストをふんだんに使ったこんな授業があったら楽しいのではないかな。

身近なのに案外知らないことが多い税金のしくみやルールを基本的なところから体系的に教えてくれました。

弥生時代の邪馬台国の時代から税が始まったそうです。飛鳥時代の口分田や租(稲)庸(労役か布)調(特産品)、班田収授法や墾田永年私財法という税の歴史から、現在の日本の税目が消費税など約50種類あり、所得税では10種類あること、また源泉徴収、相続税、インボイスなど各種税金に関する基礎知識を得られる本でした。

インプットとアウトプットは表裏一体です。

それぞれ授業が終わった後には、「税金クイズ」がありました。読んだだけではなく問題を解くことで理解を深める楽しい仕掛けが用意されていたのです。

実際にも難しいことをわかりやすくして楽しく学べるような授業があったらよいのではないかと思います。

大人にとってもこれを契機にして興味を持てば専門的な税金に関する書を読んでいくし、税理士や簿記などの資格を目指そうというモチベーションが上がってくるのかもしれません。

 

 <目次>

はじめに 

1限目 そもそも税金って、何?

2限目 まずは社会科の復習!日本国憲法から税法のしくみを知ろう

3限目 知らないいと損してしまう!知らないのしくみをざっくり理解しよう

4限目 いつまでも目を背けられないよ!相続税&贈与税のしくみをざっくり理解しよう

5限目 起業時や会社員の必須知識!法人税等のしくみをざっくり理解しよう

知ってるつもりで実はよく知らなかった!消費税のしくみをざっくり理解しよう

補講 税務周辺のデジタル関連の知識も身につけておこう

 

 

上場企業のメーカー経理部門に勤務しながら税理士・中小企業診断士としても活動。1977年富山県生まれ。立命館大学経営学部を中退(飛び級)し、同大学院法学研究科修了(民事法)。2011年9月に中小企業診断士、2020年3月に税理士登録

 

 

【No1553】日本一たのしい税金の授業 イラストでサクッとわかる 稲垣 啓 日本実業出版社(2024/03)

 

ある種の怖いもの見たさで、今回も読んでしまった。

これらの11棟は、やっぱり変な家だな。

読み終えると、すべてはつながっているとわかった。

あるひとつの線で。

「栗原の推理」この謎解きによって人間の闇の部分や世の中の影の世界が浮かび上がってきた。

フリーライターの雨穴氏と設計士の栗原氏で不可解な間取りの謎に挑むミステリーだ。

 

 <目次>

資料1 行先のない廊下

資料2 闇をはぐくむ家

資料3 林の中の水車小屋

資料4 ネズミ捕りの家

資料5 そこにあった事故物件

資料6 再生の館

資料7 おじさんの家

資料8 部屋をつなぐ糸電話

資料9 殺人現場へ向かう足音

資料10 逃げられないアパート

資料11 一度だけ現れた部屋

栗原の推理

 

インターネットを中心に活動するホラー作家。ウェブライター、YouTuberとしても活動している。

清少納言と紫式部、藤原道長などを紹介する書籍を書店や図書館でよく見かける、大河ドラマに関する賑やかなコーナーが設けてあるからだ。

平安時代は、裏を知るとオモロシロイ。

雅とはかけ離れた陰の世界には、兄弟でも熾烈な権力闘争があり神経戦が繰り広げられる。自分の娘をできるだけ早く入内させ天皇の御子を身ごもらせたく、次の春宮となり天皇となるような男子を生ませるような権謀術数が内裏にはびこる。

 

紫式部が経営するバー「ゆかり」でのくだけた雰囲気。バーテンダーは三蹟の一人の藤原行成。藤原道長は常連さんとして行き来している。

花山上皇や繁子、彰子らも訪れてきて、紫式部、清少納言、道長が活躍した時代の裏話や真実がアリアリと解りやすく面白く語られる。

 

想像だけではいけない。史実に基づいた内容で伝えないといけないし、特にこれから長く生きていく子どもたちには嘘を記憶させ誤りを語らせてはいけないと思う。間違った歴史が独り歩きするからだ。

 

藤原氏や天皇家の系図も出てくるので複雑な人間関係を整理するのにも役に立った。

藤原行成が説明するコーナーでは、「摂政と関白の違い、内覧とは何する人?貴族たちの記録(日記)」などの詳しい解説もあって歴史の勉強となった。

権記、紫式部日記、小右記、御堂関白記、枕草子などに記された後世に伝えられた範囲内で語られる。内容は史実に沿って文献を引用し真面目に語られているので、これまでに読んだ関連本の復習にもなる良本だと思う。

 

 <目次>

OPEN

主な登場人物

第1夜 オレにも可愛い時代があった

第2夜 家族って大変!

第3夜 結婚にまつわるモヤモヤ

第4夜 人生は陰謀だらけ

第5夜 シングルマザーの再出発

第6夜 言い訳したい夜もある

第7夜 この世をば

引用・参考文献一覧

 

1966年愛知県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。主な研究対象は「蜻蛉日記」「源氏物語」「とはずがたり」など、平安・鎌倉時代の仮名文学。小説家としては、2007年に「平家蟹異聞」で第87回オール讀物新人賞を受賞。09年、受賞作を含む『源平六花撰』で単行本デビュー。18年、『葵の残葉』で第37回新田次郎文学賞、第8回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞。NHKカルチャー講師として「源氏物語」などを数年にわたり出講。

書き出しに魂が籠っている。

「バベルの塔の再現。シンパシータワートーキョーの建設は、やがて我々の言葉を見出し、世界をばらばらにする。」

世の中は混沌としている。ザハ・ハディドの国立競技場が存在している、AIが発達している、カタカナ語が氾濫している、近未来の東京を舞台にしたパラレルワールド。

現実のユートピアとディストピアを描いているような面白さがあった。生者の多様性や平等主義の暴走への違和感が建築家牧名や拓人らを通してリズミカルに表現されていた。

 

1990年、埼玉生れ。2021年、「悪い音楽」で第126回文學界新人賞を受賞しデビュー。同年発表の「Schoolgirl」が第166回芥川龍之介賞、第35回三島由紀夫賞候補に。23年3月、同作で第73回芸術選奨新人賞を受賞。11月、「しをかくうま」で第45回野間文芸新人賞を受賞。12月、「東京都同情塔」が第170回芥川龍之介賞を受賞。

 

高齢者となって年金だけで生活していくよりも、少しでも働いて収入があれば生活は楽になり気持ちにゆとりがもてます。

また、仕事で世の中となにかしらつながっていることによって、毎日の生活では気を引き締めて健康に留意して生きていくことができます。

「年金+給与」についてです。

年金と給与の「48万円」、そして「住民税非課税限度額」の壁の2つを考慮しながら、賢く人生の後半を生きるために年金と給与の関係をわかりやすく解説していました。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 年金の仕組みを知ろう!10年未満でもあきらめない、繰上げ・繰下げの損得

第2章 年金はいくらもらえる?「年金+給与」≦48万円の壁を突破する

第3章 損か?得か?年金生活者支援給付金、失業保険等と年金

第4章 知らないと損!最強の家計防衛は「住民税非課税」の優遇措置

第5章 「年金+給与」で住民税非課税限度額の壁を突破する

第6章 年金の疑問

 

 

名古屋市生まれ。中央大学大学院修士課程法学研究科修了。前杉並区議会議員。「お金と福祉の勉強会」代表。著書に「「世帯分離」で家計を守る」など。

 

 

【No1549】やっとわかった!「年金+給与」の賢いもらい方 太田哲二 中央経済社 (2023/12)

学ぶことは、生涯に亘って人生を豊かにしてくれる。

「なぜ学ぶのか、どのように学ぶのか」、ぼくの生涯のテーマだ。だから興味津々で読み進めることができた。

1万冊以上の本を読んできた出口治明さんの人となりがよくわかる。彼にはブレない真っ直ぐな軸があり積み重ねて継続して貫き続けていた。

「人、本、旅」など成長するために必要な物事がやはりここのなかにもちゃんと書かれてあった。そのほかにも納得がいく内容が多かった。

人生で活用していくことができる名言や格言が各所に散りばめられなかなか示唆に富んでいた良本だった。

 

12P

ある日突然病気で倒れ、右半身が不自由になる。会話や食事も思うようにならない。大好きだった読書や旅行もこれまでのようには楽しめなくなりました。本を読むのも、以前の3倍の時間がかかります。

そんな状況を見て、なぜ絶望することなく復帰に向けてリハビリを続けられたのか聞かれることもあります。けれども実際のところ、僕自身は淡々としていました。

それは、僕が人並み外れた精神力を持っていたからではありません。これまで学んできた経験から、知識の大切さを知っていたから、そして考える力があったからだと思います。

具体的には、自分の病気に対して正しい知識を持つ、データ(数字)・ファクト(事実)・ロジック(論理)を正しく使うことです。

(中略)

もし絶望しか残されていないと思っても、学ぶことで、物事を別の角度から見られるようになります。歳をとっても、たとえ身体が不自由になっても、学ぶ力は残されているのです。

 

37P 自分の選択肢を増やすこと

何かを勉強することは、自分の人生の選択肢を増やすことです。何かひとつでも学べば選択肢が増えます。選択肢の多い人生の方が楽しいと僕は思うのです。

人間なんて、いいかげんな生き物ですから、将来、気持ちななかどうかわるかわかりません。だったら、とりあえず学んでみる。そうすることで、将来の選択肢がひとつ増えるかもしれない。僕はそういうスタンスを取っています。

 

54P 悩みの答えは本に書いてある

およそあらゆる疑問や悩みは、長い歴史の中で、誰かが同じように取り組んできました。人生で行き詰まったとき、困難に直面したとき、本をひもといてみることをおすすめします。きっと何かのヒントがあります。時空を超えて著者と対話し、共感することができます。そのことで、自分の内面が豊かになっていくのだと思います。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 なぜ学ぶのか(「疑う」ことで発展する、学ぶことで自由になれる ほか)

第2章 どのように学ぶのか(人・本・旅で賢くなる、本は空間と時空を超える ほか)

第3章 考える力―タテ・ヨコ思考(自分の頭で考える力、データ・ファクト・ロジックで考える ほか)

第4章 「やりたいこと」を見つけるために(20歳までに打ち込むものを見つける、変人たれ ほか)

第5章 これからの時代を生きる君たちへ(日本はすでに豊かな国ではない、21世紀に活躍するのはどんな人か ほか)

おわりに

 

立命館アジア太平洋大学(APU)学長。ライフネット生命保険株式会社創業者。1948年、三重県出身。京都大学法学部卒業後、日本生命保険相互会社に入社、経営企画を担当後、ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て、2006年に退職。同年ネットライフ企画株式会社を設立し、代表取締役に就任。2008年、ライフネット生命保険株式会社に社名変更、2012年上場。社長・会長を10年務めたのち、2018年より現職。2021年1月に脳卒中を発症、約1年の休職ののち、校務に復帰を果たす