適度に受け流すスキル、気にしない生き方について、例をあげながらひろゆきさんがそつなく伝えてくれています。
13P
他人の目や他人の意見をいちいち気にするよりも、余計なことは軽く聞き流す生き方、「気にしない生き方」をしたほうが、幸せの階段を上ることができると僕は考えています。
空が落ちてこないかくよくよ悩むなどまったくの論外で杞憂そのものです。
悩んでいても問題はまったく進みませんし解決しません。
悩むくらいならば、自分でみずから行動してその結果を得てそのときに対処策を考えるのです。
159P 自分がどうにかできること以外はこだわらない
自分にはどうにもできないこと、どうでもいいことより、自分の人生にとって有意義なことを考えたほうがずっとお得です。言いたいには、これです。
・すごく好きなもの
・強く興味があること
・やると楽しくなれること
ヨガでツボに入ったときです。マインドフルネス瞑想でしょう。
ヨガをすることの他なにも考えずに目の前のことのみに集中するのです。できるだけその没頭する時間が持てるかどうかが、雑多なストレスに打ち克てることにつながってくるものだと思います。
187P 何か一つのことに集中する
過去や未来のことを考えるなと言われてもかえって不安になってしまいますが、何か一つのことに集中できれば他のことを考えなくなる。そういう無心な状態を能動的に作ることはストレスのある人にはすごく重要です。今目の前にあることに没頭していろいろと考えを巡らせると、不安な気持ちに意識が向かなくなる。
ぼくは、「ハレとケ」の状態がぱっと頭に浮かびました。いつも祭のような明るく楽しい状態のままではありません、日々はつつましく生きていてけっして面白くない時間も多くあります。明暗を対比していつも騒ぐとか発散するばかりではなく、当たり前の普通に毎日が実は幸せだったと気づくのです。静かなときを過ごし楽しむメリハリが大事だと思うのです。
219P 舌を肥やさない
「舌を肥やすな、飯がまずくなる」があります。おいしいものをずっと食べていると美味しいと感じなくなるという経験がある人は多いでしょう。普通にしていれば幸せだと感じたことを、そう感じられなくなるという一種の人間の能力の欠落だと思う。
<目次>
はじめに
プロローグ 「幸せ」を感じるための考え方
第1章 他人に振り回されない(職場の人に振り回されないために、他人をコントロールするコツ、ずるい人間になる、日本企業の同調圧力、転職する前に考えること)
第2章 今いる場所にこだわらない(賢いスキルアップの方法、営業スキルの価値、相手をうまく説得する、やる気を持続させるテクニック、心配事が消える考え方)
第3章 周りの目を気にしない(なぜ人と比べてしまうのか、誰からも嫌われない人はいない、メンタルを整える思考法、イヤなことを引きずらないコツ、SNSとの向き合い方)
第4章 お金にとらわれない(お金以上の価値を知る、ぜいたくな生活はいらない、「欲望」をコントロールする、焦りが自然と消える思考法、人間の幸せのメカニズム)
第5章 社会に期待しない(日本社会でこれから生き残るには、「幸せ」とは何か)
エピローグ 気にしないための「7つの習慣」
西村博之。1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカのアーカンソー州に留学。1999年にインターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。東京プラス株式会社代表取締役、有限会社未来検索ブラジル取締役など、多くの企業に携わり、企画立案やサービス運営、プログラマーとしても活躍する。2005年に株式会社ニワンゴ取締役管理人に就任。2006年、「ニコニコ動画」を開始し、大反響を呼ぶ。2009年「2ちゃんねる」の譲渡を発表。自身のYouTubeチャンネルの登録者数は160万人超、X(旧Twitter)のフォロワー数は240万人超。