朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -19ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

文字数も内容もちょうどよく読みやすい。いつもの池上彰さんらしい論調があり、自ら足を運んで現地で取材されているのでその感想は信頼がおける気がしました。

イスラエル、パレスチナ、イラン、イラク、サウジアラビア、UAE、カタール、トルコなどの間で繰り広げられる複雑な中東情勢は、石油などの資源やアメリカや欧米各国の思惑などいろいろな糸が絡み合っているためよくわからない!が実情でした。

イスラエルやパレスチナのハマス、アメリカなどと全方向的なお付き合いをする、ハブとか問題があれば解くための鍵となる「カタール」のような国もあります。また、中東のそれぞれの国の成り立ちや歴史を知ってくると、なにか課題が鮮明に見えてくるのではないかと思います。中東を知りわかるためのカギとなる三大宗教、ユダヤ教やキリスト教、イスラム教についても説明があり、複雑な中東の理解が少し前に進む内容でした。

 

 

 <目次>

はじめに 

第1章 「世界がどう言おうと、我々は自国を防衛する」 ユダヤ人の悲願で建国されたイスラエル

第2章 「世界はなぜ我々を助けてくれないのか」 犠牲者が増え続けるパレスチナ

第3章 「シーア派が正統なイスラム教だ」 イスラム法学者が統治する中東の大国イラン

第4章 「アメリカの無知のために大きな被害を被った」 フセイン政権が崩壊して内戦となったイラク

第5章 「我々はアラブの王国だ」 大きく変貌する石油大国サウジアラビア

第6章 「優れた指導者がいれば独裁国家でも発展するのだ」 世界から投資を呼び込むUAE

第7章 「我々がイスラエルとハマスを仲介しているのだ」 アメリカもハマスも受け入れる独自路線のカタール

第8章 「オスマン帝国の栄光よ再び」 イスラム化が進む中東の要衝トルコ

おわりに アメリカから見た中東

 

 

池上彰さん

1950年、長野県生まれ。73年にNHK入局。記者として、さまざまな事件、災害、教育問題、消費者問題などを担当する。94年から11年間にわたり「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍。2005年に独立。名城大学教授、東京科学大学特命教授など、5大学で教鞭をとる。「池上彰と増田ユリヤのYouTube学園」でもニュースや歴史をわかりやすく解説している。

科学リテラシーは、自分を守るために必要な力ではないでしょうか。

情報過多の社会で何が正しくて何が間違っているのかを見極めることは大変難しいと思います。自分が気づかぬうちに間違った情報や偏った考え方が正しいと信じて、例えばフェイクニュースに簡単に騙されてしまう可能性があります。

そうならないようにするためには何をすべきなのか。

科学リテラシーとはなにか?

基礎的なことから知って身につけておきたいと思ったのです。

 

「科学リテラシーを鍛えることは、自分で考える力を育てること」

科学リテレシー、科学の基礎知識を学び科学的(批判的)思考力を鍛える方法として、「シンプルで効果のあるのは、対話しながら本を読むこと」と書かれてあったのは印象的でした。

 

 

◎91P

・科学の結論はつねに「仮説」であり、科学的に正しい=最初から100%正しいではない。

・科学はあらゆることを解明・解決できる万能ツールではない。人間社会で活用するときは、リスクを見て相談しながらうまく使っていくしかない。

・本当の専門家は誰なのか、見極めすべし。テレビに出ているから専門家とは限らない。

・科学者も人間である以上、バイアスに陥ったり、捏造に手を染めたりと、いつも合理的に行動できるわけではない。

 

 

 <目次>

はじめに

第1章 科学にまつわる「思い込み」の罠―「科学的」って何?(科学的に正しいことは、100%正しい、科学の力は万能である、専門家が言うなら正しい)

第2章 あなたのまわりにひそむ「非科学的」思考―この情報、もしかして怪しい?(健康・美容の商品はトンデモ科学だらけ、非科学的思考が入り込みやすい「水」の話、理解の範囲を超えた科学技術との付き合い方、情報の受け取り方にも、科学リテラシーがあらわれる、データを正しく見る技術を身につける)

第3章 科学リテラシーを鍛える習慣―科学とどう付き合っていく?(そもそも、なぜ「科学リテラシー」が必要?科学リテラシーが加速する「科学の基礎知識」、「科学的思考力」は日常の中で鍛えられる、科学リテラシーを鍛える読書術、科学リテラシーはクリエイティビティの土台にもなる)

おわりに 

参考文献

 

 

竹内薫さん

猫好きサイエンス作家。東京大学教養学部教養学科、同理学部物理学科卒。カナダ・マギル大学博士課程修了(専攻は高エネルギー物理学)。理学博士(Ph.D.)。わかりやすい科学解説や科学評論に定評がある。NHK Eテレ「サイエンスZERO」の司会など、テレビ、ラジオでも活躍。YES International School校長。ZEN大学基幹教員に就任予定

 

【No1782】フェイクニュース時代の科学リテラシー超入門 竹内 薫 ディスカヴァー・トゥエンティワン(2024/12)

人の振り見て我が振り直せ!

社会人となってから人前で何かやらかしたことやそんなような場面に出くわしたこと、見たこと聞いたことなどがあるはず。

そんな赤っ恥的なピンチの状況を面白くまとめた本。

すっと簡単に読めた他山の石としたいお仕事図鑑です。

 

さあ、ピンチがやってきた。アナタならどうする?

艱難辛苦、汝を玉にす日々是精進

 

101P 燃える男

告別式が始まり、お焼香の時間、男性は両手を合わせ、深く頭を垂れて、故人とのお別れを熱心にしていました。そのとき、気づいたのです。男性の前髪がロウソクの火にあぶられていることを、チリチリチリチリと焼けているのです。

(中略)

帰り際、男性を確認すると、前髪がほぼなくなり、残った毛も縮れていました。

 

50P レジェンド降臨

社内で「山口」さんといえば、誰もが知る有名人。

コピー機がつまった、ファックスが使えない、ネット環境が悪いとか、山口さんを呼ぼうかとなる。人によっては「伝説の山口さん」とまで言っている。

(中略)

電気設備会社の山口さんを略して「デンセツ」。「電気設備の山口さん」だったんです。

 

「部長はあいかわらず席を外しております」

社会人になって数ヶ月、電話にも慣れてきた頃にやらかした言い間違い。違います!「あいにく席を外しております」って言うつもりだったのに、つい本音が出てしまったのかも……。だって、部長、いつも席にいないから……。

 

 

【No1781】おとなの大ピンチ図鑑おしごと編 悶絶!報復!すべて実話 おとなの大ピンチ研究会編 主婦と生活社(2024/11)

表紙のとおり、これが「青い壺」の青磁の色でしょう。

小説「青い壺」がなぜ人気があるか?と思っていました。

「こんな小説を書くのが私の夢です」と原田ひ香さんの帯の推薦コメントが再燃するきっかけだったと知りました。

 

家族関係や夫婦のすれ違い、相続問題など、時代を超えても現代でも変わらない普遍的なテーマに読者が共感するのだと思います。

ひとつの壺を通じて人間模様で繋がっていく展開力は読んでいて飽きが来ず面白い。

 

手に入れる前と手に入れた後の欲望の喪失感、物を手に入れたあとに満足感が薄れてしまうように。

その一方、物の存在そのものはずっと変わらずあってその美しさは変わらないのだ。

欲望と存在感の対比により物語に深みを与えてくれます。

ほんとうに大切なものは何なのか。人が物を所有する、物が存在する意味からすこし考えさせられました。

 

第2話の寅三の退職後、元勤めていた会社で以前と変わらずに押印したり食事後屋上で体操するなどの行動の一コマ一コマはぼくは好きだったし共感しました。

 

 

 <目次>

青い壺 第一話から第十三話

解説 平松洋子

 

有吉佐和子さん

昭和6(1931)年、和歌山生まれ。昭和31年に『地唄』で文壇デビュー。紀州を舞台にした『紀ノ川』『有田川』『日高川』三部作、世界初の全身麻酔手術を成功させた医者の嫁姑問題を描く『華岡青洲の妻』(女流文学賞)、老人介護問題に先鞭をつけ当時の流行語にもなった『恍惚の人』、公害問題を取り上げた『複合汚染』など意欲作を次々に発表し人気作家の地位を確固たるものにする。多彩かつ骨太、エンターテインメント性の高い傑作の数々を生み出した。昭和59年8月逝去

 

「質素な暮らしより簡素な暮らし」を

「一人の時間を心静かに楽しめる大人になる」を

「NOT TO DO LIST」(しないこと、やめることのリスト)を

 

テレビを付けない日はありません。

テレビを消して誰にも左右されず時間は自分のものという自覚を蘇らせたいものです。

219P 週に一日テレビを観ない

テレビは時間泥棒と言いたい面があります。

テレビを見ないと一日はなんと時間がたっぷりあることでしょう。その日は読書をしたり、CDやラジオを聴いたりして過ごしてはいかがでしょうか。ラジオはながら視聴しやすく、大人のための番組を増えていて、テレビとは違った充実感のある時間を過ごせるメディアだと思います。ノーテレビデイで手にした静かな時間を一人で楽しめるようになると、自然に暮らしのクオリティが高まっていくはずです。

 

体に無理なくできる有酸素運動の代表格は、ウォーキングです。

このソーシャルなウォーキングは、黙々と歩くだけではありません。これはワクワクしてくる歩き方です。

196P ソ-シャル・ウォーキングのすすめ 目的は認知症予防

有酸素運動のウォーキングに社会参加を意味するソーシャルを組み合わせたものです。

人との関りなので楽しいことならなんでもOK。たとえば、親しい人とおしゃべりしながら、買い物をしながら、花や鳥を探して、地域の歴史や自然に触れる名所めぐり、隠れた名店探し、ボランティア活動への往復など、ウォーキングに多彩なバリエーションが考えられます。

 

 <目次>

まえがき 老後は「やりくり上手」

第1章 老後の節約、やりくりは素敵だ!

第2章 不安から解放されるお金のやりくり術

第3章 目指すは颯爽とスマートなシニア!

第4章 探せばある!お金を得る方法

第5章 老後の健康は節約につながる

第6章 簡素な暮らし、心地よい生き方

 

 

保坂隆さん

保坂サイコオンコロジー・クリニック院長。1952年山梨県生まれ。慶應義塾大学医学部卒業後、同大学医学部精神神経科入局。米国カリフォルニア大学へ留学。東海大学医学部教授(精神医学)、聖路加国際病院リエゾンセンター長(聖路加国際大学臨床教授を兼職)などを経て現職

 

【No1779】精神科医が教えるずぼら老後のお金のやりくり術 保坂 隆 きずな出版(2024/12)

「AIはドラえもんであり、人間はのび太君です。」

何かしたいとき、困っているときに、図々しくてもAIに伝えて助けてくれる時代がすぐそこに来ています。

シニアこそAIと上手に付き合う方法やAIによって広がる可能性、脳にもたらすポジティブな影響など、楽しく長生きするヒントが紹介されていました。

 

177P 人生を最期まで楽しむ考え方

・「好きとやりたいを優先する」と幸福感が高まり、心穏やかに過ごせます。新しい体験や喜びを感じる体験は、前頭葉を活性化させるよい方法でもあります。

・「元気でいられる一番の方法は働く」ことです。自分の経験や知識を活かすことや人の役に立つことに価値を置くといいのです。社会とつながる喜びや何かの役に立つ充実感は、脳にとってもよい刺激になります。自分のできる範囲で十分です。ほんの少しでも働き続けることは最高の老化防止になります。

・「あることに目を向ける」ことです。まだこれができる、あれもできると「ある」ことに目を向けている人は日々に幸せを感じられるのです。幸せかどうかは本人の主観で決まります。日常のささやかな幸せを見つけられる人は幸せになれます。

 

 <目次>

はじめに AIは頼れるドラえもん。わがままを言える人が幸せになれる時代

第1章 AI時代は長生きすることが楽しくなる!

第2章 ジタバタせずに幸福に生き切るためのAIの使い方

第3章 AI時代を楽しむハツラツ老人になろう

第4章 AI時代はわがままに生きればうまくいく

おわりに あなたの「図々しさ」が老後をバラ色に変えていく

 

 

和田秀樹さん

1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、アメリカ・カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。立命館大学生命科学部特任教授。一橋大学経済学部非常勤講師(医療経済学)。川崎幸病院精神科顧問。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたって高齢者医療の現場に携わっている

森永卓郎さんがかねてからずっとやりたかった本格的な大人向けの寓話だった。物語が現代の出来事の風刺やある人物を比喩した表現で書かれてあったので。なんとなくその意味が分かり面白く楽しく読み終えることができた。

 

チャンスを見つけたらチャレンジし続けて前に進むことを。

195P 夢とタスク 人生で大切な教え

「皆さんにお伝えしたいのは、夢を持つのはなく、夢を実現するためのタスク、つまり課題を持ってほしいということなんです」

「何を言っているのかよくわからないんですけど」

「夢を実現するための最良の方法は、毎日1センチ、1ミリでもいいから、前進を続けることです。山登りもそうですよね。どんなにスピードが遅くても、着実に歩みを勧めれば、必ず頂上は近づいてくるんです」

「具体的にはどうすればよいですか」

「下手でもいいから、チャンスを見つけて、挑戦を続けるんです。例えば、ボクの目標は、歌って踊れるアーティストになることなんです。今日も、皆さんが教室によんでくれたので、この教壇をステージに、ちょっとだけボクのステージをご覧に入れたいと思います」

そう言うと、スマホを取り出し、カラオケを流し始めたイノシシ先生は、それに合わせて、歌って踊り始めました。

 

 

 

 <目次>

まえがき この本は、本格的な大人のための寓話集です。森永卓郎

1章 知ってはいけない(カエルの王子さま 人工知能が描いた絵、消えた型屋 お金の怖い話、ハヤブサ特攻隊 死ぬのは誰だ ほか)

2章 世のなかのほんとう(すべり台のスマートボール 悪い商法、スズメバチの言い分 みんないっしょに、MAGA アニマル村の政策 ほか)

3章 そして生きていく(ブタメンブーちゃん、がん告知受ける ブーちゃんの失敗、黄色いサル 肌の色が違うだけで、ほおばるリス いくら貯金をしても ほか)

あとがき 次はどんな話だろう、とわくわくしながら描きました。倉田真由美

 

 

森永卓郎さん

経済アナリスト。1957年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。経済企画庁総合計画局、三井情報開発(株)総合研究所、(株)UFJ総合研究所を経て、獨協大学経済学部教授。専門は労働経済学と計量経済学。堅苦しい経済学をわかりやすい語り口で説くことに定評があり、執筆活動のほかにテレビ・ラジオでも活躍中。2023年12月、ステージ4のがん告知を受ける

 

 

倉田真由美さん

漫画家。1971年、福岡県生まれ。一橋大学卒業後、「ヤングマガジン」(講談社)ギャグ大賞を受賞し、漫画家デビュー。『だめんず・うぉ~か~』など漫画・エッセイなどの執筆活動のほかにテレビ・ラジオでも活躍。2024年2月、すい臓がんで余命告知を受けていた夫の叶井俊太郎、死去

 

 

 

【No1778】余命4か月からの寓話 意味がわかると怖い世の中の真相がわかる本 森永卓郎 倉田真由美/絵 興陽館(2024/12)

髪は(文字通りそれを分解していくと)長く連れ沿う友のように大切な存在です。

 

成人の例として1日での抜け毛は、100本程度あることを洗髪の時が最も多いと知りました。

 

タンパク質やアミノ酸など髪の毛の材料となる卵や牛乳を取ることを毎日心がけています。

 

ストレッチ等適度な運動が筋肉の収縮に伴う血行促進効果があり髪にもよい。

 

不規則な生活をする、ホルモンバランスが乱れる、偏った食事をする、ストレスをかかえている、睡眠不足や睡眠の質の悪さ、喫煙なども薄毛や脱毛の原因となります。そうならないように気をつけていきたいものです。

 

髪の毛は、最後の砦。だから身体の健康に日ごろから気を配っておきたい。

18P 髪の毛と健康状態は関係があるのですか?

髪の毛のような生命に直接関係のない部分に栄養が回ってくるのは、身体の中で最後の最後なのです。身体の仕組みとしてこういった最後に栄養が回ってくる髪の毛が元気であれば、身体が健康であることがいえるわけです。

きれいな髪を維持するためには、髪のお手入れも大切ですが、身体の健康に気を配ることも大切なのです。身体の健康を損なう行動をしていれば、それだけ髪の毛に負担をかけてしまうのです。生活習慣を見直して身体の健康を取り戻すことも重要なのです。

 

 

112P 薄毛や脱毛の原因を教えてください

遺伝的な要因、加齢、ホルモンの変化、栄養不足、薬の副作用、ストレス、疾患、過度なヘアスタイリングなど。

 

 

 <目次>

はしがき

執筆者一覧

1 髪の毛の基礎知識

2 ヘアケア

3 ヘアカラーとパーマ

4 抜け毛・薄毛

5 薄毛対策

6 髪の毛のウワサ

付録 毛髪診断士と無料毛髪相談 図でみる髪の毛の知識

索引

編者・執筆者略歴

 

【No1777】髪の毛の疑問50 みんなが知りたいシリーズ 日本毛髪科学協会編 成山堂書店(2024/12)

自分にとって本当にやりたいこと、やりたかったことはなかなか見つからないものでした。いま関心があること、すぐにやりたいことをやっていけばよいのです。そのうち自分がやりたいことが本当に見つかってきて腹落ちするものだと思います。

61P 「本当にやりたいこと」より「いまやりたいこと」

いまはこれに関心がある。まずはこれから始めてみようくらいの気持ちで動きだしてよいと思います。いくつかやりたいことがあるのなら、絞らずに全部やってみればいいのです。変化の激しい時代に、一つの仕事、一つの収入源に絞ってしまうことはリスクも高い。いろいろやっていれば、どれか1つは育っていくれるものです。

 

変化の時代に自分らしい人生を創っていくことです。

これも同感です。

生涯学習を。変化に対応していくために学び続けるのです。

62P 変わり続ける、学び続ける

変身資産を持つこと―ライフステージの変化に対応するために。

人生100年時代は変化の時代。私たちを取り巻く環境も、求められるスキルや経験も変わっていくし、私たち自身の価値観も変化していきます。そんな中で自分らしい人生をつくっていくためには、柔軟に変わり続けること、学び続けることが大切です。

 

 

人生におけるあなたのやりたいことはなんですか?
価値観や関心ごとは何ですか?自分の強みは?取り組みたいことは?
自己理解を深めるのです。
好きなこと、興味・関心、経験、ニーズなどを知りそれらの中心でクロスするところです。自分の足跡をたどっていくと気づきます。またやりたいことを積み重ねることでだんだんとわかってくるものです。
そのヒントは、ぼくにとっては「学び続ける」ことです。
ここには、共感できる体験がいくつもありました。

 

 

健康寿命が延びる時代、お金の不安を解決する唯一の方法は「働き続けること」。

65歳までを「待ち時間」とせず、「雇われる働き方」から「雇われない働き方」へとシフトする準備を始めよう。

目標は好きな分野で小さな仕事を立ち上げて、90歳まで続けていくこと。

住まいや家族、人とのつながりを見直して、幸福度をアップさせること。

 

 

 <目次>

はじめに

第一章 60歳からの時間 人生100年時代のリアル(人生100年時代ってどんな時代?これからの働き方1 小さな仕事でOK ほか)

第二章 私の60歳の迎え方 ジタバタした50代のその先に(最初のライフシフトは28歳、52歳から始まった私の「第二の思春期」 ほか)

第三章 60歳からの仕事 「小さな仕事」を長く続ける(やりたいことを見つける8つのアプローチ、やりたいことを仕事にするためのステップ)

第四章 60歳からの暮らし 健康、家族、住まい、つながり(健康のために大切なこと、親との向き合い方 ほか)

第五章 自分らしい60歳へ 「ライフシフトの法則」(ライフシフトには4つの法則がある、第1法則 5つのステージを通る 第2法則 旅の仲間と交わる 第3法則 自分の価値軸に気づく 第4法則 変身資産を活かす)

あとがき

調査・報告書

参考文献

 

 

河野純子さん

慶應義塾大学SFC研究所上席所員、ライフシフト・ジャパン取締役CMO。1986年リクルート入社。「週刊住宅情報」(現SUUMO)副編集長、「とらばーゆ」編集長、女性のライフ&キャリア研究チーム長を経て、2008年に住友商事に転身。17年独立。18年ライフシフト・ジャパン参加、慶應義塾大学大学院で人生100年時代のライフデザインの研究を始める。20年慶應義塾大学SFC研究所上席所員、21年上新電機社外取締役、22年ダイドーグループホールディングス社外取締役、いばらき大使。

衆議院解散に伴う総選挙が決まりSNSで殺害予告があった。その対象が法務大臣だった。

対応する人がすっと急に増えていき部署がさっと立ち上がっていくのはVIPだから。

現場最前線には張り詰めた緊迫感があまりなく控えめで警察無線の言葉遣いなどが丁寧であり淡々としていた。捜査員間での不和もみられない。

エンタメ小説としてすぐに最後まで読み流せた。容疑者は何人もいたが事件は終わりには淡々と落ち着いた。

 

選挙事務所に潜入捜査に入った大久保実乃里は、身のこなしのすばやさ判断力のよさがあり。天然的な彼女の素質というか人の懐にすっと入れる巧みさがあった。

これからなかなか面白く愉しみなキャラを見つけたなと。

 

 

今野 敏さん

1955年、北海道生まれ。78年「怪物が街にやってくる」で第4回問題小説新人賞を受賞。2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞、08年『果断 隠蔽捜査2』で第21回山本周五郎賞、第61回日本推理作家協会賞をダブル受賞。17年「隠蔽捜査」シリーズで第2回吉川英治文庫賞を受賞。23年、第27回日本ミステリー文学大賞を受賞。著書多数