朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -143ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

人は一人だけでは生きていないし、独りだけでは生きていけないもの。

誰かに頼っているし頼られているもの。

だから頼れるような人がいれば頼ればよいものかと。

現実の世界では簡単でないけれども小説のなかだけでも上手に生きてほしいと思う。

 

家族のために家事をすることを選んだ専業主婦、村上詩穂。

二児を抱えて自分が風邪をひいても休めない多忙なワーキングマザーの長野礼子。

小児科医の夫との間に子どもができず姑や患者たちにプレッシャーをかけられる蔦村晶子。

外資系企業で働く妻の代わりに1歳の娘のために2年間の育休をとった国交省のエリート、中谷達也。

仕事に邁進する40歳の娘をいまだに面倒を見てしまう、夫に先立たれて一人暮らしの坂上さん。

終わりのない家事と闘う戦士たちをめぐるおはなし。

 

完璧にはできないから、たまには手を抜いたって、お金で解決できるならそうしてもいいし、休んだっていいんじゃないかと。

誰にも頼れずに限界を迎えている彼らたち。

自分も大変なのに、村上詩穂は優しく手を差し伸べて寄り添う姿がいじらしい。

こんなお節介焼きの人は、生きづらいこの世の中だからこそ必要なんだと思う。

 

162P

母と空を見上げた記憶など、中谷にはないのに。

ふと、父親であることを忘れた。官僚であることも忘れた。受験戦争を勝ち抜いてきたということも忘れた。蹴落とすと決めた同僚のリストも忘れた。

青い空を眺めてぼんやりする。飛行機雲をただ、きれいだね、と言い合う。

何の役にも立たない時間だ。でも、いつか堪え難いほどつらいことがあった時、前に進むために人が思い出すのは、こういう、ゆっくりと流れる時間なのかもしれない。

 

いつも車に乗ってそんな行動をしていると、見えているようでじつは周りをよく見えていない。

歩くようなスピードで周りの景色をじっくりと眺めていければ。

例えば、散り椿を見て冬だなと感じることができる季節感を持ちたい。

ぼんやりすることやゆっくりとすることは大切だ。

何も役に立たない時間が実は役に立っていることを。

このごろよくわかるよ。

 

プロローグ

第一話 専業主婦が絶滅危惧種になった日

第二話 苦手なパパ

第三話 時流に乗ってどこまでも

第四話 囚われのお姫様

第五話 明るい家族計画

第六話 家のことは私に任せて

第七話 大きな風

エピローグ

 

1979年生まれ。2009年『マタタビ潔子の猫魂』(MF文庫ダ・ヴィンチ)で第4回ダ・ヴィンチ文学賞を受賞しデビュー

他の著書に「わたし、定時で帰ります。」「駅物語」など。

「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」の坪田信貴さんが書かれた本だから。

なんか面白そう、なにかを得られたらいいなと手に取ったのは正直な気持ちとしてあるよね。

 

一般的には目的を達成する過程でいくら頑張っていたとしてもその結果が伴わなければよいものとは思われないな。

今まで生きてきた世の中でそのように判断する人が多いのは頷けるもので。

多くの生徒さんたちを偏差値を上げて有名大学に入学させたのは、人を惹きつける実績としては十二分だよ。

 

 

159P

「結果をまだ出していない」「これから出すんだ」というあなたに才能があるかどうかは、あなた自身が決めること。

 

成功者にとっては、至って当たり前のことが書かれてあるように見えますね。

それをやるかやらないか。

継続してできるかどうか、

目的に向かって客観的で長期的な視野を持っているかどうか。

結果が伴っている人が言っているから、信じやすい言葉になっているのではないかなと思うよ。

 

298P

社会的に成功している人たちは、何だかんだ言って普通の人なのです。もともと普通の人。そこから努力して才能を伸ばしていった人たちです。

 

 

 <目次>

はじめに 

第1章 「才能」とは何か?(「才能」という言葉の意味を、分析してみた、大きな勘違いによって、僕は「才能」の本質を知りたくなった ほか)

第2章 「能力」を「才能」へ(「できる人」「頭のいい人」の言葉を聞いてはいけない、行動を完コピせよ!―そのときに「メモ」ではなく「動画」を使う ほか)

第3章 「才能」のマネジメント(「解答のない社会」で才能を伸ばすには、36歳、元警視庁のスナイパーが僕の右腕になるまで ほか)

第4章 「才能」と「成功者」、「才能」と「天才」(目下の人に上座を勧める、「北風と太陽」の“太陽”になれたら、人は心を開いてくれる ほか)

おわりに 

 

 

坪田塾塾長。一方で、起業家としての顔も持つ。人材育成、チームビルディングの能力を多くの企業から求められ、マネージャー研修、新人研修を行うほか、現在は吉本興業の社外取締役も務めるなど、活躍の場は枠にとらわれない。テレビ、ラジオ、講演会でも活躍中。

著書に「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」「人間は9タイプ」など。

「私の代わりに散り椿を見て欲しい」

彼を生かすための策だったとあとで知った。

病に倒れた妻、篠が死の床で最期の願いを瓜生新兵衛に託す場面。

妻の遺言の真の意味を知ったとき、新兵衛はどんな覚悟をもって生きていくのか。

 

潔く儚いセリフ。

日本人らしい美徳に落涙する場面か。

「散る椿は、残る椿があると思えばこそ、見事に散っていけるものだ」

この散り椿のように見事に散っていく友たち。

自己犠牲を払いながらも相手を生かそうとする愛の証に心が動かされた

 

 <目次>

帰郷

四天王

政争

蜻蛉組

襲撃

采女の恋

人質

国入り

迷路

面影

椿散る

 

 

 

1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。12年『蜩ノ記』で第146回直木賞を受賞。いま最も注目される歴史・時代小説作家

介護は突然始まること。

親の世話に費やす時間は平均12年(母親の場合)

介護保険はすぐに使えるわけではなく、要介護認定の手続きにおよそ30日かかること。

1年3カ月―特別養護老人ホームの入所待ち期間。

8万円―毎月の介護費用の負担。

介護休業(年5日まで)や介護休暇(半日単位で取得)を使えること。

50代にもなると、否応がなく親の介護の問題を考えざるを得なくなってくること。……等々。

 

課題に直面しないと真剣に考えないのはそのとおりです。

でも急に介護が始まってしまってパニックになる前に、その前に少しでもこういう事が起こるのか、

こうしないといけないかということがわかれば最低限の心構えができるものかと。

そういう意味で同じように悩んでいる人には役に立つ内容ではないかと思います。

 

 

202-203P

介護は「人」を介してのサービスであり、「支えられる側」と「支える側」の信頼関係を築けるか否かでかなり違ってくると。

 

 

 <目次>

プロローグ

第1章 数字で見る介護

第2章 待ったなし!介護は急にやってくる

第3章 知らないと損!介護サービスとお金のこと

第4章 慣れても大変!在宅介護のリスクあれこれ

第5章 ぜったい安心!とは限らない施設介護

第6章 避けて通れない!医療と看取りの話

エピローグ

 

 

1969年生まれ。淑徳大学総合福祉学部教授(社会保障論、社会福祉学)、経済学修士、政治学博士。社会福祉士、ケアマネジャー、介護福祉の資格も持つ。1994~2007年、地方自治体に勤務。介護職、ケアマネジャー、地域包括支援センター職員として介護部署などの業務に従事した。テレビ、新聞、雑誌などメディアへの出演や寄稿も多数。専門書・論文から一般書まで多数の著作がある。

広報や施設管理などを業務とする横浜市役所港湾局のみなと振興課へ配属されたスーパーできる新人の城戸坂泰成。

彼が先輩の船津暁帆とともに、カンボジアからの研修生の失踪事件やフォトコンテストの応募写真を巡る謎、豪華客船「ダイヤモンド・テレジア号」体験ツアーでの幽霊騒ぎなどいくつもの謎を解きトラブルを解決していく軽快な物語。

 

彼らの動きは市長の神村佐智子や大物政治家たちを巻き込んでの壮大な騒動に発展していくのだが、城戸坂には、じつは訳ありの理由があった。

 

黙々と?淡々と?日々の業務をこなす公務員が多いなかで、あえて周りと交渉したり衝突したりしながら、危険を顧みず警察張りに調査するような派手な動きの行動力は物語を面白く展開させるほどに頼もしい。

破天荒さを持った城戸坂と暁帆に対して、現地の横浜に行って応援したくなったよ。

 

 <目次>

もう一人の舞姫

夜のカメラマン

港の心霊スポット

氷川丸の恩人

ふたつの夢物語

 

1961年、東京都生まれ。1991年『連鎖』で第37回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。1996年『ホワイトアウト』で第17回吉川英治文学新人賞、1997年『奪取』で第10回山本周五郎賞、第50回日本推理作家協会賞長編部門、2006年『灰色の北壁』で第25回新田次郎文学賞を受賞

勉強は、学生時代だけじゃなく一生継続するものなんだ。

仕事ができる人はやはり勉強している、かつて学んでいた勉強を再開する、師匠たちは本のなかにいる、勉強は時間ではなく「量」を重視する、毎朝2時間自分だけのゴールデン・タイム等々。

独学の勉強法について、項目ごとにわかりやすく丁寧に説明してくれています。

和田さんが書かれていることに納得できました。

また独学には、一部熟読法などの読書が欠かせないこととがわかって嬉しいなと。

 

30P

人生を分けるのは、大人になってから勉強をしているかどうか、です。

熱心に勉強をしつづけて実力をつけた人は、評価されるべきです。

 

192P 大人の勉強で大切なのは「アウトプット」 思考の整理もできる

アウトプットには、インプットした知識を整理する効果がある。覚えたての知識をアウトプットすることで効率的に覚えやすくなるというわけです。

それに、日本であっても、学んだ知識を上手に説明できる人のほうが現実には評価されています。

また、アウトプットに長けた人は、人を惹きつける力を持ち得るのです。

 

 <目次>

はじめに 「独学」で手に入れられるものの大きさを、あなたはまだ知らない

1章 なぜ「独学」がもっとも効果的なのか

2章 「独学」に欠かせない準備

3章 目標は、「独自の視点」を身につけた人

4章 テーマ別 和田式「独学」法

5章 「独学」のための時間術

6章 「使える本」を読みこなす読書法

7章 考える力が身につくアウトプット―話し方・文章術

おわりに 思い立ったときに動こう

 

1960年大阪市生まれ。東京大学医学部卒業。国際医療福祉大学大学院教授、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部非常勤講師、和田秀樹こころと体のクリニック院長。

歴史家の磯田道史さんが司馬遼太郎作品を俯瞰しながら司馬史観や歴史を語ってくれています。

多くの日本人にとっては、司馬史観が幕末や戦国時代のイメージの形成に大きな影響を与えてきたことがわかります。

歴史小説は脚色しているから読まないほうがという声も聞くところ。

けれども司馬遼太郎作品をきっかけにして、例えば、三英傑をはじめとする日本の歴史上の人物から、目先のことでなく大局観を養うとともに、人は生まれてきて何をすべきなのかなどという生きるための意味を考える機会が持てますね。

 

 

 <目次>

はじめに

序章 司馬遼太郎という視点

第1章 戦国時代は何を生み出したのか

第2章 幕末という大転換点

第3章 明治の「理想」はいかに実ったか

第4章 「鬼胎の時代」の謎に迫る

終章 二一世紀に生きる私たちへ

おわりに 

司馬遼太郎 略年譜

 

 

 

1970年岡山市生まれ。2002年慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(史学)。専攻は日本近世社会経済史・歴史社会学・日本古文書学。現在、国際日本文化研究センター准教授

ぼくが求めるのは、エンターテイメント。

小説は楽しませるものであり、楽しむためにあるものだ。

 

例えば、現在、過去、未来に行き来するSFものや、

会ったことがない偉人とともに探る歴史もの、

極道や刑事のサスペンスもあり。

スケールが大きい宇宙旅行や

知らない場所に行く冒険、

行ったことがない海外への探検、

やったことやしたことがない疑似体験もできるから面白い。

 

これは「第64回江戸川乱歩賞受賞作」。

賞を獲ったのも読むためのモチベーションが上がる。

 

第二次世界大戦終盤のナチスドイツや帝国海軍が暗躍する過去といま現在が交錯するストーリー。そして、

「到達不能極」過去と現在の南極で繰り広げられる壮大なミステリー。

 

 

1973年東京都生まれ。千葉大学理学部物理学科卒業。2018年、『到達不能極』で第64回江戸川乱歩賞を受賞

友情のほかに思いつく書名として。

愛情、恋愛、失恋、好意、三角関係、嫉妬、羨望、嫌悪、錯覚……。

でもこの書籍のタイトルは「友情」。

 

友情は、野島と大宮の間であるもの。

大宮と野島は互いに信頼しあっていたから。

お互いに尊敬し合える仲であったから。

大宮は自分が使える手段の同人誌を使って広く知らしめるとともに、野島にありのままの真実を伝えた。

大宮は、野島に対して強く奮起を促した。

いつか頑張って乗り越えてくれるはずだと。

 

愛情は、野島が杉子に対して一方的なもの。

そうわかっているのに杉子はずるい女。

恋愛はお互いの合意があってのもの。

野島の一方的な思いが進行していた。

杉子は気づいていたが。

野島にはまだ経験が足りていなかったから。

失恋後これから経験していけばよい。

恋愛の駆け引きは難しい。

離れていく心には嘘がつけない。

あとに付いてゆきたくなるのが男というものだ。

 

 

1885(明治18)年生まれ。1906(明治39)年学習院卒業。東京帝国大学文科社会科入学。1910(明治43)年雑誌『白樺』を創刊(1923年廃刊)。1920(大正9)年4月、『友情』を刊行(以文社)。1937(昭和12)年芸術院会員となる。1942(昭和17)年5月、文学報国会劇文学部長に就任。1946(昭和21)年3月、勅撰議員に任命される。1976(昭和51)年4月9日、没

一生勉強していきたいというぼくの定義がこの文章の意味するところにあった。

85P

「見るもの聞くもの経験することすべてが勉強の契機」

「人生で起こるすべてのことが、すなわち勉強」

 

和田秀樹さんが説かれたこの勉強法は、これからやるべきことが多かったが、すでに実践していることもあったため納得して腑に落ちるものであった。

85P

1 リソース活用 これまでの人生で蓄積した知識や経験、学びなどのソースを最大限に生かすこと。

2 思考・思索 知識や情報に接したとき、「ああ、そうだったのか」と納得して終わらせず、自分の頭で思考すること。

3 アウトプット 脳の老化を食い止め、健全なメンタルを保つために人と交わり、自分の思考を積極的にアウトプットすること。

 

2の思考・思索の幅を広げるためには、以下に説明があり再読したい箇所であった。

・唯一不変の答えを求めない

・異論・反論・極論に多く接する

・疑って観察する習慣をつける

・イメージではなく数字でものを考える

・思考の変節、モデルチェンジをしていい

・自分とは異なる視点の本を読む

・比較読みで信頼性の高い著者を見出す

・二分割思考をやめる

・前例にこだわらない など。

 

 <目次>

はじめに 

序 章 なぜ「勉強しない勉強」が必要になるのか

第1章 新時代に知識依存型人間はもういらない

第2章 思考とアウトプットを重視する新しい勉強法

第3章 定年後を充実させる「思考」の極意

第4章 定年後を充実させる「アウトプット」の極意

第5章 前頭葉を意識しながら生きる習慣

 

1960年大阪府生まれ。国際医療福祉大学心理学科教授などを経て、和田秀樹こころと体のクリニック院長。著書に「受験学力」「五〇歳からの勉強法」「精神科医が教えるすごい勉強法」など。