愛しきTの嘆き 愛しきTの嘆き 初出1995 008 愛しきTの嘆き Lyrics/詩麻 待つのみの亀 産卵の砂を掘る 生み出す泪は 愛しききみのため ああ僕にはとおい 力も餌もない 冷たい海に浸かりし我は 暖かい体内と暖かいBedを差し出すだけ 耐性をつくらず 愛しききみのため ああ奴には常に 力と餌がある 冷たい仕草を纏いし彼は 置かれた卵を孵化させるだけ 美しさを作れず 愛しき自己のため ああ僕には永遠に 容器と鏡がある 冷たい海に浸かりし我は 消費と沈黙を気化させるだけ 何もつくれる 愛しき我故に
Platinunn Platinunn 初出1995 010 Platinunn(プラチナ) Lyrics/詩麻 Feffous から Platinunn へ それは白く麗しき世界への若さを締め上げた悲しき進化 Fear から Platonic へ それは白く麗しききみへの若さを掲げあげた虚構の進化 あのおどけた仮面は いつか誰かの永久運動にすり潰され そのおどけた仮面は いつか朱の泪をきみにながさせるだろう 立方体のブロックがペイズリーの宇宙に見事に分解せしめられる 離れ出す分子は反応することなく混合という形でのみ存在するのだ そして Ferrous から Platonic へ だから Ferrous から Platonic へ やがて色を変え侵されることのない黄金時代へ
終焉 初出1995 017 終焉 Lyrics/詩麻 もはや眠ることはできまい 彼女は俗の力で分解せしめられ そしてまだ見ぬ少女は回路に高き圧力を生じさせる ビードロに移るオブジェクトも狂ったそれのため そうに違いない 原理を解しつつも近づける躯 確実な反発力が彼女の影 誠実な白痴が少女の鏡像 天地を巡る人々そのまま 破壊の対象にもならぬ 存在そのものが俗 回路のショートによる”ひずみ”というだけ あなたは虚構 現実を恐れ続ける限り あなたはあなたとして認知できない 即ち終焉は予感ではなくプロミスである
Same things 初出1995 019 Same things Lyrics/詩麻 慈しむことにあなたは重きを置くのか それならば私の醜い姿から目をそらすな そうだ愛などは既にいらぬ いつものように一滴の精をくれ あなたのうしろに連なる黒髪の女はいつも私にくれた 同じことだ 私のエナジーが涸れても あなたもすぐに私にくれる 同じことだ 真白のゴムで昨日を消せるのならば私は愛を語るのに 何故に今は涙がでてる? あの日の肩をいまも抱いていれば 俺は下界にいたりはしないさ さあ今宵も吸われよう 魔女のフェラティオはあなたを忘れさせる 同じことだ どうせあなたも周りつづける 2年の月日は消せやしない
いまさら染みるくらいなら消えてなくなれ いまさら染みるくらいなら消えてなくなれ 初出2008年10月01日22:31 セピアに煤けた身体 風にふかれて カラカラカラ 愛してるから カラ 心から カラカラ ©「殻から空」music:[simju],lyrics:詩麻
Mr.Undulation(波動の住人) Mr.Undulation(波動の住人) 初出1995 014 Mr.Undulation(波動の住人) Lyrics/詩麻 「波動の世界だけの住人さ」 あの男の肉体はきみたちに貪り散らされている 「堕落の味は最高ですか」 「いちばん、おいしいところをあなたにあげます」 あの男は少女に2切れの夢を差し出した それはあの男自身の愛であるのに 少女は 「全てのヒトの肉の味がした」 という あの男は波動の世界の人間なのです 受容を拒むきみたちには味気ないものなのですね 「わたしはべつに隠れてませんよ」 あの男は涙目にうったえるのだけれども 少女の目には映らない いやちがうでしょう 少女はみないのです 彼女自身の夢は最高なのですから あの男はそれを躯の許す限り喰らい続けます しかし彼は波動の世界の人間です それさえも少女の目には映らないのでした
There is going There is going(Mixed Lyrics) 初出1995 013 There is going(Mixed Lyrics) Lyrics/詩麻 お前が仕草で書き上げた カリカチュアが 捻れた楕円に歯軋りを喚起させる そう 考え方だろう おまえは ならば 流れるな すべての事象をすりつぶしていいから 流れるという行為をするな ああ そうか 私の回路をショートさせればよいのか 白く そして 黒く
愛せないヒト 愛せないヒト 初出1995 027 愛せないヒト Lyrics/詩麻 その偽りの美しい緑の眼は何処を見てるの 風以外は何一つ通さない網戸ごしに空を見てるの そうなのね その先に何があるの いくら情念で声帯を振るわせても あきらめなさい あなたは愛されてないの 闇の中ではNOISEとして通りすぎるわ その美しい眼が地上に降りて それでも視線は交差しないの あなたは愛されてないの 闇の中では狼狽と認知されるわ 悲しいわね 私も愛せないヒト その不適当な美しい朱の毛は誰が気づくの 心地よい風がとおる丘の上で空をみてるの そうなのね その先に何があるの いくら情念で線を描いても あきらめたら あなたは愛されてないの 闇の中ではゴミとして通りすぎるわ その美しい毛を指でなぞって それでもキスはもらえないの あなたは愛されてないの 闇の中では水仙と認知されるの 悲しいわね 私の愛せないヒト 悲しいわね 私も愛さないヒト いつまでも空の先を見てるヒト
鼎のなかの空 鼎のなかの空 初出1995年 015 鼎(かなえ)のなかの空 Lyrics/詩麻 その言葉は生きていないよ またあなたは私を殺した 二人で話すのは もうこれきりにしないか 私とあなたとデモンと三人で夢を語ろう 偽りだらけの 長い鼎談のあとで あなたとデモンは重なり合い あなたは別れを告げて彼の空へと昇りつめる 私は結局人間になれなかった 目の眩む私はもうあなたを見失った 全ての感覚を剥奪されて 私は悦そのものとなり得るのか
ホムンクルス ホムンクルス 2008年12月01日17:21 018 ホムンクルス Lyrics/詩麻 この寒空のなかでまき散らすため息の煙は あの少女の空間へ流れていく 次第に希薄になる引力をかんじながら どす黒い空間が包み込んでゆく まとわりつく幾多のホムンクルスはあの長い髪の女に似ていたり あの美しい瞳の女に似ていたりしている 捕まえて抱きしめても崩れ落ち その微笑みを変えることなどない しかしながら食い破られそうなココロの膿は作られた人々にだけ向けられる 生まれる 作られた どちらでもよい 在るのだから どちらでもよい 消せるのだから 白痴な努力家よ 誇りと容器のみで井戸を席巻するのか おまえの乳房を引き裂いて ひずんだ臓器をみせてみろよ