愛せないヒト | [simju]の詩集

[simju]の詩集

紡ぐ言の葉の箱

愛せないヒト
初出1995
027

愛せないヒト

Lyrics/詩麻

 

その偽りの美しい緑の眼は何処を見てるの

風以外は何一つ通さない網戸ごしに空を見てるの

そうなのね

その先に何があるの

 

いくら情念で声帯を振るわせても

あきらめなさい

 

あなたは愛されてないの

闇の中ではNOISEとして通りすぎるわ

 

その美しい眼が地上に降りて

それでも視線は交差しないの

 

あなたは愛されてないの

闇の中では狼狽と認知されるわ

 

悲しいわね

私も愛せないヒト

 

 

その不適当な美しい朱の毛は誰が気づくの

心地よい風がとおる丘の上で空をみてるの

そうなのね

その先に何があるの

 

いくら情念で線を描いても

あきらめたら

 

あなたは愛されてないの

闇の中ではゴミとして通りすぎるわ

 

その美しい毛を指でなぞって

それでもキスはもらえないの

 

あなたは愛されてないの

闇の中では水仙と認知されるの

 

悲しいわね

私の愛せないヒト

 

悲しいわね

私も愛さないヒト

 

いつまでも空の先を見てるヒト