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[simju]の詩集

紡ぐ言の葉の箱


初出2008年06月19日05:25
与えなければ返らないもの
期待されて差し出すもの

もうそういうのには
飽々なんだ

拒否する手があっても

滑らせる指は湿りを生み出す

もうそこには戻る笑顔はない

お前が望むふりをしている
その笑顔は

返らないから帰らない

不味い生活とあんたたち
初出2008年07月03日03:55


罪で眠れないのと

痛みで眠れないのと

変わるだけ
代わるだけ

裁かれているのだろう

おとされた天使は

こうやって空を眺めていたのだろうか
夜 蠢く

初出1995
005

夜 蠢く

Lyrics/詩麻

 

黒い街しか知らず

炭酸ガスのcosmosが時間を加速する

引き合う紅い蟲と碧の蟲

白い大地には帰らない?

 

また天を突く針よ

からくりの音よ やすらぎの女を連れてきなよ

 

張り子の美人を消してくれ

エレキの声を消してくれ

呼吸をしたきみをくれ

いつしか義兄と同化する

 

苦労と言う名にとろけるな 背徳のみにしたがえば

力と言う名にひれ伏すな 弱さの空気に漂えば

先陣などにつれそうな しんがりのみが見つめてる

 

そんな世界を構築しなよ ここに居れなくなるけれど

同じ雲で暮らせるよ

同じ星をみているさ
Imitation
初出1995

 
003

Imitation

Lyrics/詩麻

 

妄想の空を見上げるのは我のみか

風に吹かれてフェティシズムのDollを涙目に見てる

いつ消え果てることやら

 

銀のピエロはつぶやく

”土にかえりたい”と

既にきみは受け入れているのか

 

反逆の煙は俺の美をねじ曲げる

仮想の酒は俺の喉を腐乱させる

 

反乱する回路はきな臭さを吐き出し

俺に夢を見せることさえできない

 

魚は俺の白い血を吸う

一度きりの最期 それはもう訪れているのか

 

黄色い糸は回り続ける

汚れなき二人も途切れるまで交わる

はやく黒き猫よ鳴いとくれ

 

破壊が続く

消え去るまで知らない子供は生まれず

おまえのなけなしの嘘は

いらない金を 夢を 狂気を圧縮して

新たな過去を生み出してる

 

それは過去のImitation
血で償うやすらぎ
初出1995
 
026

血で償うやすらぎ

Lyrics [simju]

 

遠心で腕切ってとんでける

 

口元からだらだらmineral water

視点定まらない

鏡覗き込みながら いかれた頭に似合う"それ"を作る

KAO

 

体内に潜り込ませない異物という下衆ども

こけていくよ

ああ 美しいね

糸が見えないパペットだ

 

笑いこみ上げる自己中心主義

だからとまらない 電話は振動を

だからとまらない 涙腺は流動を

さようなら

気になる事実はDrugで鎮めりゃいい

 

必要ある愛をくれればいいじゃない

だから捕らわれよう

お前には休息でよいけれど

俺には永遠だ

眠れる 眠れる

 

円心で腕きって飛んでいける

 

抵抗のShoutは朝に

鶏口牛後とかき消され

 

1人で 2人でいたい
回顧の糸
初出1995
024

回顧の糸

Lyrics/詩麻 Music/[simju]

 

猫ではない 白い私が飼い慣らす

あなたは知らない わたしのシナリオで演じても

 

混乱すれば飛び出す 闇へと

そこからすこしづつ 駆り出す過去へと

 

忘却を辿る いまをはめ込む

 

それからうまれる未曾有の悲哀

 

 

過去は切り刻まない

今だけ私をうごかす

それでも戻り行く過去へと

 

君だけ見た僕の弱さを破壊してよ

それだけで戻りゆく跡へと

 

忘却をかえりみず 今を呑み込む

 

それより いづる悲哀は未曾有

 

過去をさらけ出す

いまでさえ私を揺らす

 

あなたは何故2人がすきなのか
脳内麻薬
初出1995
011

脳内麻薬 

Lyrics/詩麻

 

たやすいことだ 息をしておればよい

この手は既に使う利がない 使う理もない

じっと黒猫を睨んでおればよい

 

長い長い(それはきみには一時のことだが)眠りの後

きみは波となって現れる

私はきみの海には漂えない

私のなみと打ち消し合いまた長い長い夜がくる

 

繰り返すわけにはいかぬ いつかきみに雪が降るのだから

想いだけその海に浮かべて

私はきみの波が届かない高いところへ逝くしかないのだろうか

 

その前に私の思考を麻痺させて欲しい

あなたならいとたやすい事でしょう
箱庭でうまれたもの
初出1995 
 
009

箱庭でうまれたもの 

Lyrics/詩麻

 

箱庭に生まれし白人よ

3人目は弱きものなり

きみは貝になり そして私は貝にもなり貝にもなれない

”やどかり”という名に落ち着く

 

きみが吐き出す砂の粒 今は我の躯を削り取るのみ

おそらく待つのみだろう しかし我は動かざるを得ず

”やどかり”という身に苦悩せり

 

地層というもの それを見つめる

それは崩せず 微かな砂となる

 

水の中にも夜は訪れる

四方が見渡せない世界では裸になれるわけなどないではないか

 

さあ白人よ彼女を殺め給え

彼女の殻へ移住しなければ生きてゆけない我なのだから

 

かなわぬならば間違いでよい 我を鍋で煮ておくれ
藍の女 道化師の夢
初出1995
001

藍の女 道化師の夢

Lyrics/詩麻

 

現前(めのまえ)の素肌 藍色の女

 逃げまどう

蔓延る弛緩 氷塊の響(おと) 

幾重にも

 

* 操られて 傀儡の夢

玩具箱のなか

氾がって また、消える

 

 

閉ざされた扉(ドア) 鮮血の魅を

吐気に代え

狂気の躯 消魂の日々

繰り返す

 

※ 水際(みぎわ)で 又、愛をなげくけど

石塊の跡

氾がって 又、消える

 

*(くりかえし)

※(くりかえし)

 

道化師の夢・・・Aha
初出1995

021

黒いフェティシズム

Lyrics/詩麻 Music/[simju]

 

* 影があれば 貴方を愛せる

なければ苦しむのだ 手に入れるまで

 

 貴方として寄り添うものが僕には

オブジェとなり全てとしかならない

 

黒いフェティシズム

月の光 降り注ぐ夜に愛したい

 

そしていつまでも 手を振って

影だけを切り取って貴方は死んで

 

さよなら

 

*(くりかえし)

 

あなたにして寄り添う者がぼくでは

嫌悪となり微塵にもならない

 

黒いフェティシズム

月の光り 反射する水で

根付きたい

 

そしていつまでも手をふって

影だけにキスして貴方は死んで

 

さよなら

 

影がなくても貴方を愛したい 愛したい

ベッドの上の悲しい静物

 

雨が降ればあなたは

さよなら

濡れるゆくぼく 悲しい静物