オッペンハイマー、なので
2日㈫、夜勤明けに一人で『オッペンハイマー』を観てきました。
色んな意味で、期待を裏切る、面白い映画ではありました。
まぁ、そりゃぁ社会派の映画ですから、楽しくはないですが。
要するに見どころとしては、
・原爆を作るにあたっての理論と実践の手探り感。
・オッペンハイマーが赤狩りに遭ったのは、元はといえば彼自身の乱倫に発する人脈が原因だった。
・原爆実験の成功がクライマックスかと思いきや、その後の延々とした政争が本編だった。
・『ダークナイト』のスケアクロウが主人公で、アイアンマンやポルカドットマンやフレディ・マーキュリーらが重要人物。
・あと『クワイエットプレイス』の主役一家のお母さんがオッペンハイマーの妻役。
ヒロシマの人間として一言
一部から「ヒロシマやナガザキの惨状が全然描かれていない」などと批判というか不満な声があるようですが、この映画はこれでよい。
映画の視点はあくまでオッペンハイマー(や登場人物)の主観。彼らが肉眼で直視していない場所まで描かなかったとしても、それは映画の論法として間違ってはない。
この映画は、根底に反戦・反核(または核への疑念)があり、米国からこのようなメッセージが発せられた事に意義があり、そしてその作品が本年度のオスカー最多受賞で世界に認められたことが重要なんである。
観るのにとても脳細胞を駆使する映画。
や、まぁクリストファー・ノーランはいつもその傾向はあるがww
疲れてない時に、覚悟をもって、観るべし。
ちょす
その鼓動に耳をあてよ、なので
3月29日㈮続き。
福屋で早めの昼食を摂った後、広島市内をブラブラとお散歩しながら移動します。
妻の昔の職場(映像文化ライブラリ)を眺め、新しいサッカー場ピースウィング広島を見物し、『孤狼の血LEVEL2』のロケ地でもある基町アパートを眺めつつ、歩いてまた横川シネマまで戻ってきて「はしご割引で4人」と4000円支払いまして、
『その鼓動に耳をあてよ』
という東海テレビ製作のドキュメンタリー映画を観ました。
名古屋にある掖済会(えきさいかい)病院という大きな病院の、救急科を舞台にしたドキュメンタリーです。
「断らないER」を掲げて「何でも診る」がモットーのERだそうで。
俺も救急病院の受付ですから観ていて事情は丸解りです。意見を言えば幾らでも出ますけど、出せませんけど(笑)
(※正直100行以上、ここに書けない感想があります)
何でも診るの「何でも」は病気やケガの事だけではなく、「どんな事情の患者でも」という意味があり、支払い不能で逃げたり消息不明になったりして医療費の回収が出来ない患者であっても「とりあえず助ける」方針だそうで。(素晴らしい、俺らぁだと支払う気のない患者は受けたくないもんな。)
36歳の蜂矢医師がERの中心人物としてその活躍が捉えられます。
「(色んな症例の患者が来るから)楽しいし、面白い」と明るく仕事をこなすのが清々しい人物です。
同期たちに敬遠される救急科の仕事に、自ら飛び込んできた櫻木研修医がレジデントに上がる時、やはり救急科を選んだところでは俺は泣きました。
救命救急センターの北川センター長は、専門医と救急医の間にある格差とかヒエラルキーを嘆きますが、最後、歴史あるこの病院で初めて救急科出身の院長へと昇格します。
この蜂矢・櫻木・北川という3人の、世代も地位も違う医師が主人公として救命救急センターを駆け回る姿が描かれています。
2020年からのコロナ禍で、600床超の病院でも遂に満床となって救急車を断らざるを得ない場面も正確に残されてます。
日本中の医療機関がパンクしていた時期があったのです。実感として記憶にはあるけど、喉元過ぎれば熱さを忘れるで、ウソみたいな記憶です。
名古屋地区の救命救急の最後の砦、としてこの病院は続いていくのでしょう。
全国の救命救急の縮図ともとれる映画でした。
たくさんの人に観てほしいですね。
とりあえず映画のチラシをウチの病院にも掲示してやりました。
ちょす
The Show Must Go On、なので
映画『フレディ・マーキュリー The Show Must Go On』を昨日3/29㈮、横川シネマに観に行きました。
妻子もQueen大好きなので、家族4人でドライブで行くことにしました。
朝9:00上映開始なので、余裕を持って7:00過ぎには出発。
近くの駐車場にとめて、何年ぶりかの横川シネマへ。
たぶん岳飛と晴日は初めてのはず。(史也は『ぼくの孫悟空』に連れて来たような気がする。)
妻とは『花と蛇』とかww一緒に来て以来かなぁ。
映画代4人で4200円払って中へ。
客はウチら家族以外には一人だけだったので、客の8割を我が家で占めるということに。
映画の内容としてはフレディの一生を、周囲のスタッフや家族(妹)のインタビューで振り返りながら、たまに楽曲の裏話などを交えつつ、といった感じ。
クイーンの曲は時たま一部が流れる程度で、そんなにガッツリ楽しめるもんではない。
ただ、映画『ボヘミアン・ラプソディ』では本名のファルーク・バルサラをパスポートごと改名したとあったが、実際にはファルークのままだったとこの映画では証言されていました。
映画は49分しかありませんでしたので退屈する間もなく終了した感じ。
タイトルにThe Show Must Go Onとあるのにその曲は一瞬も流れなかったのは不満っちゃ不満。
★
横川の駐車場にクルマはとめたまま、タクシーで福屋八丁堀本店に行き、福岡県物産展にてラーメンを食べたりお菓子の土産物を買ったりしました。
10:30開店と同時に入店したので、直行したラーメン屋では最初の客。なので妻と岳飛は30食限定のメニュー、パパは20食限定のメニューを無事ゲットできました。晴日はチャーシューメンでしたけど。
凄く美味だったです。
午後の部へ続く
ちょす
変な家、なので
19日㈫、『変な家』妻と観てきました。
凄ぇ怖かったんですけど。なかなか面白かったですし。
んー、でも観終えたらあんまし印象が残らないというか。
トラウマにはならないレベルだと思うんですけど。
だからといって、RもPGもかかってないからと子供や幼児を連れてったらダメですよ(笑)
キッズにはかなり怖すぎる映画です。
なんか仕事が忙しすぎてしんどいです。
★
白状しますけど、YouTubeの『もちまる日記』が癒しです。
ご存じの方も多いでしょうけど、ギネス記録にもなってる大変人気なチャンネルです。
毎日夜20時に更新されますが、
“0回視聴”、つまり日本一早くこのチャンネルを視るというのを、週あたり1~3回は経験します最近は。
“1回視聴”とか“3回視聴”とか、惜しいこともしょっちゅうです。
仕事中だったりして数時間後とかになったらもう数万回はアクセスされてるわけで。
職場の卓上カレンダーも俺の私物『もちまる日記カレンダー』です。
すいません、隠してました。反省してます。
ちょす
DUNE part2、なので
15日㈮、『DUNE/砂の惑星 part2』夜勤明けに一人で観て参りました。
なんっちゅーか、もぉこの映画は“体験”よね。
面白さ、とか美しさ、とか、もう他の映画とは隔絶した次元にあるモノだからねぇ。
それでも、ちょっと文句を言いたくなるのは、チャニの扱いよね。
同じシナリオで、色んな演技で、色んな解釈が出来るシチュエーションなんよね。
チャニの今回の映画での、あの解釈は、あれでホントに良かったのだろうか??と疑問符が残るよね。
もっと、違う演技、違う解釈があったのではないだろうか。
なんか、もっと救いのある解釈でやって欲しかったとは思うが…
まぁ、今後もしかしたら数年後(か十数年後か数十年後)にPART-3が実現すれば、今回の解釈で良かったのが分かるんかもなぁ。
でも最終盤でアッと気付かされたのは舞台のこの星の名前がデューンだったって解るオチよね(笑)
ずっと「惑星アラキス」で通してきた名前が、いきなり本名「デューン」でしたって言われても混乱するんじゃけど、でも映画のタイトルがそうじゃったもんねぇ。気付いてなかった観客のウカツさよねぇ。
2時間46分もの長編映画とはいえ、やはり多分原作が長いからじゃろうねぇ、駆け足感で色々すっ飛ばしたエピソードがたくさん感じられたわ。たぶん最低4時間はないと、このpart2は納得できんと思うわ。
4時間完全版とか作って欲しいわ。
ちょす