【日本建国史の大真実】番外編 〜其の壱〜 | 螢源氏の言霊

【日本建国史の大真実】番外編 〜其の壱〜





目次

【日本建国史の大真実】第1章 〜アマ族の渡来とスサノオのオロチ退治〜

【日本建国史の大真実】第2章 〜スサノオの九州進攻とアマテラスとの和合〜

【日本建国史の大真実】第3章 〜裏天皇・タカミムスビの正体と忌部氏の呪い〜

【日本建国史の大真実】第4章 〜消された初代天皇・ニギハヤヒの日本建国〜

【日本建国史の大真実】第5章 〜オオクニヌシの不断と出雲・日向の暗雲〜

【日本建国史の大真実】第6章 〜継承者・タケミナカタの反骨と国譲りの真相〜

【日本建国史の大真実】第7章 〜次代天皇・イワレヒコの受難と第二次連合の成立〜

【日本建国史の大真実】第8章 〜真の日本人の条件と出雲族の封印解除〜





今回は日本建国史の番外編である。



予想に反してか、それとも計画通りか、第8章まで続いたのでそこそこ長編になった。


このシリーズの中でも欠かせなかった要素が、イラストと図表である。



ただでさえ、歴史が苦手な人が多いのに、文字だけの記事だったら単なる嫌がらせである。


なので、王朝や勢力図を明示した図表、そして登場人物の印象を決定づける肖像画、これらの画像を駆使して正史を伝えたかった。



中でも、登場人物すべての肖像画を描くことにあたっては、少しばかりの覚悟を要した。


手間ががかるのはもちろんのこと、合計で23人という大人数の肖像画を割と短期間で仕上げる必要があったからだ。



一年も時間をかけていられないので、平均して1日に1人ぐらいの人物を暇なときに描ければ、それで満足だった。



一例を示すと、原画のサイズはこれぐらい。



今までやったことが無いぐらいに小サイズの絵だったが、これも手間の削減のためで、むしろ繊細かつ丁寧に描くことを表現できた。


すべて画材はシャーペンを用いており、綿棒やティッシュでぼかしを加えている。





原画をスキャンして、スマホのアプリで画像を加工してパソコンで人物名などを書き加えれば完成である。


有名人の写真をトレースするのがメインだが、古代人独特の髪型に変えたり、時代考証に適合した装束を描き加えたりしている。





なぜ、既存の人物をモデルにして、私が自分でオリジナルのキャラを作らないのかといえば、実在の人物であることを強調するためだ。


私が下手に創作すれば、登場する人物が神話の神々や架空の人物だと思われてしまう。



そこで、オリジナリティーを犠牲にしてでも、リアリティーを追求したかったのだ。





そして、何よりイチからキャラ造形するのは、あまりに面倒くさい(笑)


あまりに元の画像と肖像がそのままの場合は、同じ有名人でも別の写真を載せているし、割と違うなら参考にした画像にしている。





もし、この古代の人物を有名人が演じるのなら誰がいいか?という出発点で、人物のモデルを選定している。


なお、前回(2013年に製作)にも描いたことがある人物は、すべてモデルも同じである。



順番はこの表に基づいている。





■肖像画1




イザナギ

(伊弉諾尊、伊耶那岐命)



モデル:東国原英夫ひがしこくばるひでお



選定理由:宮崎の長だから。
共通点:宮崎県出身。

備考:東国原は、高千穂で啓示を受けて知事になったらしい。イザナギも「日向ひむか国をどげんかせんといかん」と思ったはずだ。




イザナミ

(伊弉冉尊、伊耶那美命)



モデル:鬼束おにつかちひろ



選定理由:宮崎県の出身、神話のイザナミ役が似合いそうだから。
共通点:宮崎県出身。

備考:記紀神話のイザナミは死後、黄泉よみの国でゾンビ化するが、鬼束なら演じられそうだ(笑)




フツ

(布都御魂)



モデル:反町隆史そりまちたかし



選定理由:モンゴル人(チンギス・ハーン)の役を演じていたから。
共通点:モンゴルにゆかりがある。

備考:反町は『蒼き狼』というドラマでなぜかチンギス役を演じていたので、モンゴル出身のフツの絵の画像の参考になった。




フトダマ

(太玉命、布刀玉命、天太玉命)



モデル:品川徹しながわとおる



選定理由:魔法使いの長老っぽいから。
共通点:特になし。

備考:フトダマは白ひげの長老の像で描かれることが多いが、ポッキーのCMの品川徹がその装束をしていたのでピッタリだった。


また、フトダマは魔法使い(呪術師)なので、『ロード・オブ・ザ・リング』のサルマン役のクリストファー・リーも意識している。






似てる…




こころなしか、ユダヤ教の大祭司っぽさを演出している。





フトダマが頭につけている冠は、このモデルのものを使用している。










タカミムスビ

(高皇産霊尊、高御産巣日神、高木神)



モデル:高見沢俊彦たかみざわとしひこTHE ALFEEジ・アルフィー



選定理由:タカミーだから。
共通点:名が「タカミ」から始まる。三人組の中心人物である。

備考:タカミーだからタカミー。それ以外には理由はない(笑)安直すぎるが、三人組である裏天皇の中心人物はタカミムスビ襲名者だ。


もちろん、高見沢も三人組のバンドのリーダーであり、ほとんどの作詞・作曲を務めている。モデルは30代の高見沢。





タカミムスビの肖像も、魔法使いっぽさを意識しているが、特に帽子がやけに現代的な装束に見えるかもしれない。


だが、古墳時代の遺跡からこんな形状の帽子をかぶった埴輪が出土しており、私のことなので時代考証は徹底している。





また、タカミムスビの別名は「高木神たかぎのかみ」であるように、彼には長くて高い帽子が馴染む。


意図せず、彼の絵がいちばんイケメンになってしまった。







アマテラス

(天照大神、大日霊女貴尊)



モデル:武井咲たけいえみ



選定理由:なんとなく。
共通点:特になし。

備考:前作と同モデル。実際に神話をドラマ化するなら武井が演じるかもしれない。顔は武井だが、衣装と髪型は韓ドラの女優である。


女王っぽい女優といえば、米倉涼子や天海祐希などがいるが、それをモデルにしてしまえば、安直すぎて面白くないので、あえての武井だ。




スサノオ

(素佐之男尊、布都斯御霊)



モデル:窪塚洋介くぼづかようすけ卍LINEまんじライン



選定理由:肖像画の現代版に相応しいから。
共通点:王(キング)と呼ばれた、高い所から転落するも復活した。

備考:前作と同モデル。スサノオの肖像画が、映画『凶気の桜』の窪塚洋介っぽかったので、それを踏襲している。





「荒ぶる神」としてのスサノオのイメージにはあえてしていないが、それは原田常治はらだつねじ氏の本を読んでスサノオのイメージが変わったからだ。


今回のスサノオは、若き勇者という感じ。もう少し窪塚に貫禄がつけば、一般的なスサノオのイメージに近くかもしれない。





ちなみに「須佐すさの王」と呼ばれたからスサノオだが、窪塚も2000年のドラマで「キング」と呼ばれて以来、カリスマの人物像が定着した。


2004年、窪塚は自宅マンション9階から転落するも奇跡的に復活したが、スサノオも皇祖神から不良神に転落したが、復活しつつある。



スサノオを祀る小倉・八坂やさか神社でライブをする卍 LINE(窪塚洋介)





これまた西洋の王冠に見えるが、以外と当時はこういうタイプもあったようだ。







クシイナダ姫

(奇稲田姫)



モデル:楊穎(アンジェラベイビー)



選定理由:なんとなく。
共通点:美女。

備考:古代っぽい衣装を着た女性モデルを探すために検索していると、それっぽい装束をした中国の女優が出てきたので、それを参考に。


調べると、アンジェラベイビーという女優で、美女として知られるクシイナダにふさわしい。




フツヌシ(アメノヒワシ)

(経津主神、斎主神、天日鷲命)



モデル:小沢仁志おざわひとし



選定理由:顔面凶器だから。
共通点:理不尽で暴力的な印象がある。名前が「…シ」で終わる。「ヒトシ」と「ヒワシ」はどことなく似ている。喧嘩が強い。

備考:小沢は本当に悪そうな顔なので描きたくなかったが、まだマシな若い頃をモデルに。



大陸の殺し屋っぽくなった。


あの有名な『ビー・バップ・ハイスクール』に出演していた頃の小沢を参考にした。





ちなみに、フツヌシは日向三武将の構成員で、他の二人の肖像には手が及んでいないが、もし描くとした場合のモデルは想定している。


フツヌシが小沢なら、自動的にタケミカヅチは竹内力、アメノコヤネは哀川翔になり、もはや三武将はVシネマ勢が独占する(笑)




クマノクスビ(ウガヤフキアエズ)

(熊野久須毘命、日子波限建鵜草葺不合命)



モデル:小手伸也こてしんや



選定理由:熊っぽいから。
共通点:日本神話にゆかりがある。

備考:熊っぽい顔ということで小手伸也を連想したが、肖像は彼が大河ドラマ『真田丸』にて塙団右衛門ばんだんえもんを演じていた時のを参考にした。



THE 古代人という風体だ。


よく調べてみると、彼は古事記マニアらしく、たびたびそれを題材にした舞台や作品を作っているようなので、本人も喜ぶだろう。




タギリ姫(コノハナサクヤ姫)

(多紀理毘売命、木花咲耶姫、三穂津姫)



モデル:林志玲(リン・チーリン)



選定理由:美女だから。
共通点:傾国の美女である。

備考:映画『レッドクリフ』にて絶世の美女・小喬を演じた台湾の女優、リン・チーリン。


三国志の時代なので、時代考証的にこの装束と髪型は正しいし、伝統的な民族衣装をイチから描くのは大変なので助かる。



極力、日本人の女性を起用したいところだが、日本の時代劇は江戸時代が多く、古代を舞台にした本作の装束にはそぐわない。


しかし、リン・チーリンは傾国の美女役に最適ではなかろうか。




オオクニヌシ

(大国主尊、大己貴尊)



モデル:大橋卓弥おおはしたくや(スキマスイッチ)



選定理由:ハマり役だから。
共通点:名前が「大」から始まる、優柔不断な優男である、かなり女性にモテる。

備考:我ながらに、ナイスキャスティングだと思った大橋卓弥である。スキマスイッチの曲を聴けば、彼の優柔不断で優男な性格がわかる。


記紀神話のオオクニヌシは、偉大な大王としてして知られているが、実際は優柔不断で軟弱な人物だったことが明らかになっている。



大橋は学生時代から現在まで、かなりのモテ男だったようで、その恋愛遍歴の多さが楽曲にも活かされているようだ。


記紀神話には、オオクニヌシはかなりのモテ男であったことを証明するエピソードが多いが、おそらくそれについては本当のことだろう。





モテる男は四分類でき、そのなかで「優男型」というタイプがあるが、これは大橋をイメージしてそう名付けた。


しかし、大橋もオオクニヌシも、どうも女性に振り回されているように見えて、実はいちばん振り回していることに無自覚な感が否めない。




つづく。