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今回は、前回記事の解説です。
作者が原稿用紙と向き合ったとき、いきなり文章だけ
が頭に浮かぶものではありませんよね。
少なくとも、描きたい場面のイメージがあってこそ、詳
細に描けるものなのです。
ただし、
多くの作者が頭の中でイメージするのは静止画像で
あって、動画ではありません。
なぜわかるかと申しますと、風景や人物の描写が動
的に描かれてはおらず、静止したままを描いている
からなのです。
たとえば、
空に鳥が舞っているとします。
でも、鳥はずっと同じ場所にいるわけではなくて、ど
こかの方角へ飛び去ってゆきます。
犬や猫も同じ。人々の歩みや自動車の走行とて、変
化しているのです。
人の表情だって、笑ったときと怒ったときは違います
よね。どこかに皺ができたり、赤くなったりします。
そういう変化まで描きませんと、人間と蝋人形の描写
が同じになってしまいます。
映画鑑賞には、さらに多くの利点があります。
テレビドラマのような制作費をケチった作品が少ない
ので、さまざまな風景や場面にセットではなく本物が
使われている点です。
多くの映画作品を鑑賞しておくことで、執筆する際の
イメージ不足は解消されるでしょう。
そして、
なにより展開のテンポの良さは映画製作に学ぶべき
ですね。
冒頭にのんびりとした風景描写なんて映画ではほと
んどなく、ある場合には、その風景が後に重要な意味
を持っています。
映画の原作を書くという意識がいいかもしれませんね。
とくに世界中でヒットを連発しているハリウッド映画から
は、学ぶべきことは多いのです。