こんばんは～
出雲大社の系列の神社の巫女を経まして。
教派神道の神職の資格を習得した占い師、白川葵です
本日も、お忙しいところ、ご訪問ありがとうございます。
初めての方も、よろしくお願い致します。
明日、８月１８日は、
天台宗の開祖である
最澄の誕生日です
日本の密教と言えば、
伝教大師・最澄と、
弘法大師・空海ですが、
今回の記事は、
最澄が中国から持ち帰った密教と
空海の密教の「違い」についてです
日本の一般の
年中行事や
人生の節目に行われる
初詣、
豆まき
結婚式
七五三などは、
神道と
仏教の行事が入り交じりながら、
関わっていますよね
ただ、
神道の行事は
古代中国の
道教に端を発しているところが、
少なくありませんし、
仏教の中の
密教が、
神道と密接に関わり
特に
年中行事において
一体なのです。
つまり、
道教の影響を受けている神道と、
仏教の中の密教が合流して
日本の文化・行事を
支えているのです。
それで、
密教は、
仏教の大乗経典の一部で
ありますし、
大乗経典とは、
大乗仏教の教えを説いた経典のことです。
「大乗」の「乗」は、
乗るという意味で、
大乗仏教は
乗り物が大きく、
どんな人でも
信仰があれば
救われる宗教ということです
そして、
大乗経典は、
三蔵法師のお陰で、
インドから
中国
朝鮮、
韓国
日本に伝搬することが
出来たのですが、
日本の密教は、
最澄と
空海が、
渡唐後に広めましたが、
帰国後の
最澄と空海は、
全く別の人生を
進んでいるのです
最澄は比叡山を中心に、
空海は高野山を中心に
活動したのですが、
最澄は、
唐では、
中国仏教の中心地である
天台山で勉強をしていたので、
日本国天台宗と名乗ります。
そして、
不動明王をご本体にして
比叡山の
根本中堂に安置し、
朝廷を守護すると
いうことで、
寺院を建ててもらいます。
これは、
大出世ですが
空海は、
初めは頭角を現していないので、
帰国後、
色々な所で
仏教の法話をし
当時なかなか受け入れられなかった
密教を
何とか広めようと、
高野山にある山寺を説得し、
真言宗を名乗り、
改宗させたのです。
最澄と空海は、
遣唐使のときから
地位に大きな差があり、
最澄は、
朝廷に認められた
東大の総長のような地位
でしたが、
空海は、
一介の僧に過ぎませんでした。
エリートコースに乗り、
天皇家などの
当時の知的階級に
影響を与えた
最澄と違い、
空海は、
地位の差の中で
民間に
密教を伝授していったのです
そして、
最澄の密教と
空海に密教の
大きな「違い」は、
最澄の密教は
お釈迦様の
純粋な仏教の
教えなのです。
「顕教」であり、
経典から
真実を授かる面があると
言えます
それに対して、
空海の密教は、
お釈迦様の
教えに
古代からインドにある
ヒンズー教や
チベットのポン教などが
合流していて、
神秘的な部分が強いのです
空海の密教は、
経典から
真実を授かる「顕教」に対し、
宇宙に遍満する真実を
自分の身体で受け取る
教えです。
自身の
身体の動き、
言葉、
意識の働きを鍛えて
整えることにより、
宇宙と一体化し、
自分自身の
心と身体に、
宇宙の真実の実相を
迎え入れるという
「体得」の教えなのです
空海は、
民間に密教を浸透させるために、
九星学、方位学などの
占いを活用しました。
当時、
占いは
神官家の中臣家の
分家の
卜部家が中心でした。
神の動物として、
亀甲とか
鹿の骨を焼いて
占っていたのです。
ただ、
これは民間ではなく、
天皇家でやられていた
ことなので、
一般庶民は
占いには
縁がありませんでした。
そこで
空海は、
九星術を使って
一般への占いをし、
しかも
密教の祈祷術である
護摩焚きをして
信者の願いを叶えていったのです。
護摩は、
魔から守る意味があり、
願い事を
火炎にして
天に上げて伝えていくものです。
最澄は、
「顕教」により、
当時の知的階級の常識を変え、
それにより、
鎌倉時代に、
比叡山から
傑出した高僧が出たのですが
空海は、
占いや祈祷術で、
大衆がそのときに持っていた
感覚を変えたのです。
そして、
最澄の教えは、
お釈迦様の教えである
「苦から解脱して
悟るための教え」の純粋な伝承であり、
空海の密教は、
お釈迦様の教えに
ヒンズー教が混ざった
ハーフのような教えなのです
ヒンズー教は、
霊魂や
霊障等を重んじていて
霊魂を救うことや
個人の悩みを解決することに
力を入れているのです。
参考記事
それでは、本日もお読みいただきありがとうございました。
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