こんにちは~
出雲大社の系列の神社の巫女を経まして。
教派神道の神職の資格を習得した占い師、白川葵です
本日も、お忙しいところ、ご訪問ありがとうございます。
初めての方も、よろしくお願い致します。
山形県鶴ケ丘市の
羽黒山(はぐろさん)、月山(がっさん)、湯殿山(ゆどのさん)は
通称「出羽三山」です。
ここは、
崇峻(すしゅん)天皇の子の
蜂子(はちこ)皇子によって開かれたと
されていますが、
権力闘争に敗れて、
東北へと落ち延びた蜂子皇子が、
神の使いである
八咫烏(やたがらす)に啓示を受けて、
羽黒山に籠ったのが、
起源です
皇子は修行の果てに、
観音と相対し、
出羽三山を修行場として
開いたそうです。
三山の頂上には、
それぞれ、
出羽神社、
月山神社
湯殿山神社が置かれていて
信仰の中心の
羽黒山には、
三神を合祀した
「三神合祭殿(さんしんごうさいでん)」があります
ここには、
現在でも
明治時代の廃仏毀釈以前の
修験道の信仰が残っていて、
山をあの世に見立てた
祖霊への信仰があるのです
山は、
古代には、
今のような、
レジャーの場所ではなく、
死者を葬る埋葬の地でした
死者を葬ってきた山々が
亡くなった人を
出羽三山も死霊信仰の地でした
蜂子皇子の修行の場とされる
羽黒山の阿久谷(あこや)も、
古代には、
葬場だったと伝えられています
それで、
この世ならざる場所として、
神聖視されてきたようです。
山頂にある鏡池は
水の水位が、
年間ほとんど変わらなかったので、
神霊が宿る池として、
崇められてきたようです
羽黒山の
三神合祭殿には
「霊祭殿」という社殿があります。
この社殿の脇に広がるのが、
大量の地蔵菩薩と、
風車、
そして、
無数にも見える卒塔婆です
(実際は9万本あるそうです)
卒塔婆の大半は、
親類縁者の供養を願ったものですが
その中の一画だけに、
「えっ」と思うような
卒塔婆が大量に集まっており、
「生木に火を付けた前世の命之霊位」
「天神様を利用した前世の命之霊位」
「大先祖糖尿病で狂って若死にした命一同之霊位」
「十一軒口炭鉱時代に行き埋められた人夫一同の霊位」
「一揆そう動で焼き殺された霊」
等と書かれて並んでいて
他にも
「生きながら殺された・・・・」
「大先祖ばくちで遊び・・・・」
などの文言の卒塔婆が
次から次へと
並んでいるとかで
なぜ、
このような怖い卒塔婆が並んでいるのかは、
諸説あるのですが、
悪霊を供養するために、
持ち込まれたのではとも
考えられています。
青森県にイタコがいるように、
山形県にも、
「ミコ(ミコさん)」という霊媒師がいて、
東北では、
こうした霊媒師が
依頼を受けて
ミコが
羽黒山に卒塔婆を持ち込んで、
供養していたのではという
仮説があるようです。
湯殿山にも、
似たような卒塔婆は
残っているそうですし、
霊媒師に尊ばれていたのでは
とされています。
それにしても、
山形県のミコは、
依頼者の
前世や
慰霊まで任されていたのですから、
供養の内容がヘビー過ぎますよね
出羽三山は、
明治以前に
月山に祀られていた月山大権現(だいごんげん)は
阿弥陀如来の化身とされ、
山頂を極楽浄土に見立てた信仰もありました
祖霊は、
羽黒山に留まった後に
月山に昇って成仏すると
説かれていました。
さらに、
湯殿山神社のご神体の
大岩は、
死者を成仏させる力があるとされ、
岩肌から
湯が噴出しているという伝承がありました
大岩近くの壁に故人の戒名を書いた紙を
貼り付け、
大岩から漏れる湯で紙が溶け崩れると、
これを「岩供養」といい
現在も別の場所で、
続けられています。
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神社の参拝法についての記事です。
いわゆる「ニ拝・ニ拍手・一拝」のやり方と「拝」と「礼」の違い
それでは、本日もお読みいただき、ありがとうございました
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