こんにちは~
出雲大社の系列の神社の巫女を経まして。
教派神道の神職の資格を習得した占い師、白川葵です
本日も、お忙しいところ、ご訪問ありがとうございます。
初めての方も、よろしくお願い致します。
先日は誰もが知っている超メジャーな幽霊、お岩さんを祀るスポットに、複数行って来ましたので
これから、しばらくお岩様のことを書いていきますが。
お岩様というと。
あの鶴屋南北の「東海道四谷怪談」の作品中の人物だと思われている方も、いらっしゃいますが
17世紀に、実在した人物で。
四谷にお岩様の生家の田宮神社や
(元々旧四谷左門町界隈は田宮家の屋敷跡だったといわれています)
演劇関係者の方は、今でも「四谷怪談」を演じるたびに。
私も、お岩さんスポットを巡って。
「お岩さんの祟りはあるのか」等をたっぷり()検証してきましたが
1825年(文政八年)に4世鶴屋南北によって書かれ。
同じ年に歌舞伎で初演されています。
しかし、お岩さんが実在したのは17世紀ですし。
「四谷怪談」は4世鶴屋南北によって有名になったとされていますが。
実は、「東海道四谷怪談」が、初演されるまえから「四谷怪談」は有名だったようです
1727年(享保12年)の奥付を持つ「四谷雑談集(よつやぞうだんしゅう)」という作者不詳の写本があり。
この本には実際に起きた事件が記されているそうで。
「四谷雑談集」のお岩は、生まれ付き容貌が悪く、性格もひねくれた女性として、書かれています。
ただし、田宮家に伝わる伝説では。
お岩は貞女の鑑であり。
日頃から信仰する稲荷の霊験で、夫婦仲睦まじく暮らしたとされていて
「四谷雑談集」のお岩とは、全く違います。
「四谷雑談集」を下敷きに、南北は「東海道四谷怪談」を創作しましたが
南北の芝居に出てくるお岩は、貞女ですし、生まれつき醜い容貌ではありません。
伊右衛門のたくらみで、毒薬により恐ろしい形相になり。
「於岩稲荷由来書上(おいわいなりゆらいのかきあげ)」という公文書が残されていて。
その内容は。
お岩さんは、元来疱瘡のために片目になった醜い女性で
父の田宮又左衛門は同心でしたが、このまま自分が死ねば男の子がなく、家が断絶してしまうと心配し。
秋山長右衛門を仲人に立て。
婿に迎えたのが、伊右衛門でした。
伊右衛門は浪人者で、御家人になれるのなら醜女でも我慢しょうと結婚したようです
又左衛門は、間もなく病死し、伊右衛門が田宮家の当主となりました。
それから、七、八年経った頃。
伊右衛門の上役の与力、伊藤喜兵衛の妾のお琴が妊娠し。
困った喜兵衛は。
「金を付けるから、誰かお琴を引きとってくれ」と思惑し
それに乗ったのが、伊右衛門でした
伊右衛門は、仲人の秋山を計画に引き入れ。
まず、伊右衛門はお岩を虐待し、放蕩に明け暮れ
耐えかねたお岩が秋山のところに相談に行くと。
「伊右衛門を反省させるのにしばらく家を出てみなさい」と。
お岩を番町の旗本屋敷に奉公に出したのです。
そうして、後に田宮邸にお琴が入り。
お腹の子供は、間もなく生まれ。
やがて、伊右衛門との間にも二人の子供をもうけ。
一方、お岩は何も知らずに奉公に精を出していましたが。
あるとき、そんな伊右衛門の噂を聞き、仰天
すぐに駆け出して、屋敷に来て噂が本当だったと知り。
鬼のような形相で走り去って、それきり行方不明になってしまったのです
お岩の走り抜けた通りはそれ以来、鬼横町と呼ばれたそうです。
その後、お琴や子供が変死をし。
伊右衛門は悪病に倒れ、秋山夫婦は殺害され
伊藤喜兵衛など事件にかかわった人者十八人が続々と急死し。
ついには、絶家になる家もあり
さらに、田宮旧宅に入った者にも祟りが続いたので。
この「於岩稲荷由来書上」は、「東海道四谷怪談」、が初演されてから、二年後に書かれたということで。
芝居の影響を受けたか、芝居の宣伝のために制作されたものなのではないか、という説が有力で
内容がどこまで真実なのかは疑問なのですが。
そもそも、お岩さんが。
田宮家の伝説に伝わるように、貞女の鑑だったのか
「四谷雑誌談」に書かれたお岩のように、生まれつき醜い容貌のひねくれ者だったのかは、謎ですが。
私は、田宮神社、陽運寺、妙行寺などのお岩さんにまつわるスポットを巡って
お岩さんの祟りは本当にあるのかなどを検証していきました。
今日の記事は、ここまでです。
次号に、続きます。
それでは、本日もお読みいただきありがとうございました
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