2319 :自作マイクの決め手「SUメッシュ絞り加工」後編 (極細編) | ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

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はじめに

 

前記事 「2318」にて6Φパイプ対応のSUメッシュの絞り成形による自作のマイクフロントのレベルアップの様子を見ていただきました。

 

前回はProbeⅡを例に6mmパイプの先端を、今回は径の更に細い「μ73A mems」のマイクフロント、4mmパイプ先端の絞り加工実例をご覧いただくことにしました。

 

μ73A memsのマイクフロント

 

 

 

(同類のSANKEN COS-11およびDPA 4060と並んで)

 

 

公称4mmのサンケン COS-11はノギスをあててみると決して4mmではなく4.1mmありましたが、

こちらは正真正銘4.0mm径、μ73A memsはかなり細サイズを実現したようです。

 

 

 

 

二重丸細さだけなら

2年前の3mmの例があります、2mm未満はあきらめた経緯です。

 

 

 

 

 

 

 

 

  4Φ SUメッシュ絞り加工

この作業に使う道具・材料一式

 

この細サイズのSUSメッシュ絞り加工は前回の6mm版でおこなった加工法同様ですが、そこからさらに細くするのは「順々に細く」が基本ですから、6mmができれば4mmは必ず出来ます。

 

 

4mmの絞り実例

(同一手法で3mm程度まではなんとかなります)

 

 

 

 

 

実作業

 

前回同様の6mm絞りから順々に縮めてまいります。

 

 

 

 

 

  仕上げ(EMC対策)

マイクの安定性、信頼性は「EMC」で決まる、それは筐体構造のココがキモ。

 

「マイク先端に手を近づけるとハムが出る」とか「常にマイクに触れてないとハムが出る」はEMC不良の典型的現象です。

 

1.紫外線接着剤を使ってメッシュとパイプのきわ1mmを接着固定する。

 

2.スポット溶接(100A程度)でメッシュ~パイプ間を溶接、金属同士の「接触導通」から「一体金属化」することで不安定さを排除して「ファラデーシールド」を完結させる。すなわち金属外筐構造体にインピーダンスを持たせない。

 

結果、EMC耐力がUPしノイズトラブルを防止できます。

 

 

筐体の一部としてのマイクフロント(SUメッシュ)の加工はここまでとなります。

 

 

 

 

 

 

以上

 

 

 

 

 

本記事の無断ネット盗用は犯罪です。

 

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