2314 :高品質SMD型「マイクロトランス」が各種登場、その実態は | ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

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  高品質SMD型「マイクロトランス」が各種登場、その実態は

単なる超小型トランスではない、次元を超えた新デバイスだ。

 

 

巻線抵抗値は実測です。

リボンマイクで換装を試みたりしたがいまのところオーディオでの使い道はわからない

 

 

 

(SMD ED8 トランス)

このトランスについて:2303で可能性と適切な使い方を模索した結果、このパーマロイコアの「マイクロトランス」は姿カタチを乗り越え、「マイク用トランス」としてきわめて優れた内容を持っていることがわかり、実用化を探りながら「Probe-T 」を誕生させました。

「Probe-T 」の音質はProbeⅡ と完全同一、引き回しを前提とするならばトランス式ローインピーダンスOUTの安心感はなによりです。

このサイズでこの音、「タム〇」も「ルンダ〇ル」も真っ青、正直そのように感じます。

筆者はこの5P型を強く推します。

 

これらのトランスはAliexpressでしか入手できませんでしたが、最近はSMD ED8 4PのみがAMAZONでも販売開始されました。ただし価格は5~10倍となっており、納期はAliと変わりません。

「価格:967円」はこのトランスの性能に見合ったところを狙ったのか、しかし100円未満~200円くらいで買えるAliexpressは有り難いです。

 

 

Probe-T

ProbeⅡと同一音で100m以上の延長が可能

(ICS-40730シングル使用)

 

 

IM73A135V01とのdifferential(差動)接続例

 

 

本年1月.2月 23032305にてご紹介してきた「マイクロトランス」

SMD ED8は5Pタイプのみでまいりました。

 

このときのコンセプトとして100Ω台の出力インピーダンスが得られるよう試行錯誤してまいりました。

 

その流れとは別に、主流ではありませんが、長距離延長の予定はなく、出力レベルを高くしたいという要望もあると思います。

その後現れたものを含め4機種をご紹介します。

巻線抵抗値、インダクタンスの実測をおこないましたので値を見て選んでいただけると思います。

 

 

 

 

最重要な点に誤り有り

 

なおSMD ED8 (5P)、このトランスの肝心かなめの部分が、メーカー発表のデーターシートは重大な誤りであることを発見しました。

これによって、このトランスの使い方は大きく変わります。

 

それは「6」に同相マークを付けている点、この真偽のほどは信号を与えながら確かめた結果、やはり誤りです。

 

この「同相マーク」を無視すると同時に、実態は「5」をCTとしたトランスであることを確認しました(Shin 検証済み)

 

 

 

 

  マイク用として使えるものをこちらで選べます

普通の小型EIコアトランスとは月とスッポンほどの音の違いを見せ、いずれのトランスもマイクロホントランスとして良好。

出力インピーダンスの低さを狙うか、出力レベルのUPを狙うかで選ぶトランスは変わって来ます。

 

マイクロホンとしては600Ω未満を「ローインピーダンス型」と呼びますが、現在の各社製品は200Ω〜50Ω前後に分布しており、かつての600Ω型はずいぶん昔に完全に淘汰されています。

 

トランス電極の赤丸は「同相」を表します。

(巻き始め、巻終わりではありません)

 

トランスメーカーのデーターシート上、同相指示マークは誤り

 

 


 

(シングル入力)

 

 

 

 

 

 

 

(Differential入力)

 

 

 

SMD ED8トランスは4P、5Pの2種類でしたが、その後同類のトランスがAli Expressに各種現れております、中には日本製「東京コイル」社の製品もこのシリーズに加わるなど製品群が増えており、筆者は可能性のあるものをいくつか入手してテストしてまいりました。

 

 

マイクトランスとしては、年初からのSMD ED8の4Pまたは5Pタイプに集約されるようです。

新たに現れた「東京トランス」の「TTRN-060S」ではデジタルトランスの性格が強く、1次巻線の超低インピーダンスが特徴です。

 

いずれにしてもケタ外れに小さな「マイクロトランス」として、使い道開発の余地があり興味ある課題を突き付けてくれたと思います。

 

 

 

  特性は揃っているか

「比較的揃っている」と申し上げておきます。

スペックでは巻線抵抗値が±10%となっていますのでCTを使用する場合、ペア取りには選別が必要になると思います。

 

むしろスペックと実測のインダクタンス値の相違のほうが大きいのでこの記事では実測値を記しました。

 

同一インダクタンスでも巻線が外側に行くほど巻線抵抗値が上昇することを頭に置いて考える必要があります。

 

出力インピーダンスは1KHZにおいて「抵抗置換法」にて測定しました。

 

以上

 

 

 

本記事の無断ネット盗用は犯罪です。

 

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