昨日のブログですごくいいこと(人生ですごく役に立つ話) を書いたんだけど


ちゃんと読んでくれてる人からは
「すごい!!」
という反応があったものの
最強サバイバルトピックのような劇的な広がり方はしないなぁ、やっぱり。。

と、複雑に思う。

みんなより「過激」じゃないと
反応しにくくなっていくんだよね。
今の時代は情報がとにかく溢れすぎて、10年前ですら、
「一人当たりの1日の情報量が、中世時代の一人の人生に相当する」


と言われていたんですけど
今は、たった10年でさらに激増しているそうですよ。


TVの視聴率だって、いいものをまじでつくろうとすると、数字が取れないとすぐたたまなきゃいけないし、じゃあ今数字が取れるものって何??

ってみんな必死で探すと
とにかく、内容が良いか悪いか関係なく

「刺激を強くしていく」
という方向に逃げる人の方が圧倒的に多くなる。


視聴者が、より
刺激がないと反応しなくなってるので
どうしても「刺激が強いほど勝ち!!」

となります。


みんながぜひお手本にすべき
「おしどり夫婦」の特集よりは
ボロッカスに上から目線で叩ける
「ゲス不倫」の方が数字が取れるわけです。

ゲス不倫を叩くんなら
おしどり夫婦をもっと礼賛すべきなのでは?

と矛盾を感じるのだが。



最近いろいろ問題を書いてきた
アイドルの接近商法、ストーカー事件が増えている背景も全く同じ問題から生じています。


AKBが発明した、「近さ」を売りにする商法
「数字を伸ばす」ためにめちゃくちゃ効果的だったために
あらゆるアイドルが真似をすることになりました。


私は、一昨年くらいにゲストとして呼ばれたライブ会場で、どういうものか知らず地下アイドルと一緒に呼ばれたことがあり

その時に、ファンの人に
「しほりちゃん、チェキ持ってないの?」

と言われ、
「は?チェキ?なんで??」

とわけがわからず。


ゲストとして呼んでくれたアーティストさんが

「しほりさんご迷惑かけてしまってごめんなさい!!あとで500円渡すので、私のチェキで撮ってください!!」


と言ってくれるも、

「え、何そのシステム?写真くらい撮ればいいけどなんでチェキ?500円って何??」

と意味がわからないまま「???」
状態でお客さんとチェキを撮って、
あとで楽屋で500円玉を渡されました
(それより交通費が出ずに赤字だったんで、交通費が欲しかったです。)


私、ライブしにきたんで
そんなことでお金取らなくてもいいんだがなぁ。
(きちんと許可を撮ってだったら写真もどうぞだし。)

というのがその時の私の正直な気持ちでしたが

「そういう商法でめちゃめちゃ儲かるんですよ!正直チェキ会だけでぼろ儲けです★」


ということを
その話を周りにしたら教えられました。


いやー、ファンが喜んでるっていうなら別にいいんだけど・・・
私はそこでお金を稼ごうとは思わない。
(そんなルックスを売りにできるようなルックスでもないのわかってるし。)
ライブではライブっていう体験を売りにしたい。

曲を聴いてもらいたいので、おうちでも私の曲を聴けるように
CDを買って聴いてもらえれば嬉しい。


そんなシンプルな話じゃダメなんですかね?


それとも
歌やパフォーマンスでは突出することができないから、握手やら写真やら、ハグやらビンタやら

音楽とは関係のない
別のサービスをつけることで
人気をあげたり、お金を稼いだり
知名度をあげたりしなきゃいけないんですかね?


そんなところで
みんなで群がって戦おうと
みんなが集まっちゃうもので

よりライバルよりも目立とう!!!
より話題にしよう!!!

過激になっていったわけだ。

ハグとか
ビンタとか
手ブラ(!?)とか

もう、全く意味のわからないものがいっぱい出ているようですが。


それは「体験を売る・買う」
という商売であって
ただしかし、女の子の身を切り売りする方法ではあるので

それを
「音楽活動」とはカテゴライズされないし

しかし、今の

「アイドル活動」としては
そういうところでの激戦化が進んでいるのでしょう。

「より過激にする」

という、安直な発想から抜け出して


ほかのライバルをもっと出し抜くような
オリジナリティのある売り方を
見つけた人のが、
今後の勝率は上がるでしょう。



さて、最近は安易に過激化しやすい
という話でしたが、


去年ヒットしたアニメーション映画
「君の名は。」

すこし後発でブレイクした
「この世界の片隅に」が、


ちょうど、真逆の内容となっていることが
面白いなと思っています。


私は去年NY移住準備のため、東京を引き払って
5月から軽井沢の部屋のみ残していて
NYにいたり、軽井沢には映画館がないため、観に行けず

たまたまなんですが
前回のNYの帰り便で「君の名は。」を、

今回のNY行き便で「この世界の片隅に」を
観ることができました。


個人的には前情報だけNYでYouTubeでみていて
どんだけすごいんだろう??
と期待していた
「君の名は。」が
全然面白くなくてびっくりしました。
(好きな人にはごめんなさい!個人的な感想です。)

映像は確かにきれいですが
私はとにかくストーリー中毒で
小説、漫画、本、映画、ドラマ、なんでもいいんですがとにかくストーリーを愛してやまないので

正直
絵のきれいさとかにはあまり興味がない。。


すごいな、とは思うよ。
でも、ストーリーの方が大事。

あと、理屈じゃなくて
「ハートで伝わってくるか」しか大事じゃない。しいていうなら。


そこがなかったので
何も印象に残らなかった。。
(ほとんど覚えていない。)


でも、今の時代に受けたのはなんとなくわかる気がする。

刺激が強いんじゃないかなと思った。
映像的なインパクトが強かったのかな?


刺激だけでいうと
私は、人生自体が過激すぎて
(なんせ親は泥沼離婚するわ、私含め家族全員離婚経験者になってしまうわ、事務所に拉致監禁されるわ、一度も行ったこともなかったNYに突然移住を決めるわ。。)

過激さにはよっぽどの耐性があり
今でも日々刺激フルですし
そこで自分の軸が左右されることは
あんまりない。


見た目よりも、中身がどうかとか
実年齢よりも、魂の観た感じがどうかとか
そっちでしか判断しない。


そういうざっくりした
フィルターが私の中にあって


そこに情報を通した時に
魂に訴えかける何かしか残らないように
設定している。


売れたからには感動した人もたくさんいるので
そこは否定しないですよ。
人それぞれのフィルターですから。


でも、時々
いろんな人がたくさん出るフェスみたいなイベントで
絶対音感持ちにはとても、、発狂してしまいそうなほど音痴な方のライブになった時に

もう、、魂がどうか以前の問題で
フィジカルに
「死にそう。。。」というほど辛く感じるのに
(それでも「プロ歌手」を名乗れる時代ってのも恐ろしいと思います。)
熱狂的なファンの皆さんは、すごく感動していて
「天使!!天使!!」

と、私にとっては黒板を引っ掻くような音に聞こえる歌を喜んで聴いていたりするで

耳大丈夫なのかなぁ?
彼らは一体何に感動しているんだろう?


と、心底不思議に思ってしまうことが時々あります。
それと同じで
人によって、受け取りたいフィルターは
千差万別だということではあります。


さて、一方数日前に飛行機で観た
「この世界の片隅に」は

「君の名は。」に比べると
はるかに地味な見た目の作品でしたが

密かに期待していた、以上に素晴らしい内容で
飛行機の中だというのに
後半は号泣止まらず、というくらい心が揺さぶられました。


「こんなに地味でいいの!?」

っていうくらい
今の時代にまったく媚びを売る気ゼロ
地味で静かで、「普通」「普通」「普通」
の生活を淡々と描いていく。

戦争が起こり、異常事態になるんだけど
その中での「普通」「普通」「普通」
そのまま静かに描き続けることで、
「当たり前だった普通がどれだけ愛おしいか」
ということが、むしろ鮮やかに際立っていく仕掛けの作りです。

あくまでドラマティックな展開はなく
ショッキングな「展開」はありますが
まっったく、ショッキングな描き方をしないんですね。あえてだと思います。

普通なら、そこで
ドヤっ!とばかり派手に盛り上げたり
ショッキングなインパクトのある演出を!!

と考えるのが、商業的な「普通の」考え方だと思うんだけど
それもあえてしないんですよ。

ずっと、「普通」の「日常」を
ひたすらフィーチャーし続けることによって
とりまく環境の変化や、時代、
「戦争が何を奪うのか」ということが

「戦争を経験したことがない人にも、リアルに感じられる」


という作りになっていて
これはすごい発明だな!!とも感心しました。
(「火垂の墓」みたいなトラウマ級インパクトなしにして、これだけ気持ちよく泣かせる、というのがすごかった。)

いやーこれは勇気がいりますよ。

あえて、「派手」「インパクト」を一切排除してますから。

でも
こちらの作品も、大ヒットしたことで
今の時代の問題だけではなく、希望も感じることができました。

ちゃんと、こういう作品にも
みんなアンテナが立っているんだな!!
ということが、とても喜ばしいことです。


派手さなしにして、本当にいいものがいいと評価されるには
相当にいろんな実力やら技術やら魂の込め方やら
インパクトものよりもはるかに作るのが
ハードル高いので、こちらを真似することの方が難しいと思います。


私の音楽なんかは、まさに長年こちら側で
なかなか日の目を浴びることができていませんが、「いいものはいい!」とわかる方々が採用してくれて、聴いて喜んでくださっているんだな

と嬉しく思ったりします。


(特にももクロちゃんのシングル「GOUNN」で初採用された際、発売直前まで長くクレジットが解禁されず、ネット上で「誰が書いたのか?」論争がすごくてですね。。。
当然誰一人として「しほりじゃないか」と予想した人はいなく、ゼロ人だったんです。私、完全なる新参者だったので。。

だが、当時のツアーで曲だけが解禁になってから、「とにかくいいメロディだった!!」という噂が次々出てきて、
「ああ、誰が書いたのかブラインド状態でも、ファンの人はよく聴いてくれてるんだな!」とひとり泣きながら感動したものです。)


まぁ、ビジュアルが美しくて評価されるとか
それも、もちろんありです。
やっぱり、見た目が美しいというだけで心が癒されるということもあるし。

(でも、不思議なことに
 写真とかも、どんなにインパクトがあっても、心が写ってないと、何も響かないんですよね。。)


私はたまたま見た目にあまり興味がないから
映像が売り、というものには反応できなかったというだけだと思います。


というわけで、

「何を売りにするのか」


派手さ、インパクトで勝負するのか
地味でも中身で勝負するのか

(派手で中身もすごかったら最強ですけど。)


そこは、世のニーズとのマッチングもあるので
これこそが正解だ!という答えはないと思います。

が、


自分の生き方の方針として

「その売り方でいいの?」

「みんなと同じ畑でわざわざより過激に、みたいな無限イタチごっこを何歳まで続けるんだい?」


ということは
常に自分なりの答えを
持ちながら、短期戦略だけでなく
長い目で見た戦略もきちんと考えながら活動を展開した方が、長生きできると思います。


一瞬だけでもいいからド派手に咲いて
ぱっと散りたいんです!

っていうなら
止めませんが。


しほり

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