昨日のブログは、いっこの記事に
3回目のNYでは、TVの密着取材が入ったり。
3、4トピックくらい詰め込んでしまいました。
いいこといっぱい言っちゃったけど
長くて読みづらいと思うので、
短くてわかりやすい記事に直したいなぁと思いつつ
明日のフライトに向けてバタバタ準備中でございます。
2015年末の、紅白歌合戦の発表で
ももクロちゃん落選を受け、一晩悩みに悩んだ
結果、翌日に
「NYへ行きます！」
と宣言し、去年2月に人生初のNYに
No friends, no conection
で挑戦しました。
日本の音楽業界に対しては、
ずっと、目指しながらもなぜかいつも憂鬱な何かに覆われる気分でいました。
「出る杭打たれる」
「いいものをいいと認めない」
「とにかく数字」
「とにかくコネ」
そういう世界です。
どこの国でも上に行けば同じだと思いますよ。
それでも
私は、21歳で上京して
音楽業界に入って行きながら荒波にもまれながら
お得意の
「ビジョン描き」で
自分がずっと望んでいたはずの「J-POP界で成功している自分」をどれだけ想像しても
なぜだか心がニッコリしてくれなかったんです。
なぜかは、わからないまま、
J-POP系で挫折して(事務所からの拉致監禁事件で)
子供の頃好きだったアニソンに興味を再び持った時、出会ったアニソンレーベル「ランティス」さんに
「君の音楽、歌は素晴らしい！」
と言っていただき
ほんの4日でメジャーデビューが決まりました。
その時
初めて、自分の音楽が
「いいものはいい」と言っていただけてメジャーデビューさせていただけたのです。
感動しました。
でも、いろいろとまた運が悪いハプニングなど重なったり、時代もぐんぐん変わった。
案外、オリコン5位など数字も出せたのですが、たまたま運悪くその時担当者が一時的にいなくなってしまった。
八方塞がりの中
私は、
「自分の歌でダメなら、他の人気アーティストさんに歌ってもらえばいい。いつか自分だって歌いたいけど、まずは楽曲がいいことを、
大人が大好きな数字で証明してやろう。」
と思いました。
コンペで勝って、オリコン1位などじゃんじゃんとったら、作詞作曲に関しては
知ったかぶりの大人から
ぐうの音も出なくなるだろう
と一念発起して、楽曲コンペに参加するようになりました。
コネクションがないので
実力で勝負するしかない状態です。
実力行使です。
2年間、1曲も採用されませんでしたが
皮肉にも
一番最初に、純実力でコンペから私を見つけ出してくれたのは
日本でもトップクリエイターと言われる
菅野よう子さん。
めっちゃくちゃハイクオリティなお仕事で
ついていくのがほんと大変だったけど、
菅野さんが、たくさん褒めてくださったから
私の心を
「ああしなきゃいけないこうしなきゃいけない」と大人に押し込められてきた抑圧のネジが
パーン！！
と
3本くらい抜けました。
それで、自信を得た直後
水樹奈々さんに作詞作曲で初採用していただきました。
ももクロちゃんも
300曲の中から、完全に無名の作家として
シングル曲で大抜擢していただきました。
そんな努力もあって、
私自身が再び世に出られそうな？
話もたまに出るようになってきたのですが
再び、日本の「数字の呪い」
が立ちはだかりました。
Wikiとか、プロフィールを見て
「うわーすごいですね！！！」
っていうのね。
偉い人とか。
(曲聴いてから言えよ)
って内心思いつつも
そんな日のために、自分のアーティスト活動を何年もセーブしてためてきたキャリアですから
それでいいのです。
周りにも
「しほりは作曲の才能が突出してるんだから、まずそっちで成果を出すべきだよ！
作家で成果を出せたら、自分が歌ったりも好きにできるようになるから。」
と
たくさんの人にアドバイスされたこともあり
家に帰って一人悔し泣きするほど
その言葉は、悔しかったけど
だからこそ、私は受けて立とうじゃん！！
と決めたものです。
でも、話が進んでいくと
必ず
「作家としてのしほりさんがすごいのはわかりましたけど
アーティストとしてのしほりさんは
どれくらい数字を持ってるんですか？」
これです。
まただよ！
だから、作家として音楽の実力を証明するために
自分の活動を犠牲にしてきたんだから
活動自体ほとんどできてないし、事務所もスタッフもなくて一人で活動切り盛りできるわけあるかい！ww
結局、大人たちの言う
「作曲の才能を証明できれば
歌も歌えるようになるよ」
というアドバイスは
楽曲がいいことを証明しても、結局
「今持ってる数字は？」
だけで
簡単に切り捨てられてしまう。
いや、切り捨ててもいいよ？
でもさ
それも、
音楽聴いてからにしてくれない？？
（笑）
それくらい
今の音楽業界人は、
「音楽そのものがいいかどうか」なんて
それほど興味がないんです。
数字が取れるならなんでもオッケー！！
なんて夢がない世界なのだろう。
(そうじゃない、素晴らしい人たちもたくさん出会ってるけど、それよりも素晴らしくない人が、増えすぎてしまったんです。)
それで、紅白の件である。
ももクロちゃんは、数字を落としてはいなかった。
たまたま映画「幕が上がる」がその年の一大プロジェクトだったので、映画に専念したで、TVへの露出が少なくなっていたから、そういう意味での数字を落としたのかもしれない。
大人の事情はわからない。
でも、とにかくひどい世界だな。
って思ってきたけど、もういいわ。
って、そのことで
踏ん切りがついたんです。
すごくすごく運が良く成功したとしても
日本の音楽業界内で目指している限り
一番よくてもこんな目に遭うんだ
と思ったら
なぜだか
長年、この世界で成功する、ということに
心がニッコリしてくれなかった理由が
はっきりとわかりました。
描く先の、成功したのであろう私が、
どうしても幸せそうに見えない理由が
はっきりとわかりました。
そんなわかりきった世界で
天井がすぐそこにつかえた状態で
生きていくのはもう、長年たえたけど、ごめんだ、と思い
NYに行くことにしました。
話戻って、1年前
知り合いゼロでNYに行きましたが
現地に着いた瞬間友達ができたり
現地の飛び入りライブに参加したり(Youtube)
(↑いかんせん一人で行ったんで
現地のお客さんに動画撮ってもらったら、画面が横になっちゃってるんだけど。。笑)
奇遇にも
レディ・ガガやマドンナもレコーディングしたというスタジオで、歌とピアノのレコーディングをさせてもらえたり
日本では10年以上所属事務所が見つからなかったのに、2回目のNY(去年5、6月)で、所属事務所が決まったり。
(↑アー写撮影中。このシーンはTVで流れませんでしたが。)
いろいろな飛び込みライブに参加しましたが
予想以上に、どこでも熱い反応が返ってきてびっくりしました。
NYの人たちは
「どれくらいすごい人か」
なんて興味がなくて
「実際にどれだけいいのか」
にしか興味がない感じでした。
ただのアジア人観光客と思われてて
最初誰にも相手にされなくても
パフォーマンスどやー！！！
って全力で歌ったら
黒人ラッパーたちや、ブロードウェイファンの白人が集うやたらハイスペックなお店、
ガチのすごすぎるR&Bなミュージシャンが箱バンをつとめる老舗ジャズクラブ
「Village Underground」でも
↑
(この感動的なシーンは、ありがたいことに
TVでも放送されました。)
ものすごい熱狂的な反応をしていただき
熱い拍手や、ハグや、「必ずNYに戻ってきてね！僕らはもう君のファンだから！」
という言葉もたくさんいただきました。
実力主義の国。
そこで私がどう評価されるのか？
全く未知でしたし
「はw 全然大したことないねww」
とバカにされるくらいでも受けて立つぜ
というつもりで覚悟していったんですけど
どこへ行っても、
思った以上に喜んでもらえて
すいすいすい、と輪が広がったり、
出会う多くの人たちが
「Welcome to NY！！
君は大きな成功を手にするだろう！
この国は、当たったら本当に日本の比じゃないくらいでかいから。」
と励ましてくれます。
いいものはいい
つまらんものはいらん。
シンプルで、わかりやすくて
私には、すごく心地いいのです。
もちろん数字もしがらみも
日本以上にあるかもしれませんよ。
私がまだ知らないだけで
でも、少なくとも
でっかい夢を見るには、まだ当分天井が全く見えなさそうで
私は、そんなひろくて、頭がつかえないところで
遠慮せず、自分の力をおさえることなく
のびのび羽ばたいてみたい。
そして、めっちゃでっかくなって
日本に戻ってきて
日本の音楽業界自体をよくするような影響力を持つ人になりたい。
たくさんの才能が
もっとのびのびと、活躍できるよう
そして、リスナーが
オリコンチャートに夢や希望を見れるよう。
そんな未来のために
NYで戦ってきます。
しほり
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