昨日のレコーディングに続き、本日はジャケット撮影でした(*⁰▿⁰*)♫

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薄着で極寒
ガチガチ震えながらになりましたが、午前中から夕までがんばりました。
(写メ眠そうすぎるけど、ジャケット用はいいかんじで撮れております♫)


さてさて、
【今日の一石】


「ここがヘンだよ!日本の音楽業界」

・仕事ができる人ほど損する!?



うーむ、、これは
音楽業界に限らず、日本社会全体的に当てはまる共通の問題かもしれませんが

音楽を作る仕事の中でも
「目に見えにくい作業をする」
作曲家、エンジニアさんなどが

今の時代、割りを食っているように感じる近年。


数日前の記事


で、一曲の作品がどのように制作されるのか。
特に近年多くなったコンペで戦う作曲家が
日頃、自腹でデモ制作をして、何百曲と戦っている、というお話をしました。


今の時代は「作曲」からスタートするチームが圧倒的に多いので
コンペをするなら、まず最初は

作曲家が、「ゼロから1を生み出す」
仕事をします。



この作業が、非常に目に見えにくいことが
最近の日本では「都合よく」解釈されやすいと感じます。


編曲には、制作費が出るけど
作曲だけだとデモ音源を制作したぶんは自腹。

まぁ、そのぶん
大きな案件でヒットすれば
制作費よりもずっとおおきな印税が入りますが

今の時代、
1990年代と違って、そうそうCDがバンバン売れる時代ではないですから
大きな印税になるような案件は、非常に激戦だと言えます。


さて、そんなリスキーな
作詞作曲家、にあえてこだわっている
しほりさんが、実際にあってびっくりした話。


これは、過去に仲間と企画したプロジェクトが
メジャーメーカーで出したい、という話が立ち上がって、結局ぽしゃってしまった案件ですが


メジャーメーカーの方々に呼ばれて
「まずは1曲制作しましょう!
   予算の見積もりを出してください」


と言っていただき
私が「作詞&作曲&歌唱」したものを使うプロジェクトで、ちなみに仮デモの編曲も自分でして、制作したものだったのですが


「しほりさんは
制作費がかかってないんだから
費用は要らないですよね?」


と言われてしまったのです。


いやいやwww


私たまたま自分でどれも自分でやっちゃったから
確かに実費はかかってないけど
それは、たまたま私が自分で全部やっちゃったからで

内訳をみたら
いくら仮、といっても

1・作曲
2・作詞
3・編曲 (&演奏&打ち込み)
4・仮歌歌唱
5・レコーディング(〜仮ミックス)


計  1人5役

くらいやってるわけですよ(笑)

でも、目に見えない作業の上
仮  なので、実費もかかってないでしょ?


というので、
ちょっと、今の業界の人って
そんな考え方してるの!?


と、あんぐりしてしまいました( ゚д゚)


実費がかかってなかったらノーギャラなのか

そういうものか。。。


えーと、、お金がどう、っていうより


その姿勢が、
悲しい・・・。。。


正直なところ、別に費用出して
と思っているわけではないのですが
(そして特に請求もしませんが。)


気持ちとして

共に音楽を作ろうという相手が

「この人一人であれこれできるから
一人分のギャラで済むじゃん
ラッキー♫」

という考え方でいる、という事実
なんか悲しいな、とがっかりしました。


でも、割と「いつものこと」

なので、慣れておりまして。(苦笑)

「じゃあ1人1役分しかできなくて実費のギャラが出る人の方が得をするんだなぁ。」


と、がっかりしつつも
粛々とたくさんの業務をこなしてきました。
そういう常識だよね、仕方ないよね。

でも、
できることが多い人ほど損するんだね
世の中って。

と不公平さを感じていました。


一般企業だともしかしたら
もっと顕著かも?


たとえば日本特有の「年功序列制」なんかは

・仕事ができるかどうか

よりも

・何年勤続しているか

が評価のポイントで
仕事がすごくできる新入社員と
全然仕事しない勤続年数の長い上司がいたとしても

年功序列制の会社だったら
上司より多くの給料をもらうことはない

時給の決まったバイトだったりしたら
社員並に働く人
サボってばかりの人が同じお給料だったりするわけです。


そういう、「不公平な公平さ」を感じつつ
仕方ないこと、としてどこか諦めていました。



しかしです。


去年、生まれて初めて行ったNYで
出会って仲良くなったクリエイターさんたちに

日本での自分の仕事の状況を話したところ


NYのクリエイターさんたちはみな

ありえない!
しほりちゃんがもしアメリカに来て
日本でしているのと同じような形で仕事をしたとしたら、かなり、収入が莫大になるはずだよ」


と口を揃えたのです( ゚д゚)

Oh, my God!!


日本の業界の常識は
アメリカの業界では「ありえない非常識」

だというのです。


やった分の対価は
多かれ少なかれ、支払うものである。と。


ちなみに、コンペは
「参加できるハードルが高い」かわりに
「参加すればいくらかの対価が支払われる」

とのことです。
すべてではないでしょうけど
基本的に、それがスタンダードのようです。


目に見えない才能へ対する
リスペクトと
「実力主義」バシバシな空気を感じますね。


参加したらきちんとクレジット(名前表記)がされ
お金も等分に分配されるなど

「Co-write」

という曲の作り方も
近頃の世界的なスタンダードのようです。


ジャニーズ系の楽曲などでよく見られる

作曲のところだけ
「やけに外人さんの名前がいっぱい」

になっている、あれです。


日本ではたとえば
私の作曲した曲が採用されたとしましょう。

私は仮歌詞の時点で「本気詞」を書きますし
仮歌もばっちりコーラスワークまでとります。


歌詞はほかの人が書くことになりました。


リリースされてみたら

私が仮歌詞で書いたフレーズが
そのまんま使われていました。

でも、名前は出ないし
お金ももらえません。


というようなことが
まぁ、残念ながら多々あります。



そういう時は
「私の仮歌詞がよかったから
それ以上のフレーズが出てこなかったのね。
しかたないか。いいものを書いたって証拠だ。

と、黙って涙を飲むしかありません。




これがおそらく
アメリカだと、1フレーズでも使われたら
きちんとクレジットするし、印税も等分にもらえる

ということです。


日本でも、そういう才能に対する理解の高い
ディレクターさんだと

「仮歌詞のこの1フレーズがよかったから
そのまま使わせてもらいたいんだけどいいかな?」

と確認してくださる方もいます。
お金でなくても、嬉しいです。


ちなみに
作詞の Co-write という点では
私が、アニメ「マクロスF」映画版の挿入歌
「ユニバーサル・バニー」の作詞が採用された時に

憧れの、菅野よう子さんに採用していただいたのですが
珍しい詞先コンペで、
採用されたときに、何フレーズか、もう一人の作家さんの言葉がよかったので、と

その方の何フレーズかも含めて
菅野さんご自身の解釈で「1コーラス(1番)」を作曲してくださり

そこから、菅野さんとの
ディスカッションを重ねながら2番以降を書き
超難解な1曲が完成しました。

それで
「ユニバーサル・バニー」の作詞は
3人の名前がクレジットされているのです。


世界的にも評価されていらっしゃる
菅野よう子さんは
「いいものやりたい音楽に対してお金をかけることを全く惜しまない」

という噂をよく聞いていたのですが
ああなるほどこういうことか!
と納得しましたし



「知名度がなくてもいいものはいいと評価する」

「たとえ1フレーズであってもいいものはいいと採用する」


という才能に対する評価が
めちゃくちゃ平等で、
「いいもの」対する貪欲さこそが、世界的にも評価されるクリエイトの源なんだな。


と感動したものです。


このことは
逆に、お金でいったら

「主に大半私が書いた言葉」だけど
印税は 1/3 なので、

主に書いていようとお金は1/3 ですけど

1フレーズであろうと
そういった形で評価し、還元される

という点で
私は 1/3 の平等、という事実に救いを感じる


何より「才能へのリスペクト」
を感じることが
嬉しいんです。


まだ、当時作家としての実績がゼロだった
を、最初に発掘してくれたのが菅野よう子さんでした。


そういう方が、日本トップクラスに
上り詰めた、ということには確固たる理由があると思いました。


いろいろな大人の事情が絡み合う世界で
これは、まだ私程度のキャリアで主張しても

ほとんど非力なのはわかっています。


が、
未来に「小さな種」を蒔きたい。


これから音楽業界を目指す人
作家やアーティストだけでなく
プロデューサーや、ディレクターになっていく人もいるでしょう。


その、次世代の人たちが


最近の日本の音楽業界事情を

「そういうものだよね」

と都合よく解釈して
才能を安く見積もることを選ばない



そんな人材が、育って欲しい。


今いる人たちを変えることは
ほとんど不可能でしょう。


しかし、

今から変えられる人が
変えていくことはできると思います。


とりあえず、私がこれからNYで出世したりして
こういう主張が「説得力」を持てるように

いっちょ、
実力主義の国で戦ってこようと思っています。


そして、引き続き
大人の事情がどうであれ
今の時代がどうであれ
日本でのお仕事は、粛々と、求められる以上のクオリティを出し続けていこうと思います。


今日の一石は
まだまだ小さすぎますね。


私が大きくなることが先決の問題ですが
私自身の、未来への決意として

今日はあえて書かせていただきました♫


ではでは、業界の小難しい話になってしまいましたが
長文おつきあいいただき
今日もありがとうございました(*´∇`*)!!

しほり




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