昨夜、まだまだ極寒の軽井沢へ帰ってきました。
あさってには、NYに戻ります！！
メラメラボーボーの最強サバイバルモードから
キラキラワクワクのNY Diary再開ですよ！！
保険やら、確定申告のあれこれやら(税理士さんに丸投げですが。。)を片付け中です。
さて、最強サバイバル術のイベント
みなさまからの反響や感想をまとめています。
当日、終演後のサイン会で直接いただいた
感想や、みなさんからの想いも、ありがたくうけとめております。
いただいた感想の中で
私としては
「えっそこが新鮮だったの！？」
と驚いたポイントがありました。
今の、売上激減、体質悪化で、弱体化している音楽業界を、さらに縮小させてしまっているのは
「みんなが自分だけを潤すことを考えがち」
な傾向のせいであると
私は断言しています。
CDが売れにくい、メジャー企業や、まっとうに音楽で勝負している人ほど、収益を得るのが難しくなっている。
予算も縮小している。
だから、みんな必死で食べていくことを考えるし
そうすると、「独占」に走るのが
一番確実に自分の収益を確保できる道
という
気持ちはわかります。
しかし、独占化が進むと
そういう独占のナワバリに入っていない
新しい才能や、本当によきものを真面目に作っているひとたちが、いっそう世に見つかりにくくなってしまいます。
独占化しすぎることで、
うちわで制作を回していくことになるので
よっぽど全力でクオリティの向上にかかっていかない限り
おそらく、全体のクオリティは
ゆるゆると降下していくはずです。
ひとつ、確実な根拠があります。
編曲などの技術は、わりかし継承しやすいのですが、
メロディメイクのセンスは、生まれつきのものがおおきくて、
簡単に継承できないから、です。
企業として固めれば固めるほど
音楽のクオリティが下がりやすい
状況に、今なっているように見えます。
独占ラインを作ってしまうとですね
多くの普通の人は
「とりあえず仕事は回って来るし
お金が入るし。」
という状況が当たり前のように続くと
感性が怠けます。
モチベーションを、上昇させ続けることは
おそらく、自然に放置した場合、ほんの一部の
もともとモチベーションを上昇させ続ける才能を持つ人しかできないはずなんです。
新鮮で
未知で
リスクがあったり
崖っぷちな状況
に立たされた時にこそ
人間は、もっともバイタリティを発揮します。
なんとか「サバイブ」するために
生命力をフル稼働させます。
だから、「火事場のバカ力」を出すことができます。
私が、子供の頃から
保険をかけない主義なのは
(私は大学受験の機会が2度ありましたが、2度とも1大学1学部しか狙いませんでした。)
退路を自ら絶って、
崖っぷち状態に自分を立たせることにより
常に「火事場のバカ力」を
発揮し続けるためでした。
なんか、野生の勘で
そういう生命力を燃やす方法を知っていた感じなんですけど。
知人もいないのにいきなり「NYに移住します！」
つって、いきなり日本を飛び出したりしたのも
そういう、生命としての
サバイバル能力のパワーを信じているからできたことです。
もちろん
怖いですけどね。
でも、怖いのなんて、
飛び込む前までです。
飛び込んでしまったら、
あとは、ひめたる生命のエネルギーが
勝手に爆発しますから。
(最強サバイバル術でコラボした佐藤大和弁護士も、実は全く同じ考え方が基本らしく、
あえて常に自分を崖っぷちに立たせて、生命力をマックス燃やしているようですよ。
そりゃー、抜きん出て成功するに決まってます。)
まぁ、私は大企業に所属しているわけではなく
自分社長の、養わなきゃいけない社員もいないので、そういうやり方が簡単にできる
というのはありますけど
でも、自ら社長として、社員を抱えつつも
そういうマインドでのし上がってる
佐藤大和先生、みたいな人も
発見してしまいましたので（笑）
いよいよ
「いやぁ、それはしほりに守るものがないから言えることなんだよww」
なんて、訳知り顔の言い訳は
できなくなりましたよ！論理的、現実的にも。
自分たちを潤すことだけ考える
というのは、前も言いましたが
ビジネス的には
必要不可欠な発想です。
ブランディング戦略とか、そうでないとだめ。
でも、それを取り巻く、プロジェクト周辺の
流れ、傾向が、最近怪しく感じる。
極めて目先のことしか考えていないように見えます。
自分だけが潤うことばっか考えて
実際ビジネス力のある人が独占化を進めていくと
業界自体が生命力を徐々に失い、縮小します。
商品としては
「一人勝ち」するマインドでいなければ
勝機がありませんが
業界全体の一部として考えた時に、
業界全体が、より快適で活性化するような
商法だったり、ムーブメントを起こしたり
よくない体質は改善したり
低クオリティの作品には
全力でテコ入れして
常に新しいもの、よりよいものを
生み出し続ける努力をしていかないと
この業界は
「かつて売れたものの、劣化コピー版」
みたいなものばかりが溢れることになるのです。
今の、オリコンチャートが面白くない
と思う人が増えている、というのは
すでにそうなっているからではないでしょうか？
私がJASRAC包括問題について意を唱えたのも
これからの時代
どんどん包括契約が増えていくので
私自身のね、初恋サイダーのぶんの
無申請でカバーされてる私に入ってこない演奏使用料とかなんて
別にそうたいした金額じゃないだろうし
他の包括じゃないところでもらってますから
私に金をもっとよこせ、と言いたいわけじゃないんです。
このままだと、包括契約ってのが増えていくんで
私のように、
「人気曲を出してファンには楽しまれてはいるし
音楽を利用している全国のお店やスクールから
どんどん徴収されていくけど
作家には配分されてません」
っていうケースが、今後
めっっっっっっちゃ増えていきますよ。
音楽家が、売れてもお金にならない
時代になっちゃうし
みんなお金を払ってるのに、ミュージシャンにはいまいち還元されてるのかわからない案件が
どんどん増えていきますよ。
そうなったら
いい音楽を作るミュージシャンが
どんどんいきていきづらくなって
素敵な音楽を聴ける機会がもっと減っていきますよ。
そんな世界、つまらないし
夢もないし
先細りするだけの業界に
迎合するだけの生き方で
本当にいいんですか？
だとしたら
私は、業界全体、社会全体の
理解度をもっともっと上げて、
本物がきちんと育って世に出やすく
極端な話
偽物は、淘汰されればいいと思う。
一部の変な人がいるせいで
まっとうなアーティストさんに迷惑がかかる
ってのは
「いいファンと、悪いファンって？」
のエントリーでも書きましたけれども。
全体がよくなることで
ながーーーーい目で見たら
私も、末長く快適な音楽活動がしやすくなる。
そうしたら
今食べていきたい目先のお金 なんかより
将来的に、もっともっともっと大きなお金や
素敵な未来が、リターンとして待っている。
そのための
長い目で見た「長期投資」をしているんです。
みんながよくなることが
結果、私のためになるから。
だから、このムーブメントは
ただのきれいごとでもなく
現実的な、超長期的に見た、未来への自己投資なんです。
最近の若いミュージシャンや
アイドルの子達は
今、小銭を確実に稼げるノウハウだけは
出回っちゃったので
「今お金を稼げている！！」
というところに
簡単に満足してしまいがちなんです。
「お金が稼げている」=「音楽で食べている」
と履き違えやすい。
そんなところがゴールで
夢を志したのかい？
と思う。
クリエイターではない、純経営者でしたら
その思考でもいいと思います。
でも、アーティストや、クリエイターや
アイドル志望みたいな子たちが
そういう発想に陥りやすくなっているのは
結果、巡り巡って
変な人を生んで行って
怪しい事件を増やすタネになったり
まっとうにしている人たちにも迷惑になるし
10年後、誰のためにもなっていない。。
みたいなことの
種まきをしちゃっているように
私には見えるんですね。
少し前に書いた、
「同情するならCD買って商法」
でエピソードを書いた、接近商法で小銭を稼いでいたシンガーソングライターの女の子や
作家を目指してるんです！！
という若手クリエイター
そこそこもうお金にも困ってない
クリエイター(キャリアある人の弟子みたいな子たち)
アイドル志望の子や
タレント志望という子
私に何か相談してくれた子たちには
いろいろ、話をひととおり聞いて
「で、君は将来的に何になりたいの？
10年後、どういう存在になっていたいの？」
という質問をすると
「ポカーン・・・・・」
とする人の、多さよ。
びっくりします。
逆に、「最終的に行きたいゴール」が設定されていないのに、
一体君はどこへ向かっているか
自分でもわかってるかい？？
と、いうことが多い。
見たくない事実かもしれないけど
どんな若くて美少女でも
10年たったらそこそこおばさんですよ。
私ももう36歳ですよ。
(中身は小学生ですけどね！)
おばさんになっても
戦える武器を、きちんと持とうとしていますか？
そういう
長期的な戦略で
若い時に着々と準備していないと
時代に流され
状況や環境に流され
はたと気づいた時には
意図してなかった、
よくわからない場所にいた、中年。。。
(とか、AV女優になってましたとか。？)
↑AV女優さんになりたくてなる人はいいですけどね。
みたいな
未来が待っているということを
よく考えた方がいい。
それが、結果、長く生き残るための
サバイバル力になるのです。
手に職をつけた方がいいよ、というのも
そのためです。
サバイバル力を常にオンにしてないと
人間っていうのは
慣れてしまうんです。
慣れると生きるのも楽になりますが
考えなくても同じ生活ができてしまうので
そうなると
「感性が怠けます」
現場で一生懸命がんばっている子たち
ぜひ報われて欲しいです。
でも、「今うまくいけばいい」
ということだけにフォーカスしていると危険です。
そして、業界に携わる大人の人たちも
目先の独占的利益を考えるだけでなく
時代の流れに迎合するだけでなく
業界全体が活性化するようなビジネスの仕方を考える努力を怠らないでほしい。
それが、将来的にみんなのため。
「予算が少ない」だ？
笑わせるんじゃない。
アイディアは無限。
ノートとペンさえあれば
お金かけなくたって、
すげーーいい音楽は生み出せんだよ。
そういう才能を探したり、
育てる努力をしろよ。
(最近の業界人は、探さなさすぎだと思います。)
予算がない、ことは
「いい音楽が作れない」
いいわけにはならない んだよ。
オリジナル曲を持とうとしない
アイドルの子達も同じよ。
怠けすぎ。
もっと、がんばれるだろう？
生命力、もっと燃やせるだろう？
すっごいがんばってて、まじガッツあって、
将来性を感じたりしたら、まだ売れてなかろうが、予算なかろうが、「曲を書いてあげたいな」って乗ってくれるクリエイターさん、案外普通に見つかりますよ？
(「初恋サイダー」をコンペに出した時なんて、齋藤真也さんが、ノーギャラでデモアレンジ助けてくれて、お礼受け取ってくれませんでしたから。)
そういうの、探す努力してる？とも思う。
やる前に諦めてる人
やってから文句言えばいい。
行動してない人の言葉には説得力がない。
私はそういう言葉は信じられない。
というわけで
なぜ私が、業界全体に
よけいなお世話を焼きたがるのか、ということについての大枠の目的を語り散らかしました。
日常生活でも
よけいなお世話が
誰かの命を救う、ってこともありますからね。
一人でも
たくましく賢くサバイブできる人たちが
増えてくれれば嬉しいです！！
私もあさってから
またNY。
未知に飛び込む日々を
ワクワク生きようと思います。
では！
しほり
【最強サバイバル術関連】
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