市販の野菜ジュースやスムージーを、健康やダイエットによいからと積極的に摂る方がいます。
「野菜不足を補うため、ミネラル・ビタミンも補充できるから、また手軽で続けられるから」という理由で、管理栄養士の方が製品を推奨していることもあります。
それらの製品は、野菜だけではどうしても青臭くなってしまうため、飲みやすくするために
糖質量が多くなってしまいます。
例えば、
- 野菜ジュース1本(190g)に、糖質14.8g、食物繊維1.5g
- グリーンスムージー1本(330ml)に糖質31.1g、食物繊維3.4g。その中には果糖も含まれますから、その摂りすぎは中性脂肪になります。
*最近は糖質オフ(糖質少なめ)の製品もあります。
野菜ジュースやスムージーは、腸での吸収が早いため、血糖値も上がりやすくなります。朝は血糖値が上がりやすい時間帯ですから、特に避けるべきだと思います。
市販の100%フルーツジュースも一見健康に良さそうです。しかし、ラベルをよく見ると、濃縮還元と書かれています。
フルーツ自体を輸送するのは傷みやすいので、フルーツを絞って濃縮した素(もと)にして輸送しています。
そこで問題になるのは、濃縮する際に、食物繊維がほとんど取り除かれてしまうことです。その濃縮果汁を水で薄めて(還元)、100%ジュースとして売り出すわけです。
たしかに、「100%ジュース」、「ストレートジュース」と書かれていれば、加糖はされていませんが、果物ジュースにはブドウ糖よりもはるかに糖化しやすい果糖が大量に含まれています。しかも食物繊維はわずかしか入っていません。
残念ながら、
市販の野菜ジュース、スムージー、100%ジュースを過度に飲むと太りやすくなります。
市販の飲み物で、野菜、果物をとるのはお勧めできません。
私からのアドバイスとしては、
- 野菜はリアルなものを積極的に食べましょう
- 果物は果糖の問題がありますから、新鮮な、季節のものを少量、摂るにとどめた方がよい(と、私は思っています)
- 自らジューサーや絞ってジュースを作るならOKです(それなら食物繊維も一緒に摂れます)
illustAC
*青太文字の箇所をクリックすると関連する情報も見ていただけます