King Crimsonで一番好きなアルバムは81年にリリースされた『Discipline』だしRobert Fripp先生関連であれば75年リリースのFripp & Enoの『Evening Star』か、Daryl Hall、Peter Hammill、Peter Gabriel、Terre RocheのVocalが光る79年の『Exposure』、そしてGang Of FourのメンバーとなるSara Lee、元XTCのBarry Andrewsと組んだ81年の『The League Of Gentlemen』ということになるけれど、小学生の頃に親友のお姉さんの部屋で見た『In The Court Of The Crimson King (An Observation By King Crimson)』のジャケットのインパクトの大きさといったらなかった。当然だけど、当時はそのレコードを聴いても全く理解が及んでいなかったと思われるけれど、同じようにジャケットが気になった『 In The Wake Of Poseidon』と『Island』は殆ど聴くことがなく年月が経っていった。中学生になってPunkの洗礼を受けた自分が再度、King Crimsonを聴きなおそうとした時に、ふと『Island』を聴いてみると、これが結構当時の自分にとっては意外にもツボだったのだ。情緒的で大仰なCrimsonは苦手なのであるが、Acoustic楽器を中心に混沌としたJazzyなImprovisationが交錯していく中、ジャケットのごとくSpacyな拡がりが感じられて中々気に入ってしまったのだった。Fripp先生関連では、どれか一枚ということになれば天知茂バリのキメ顔にスーツでキメまくったジャケットが印象的な『Exposure』ということになるけれど、Crimsonということになれば、Aggressiveで、どこか儚さと寂しさを感じさせる本作も『Discipline』には及ばないけれど好きな作品である。
『Island』は71年にリリースされたKing Crimsonのアルバム。
アルバム1曲目は“Formentera Lady”。Harry MillerのDouble Bassが傾きかけた船のようなイメージを演出する中、Keith Tippettのピアノが典雅で美しい調べを奏でていく。Mel CollinsのFluteが絡み、抑え目に歌い出すBoz BurrellのVocalはどこか寂しげで儚げですらある。そこにMelのSaxと妖艶なSopranoでPaulina LucasのVoiceが絡み合う。
“Sailor's Tale”はIan Wallaceの心地良いSymbal、そしてSnareとのParadiddleが刻む12/16拍子で始まり、SaxがFree気味に咽び泣く。ここでFrippのギターがAbstractに絡み、4拍子の落ち着いたBeatになるとFrippがAggressiveなカッティングで煽り出す。このカッティングが激カッコイイ。再び12/16拍子になるとCrimson伝家の宝刀Mellotronが鳴り響き、WallaceのCoolながら生命感漲るドラミングにのってFrippのギターが凶暴な本性をむき出しにする。
一転して“The Letters”はoz Burrellが抑制されたVocalで静かに、悲しげに歌い出し、いきなりMelのSaxやFrippのギターが乱入して初期Crimsonのごとく迫力と演歌調の情緒的なSaxとギター、Vocalが始まる。BozがShoutして激情が高まったかと思うと、ふいに終わってしまう。
“Ladies Of The Road”はAvant-Gardeな展開の中でIan WallaceとMel CollinsによるThe Beatles風のChorusが登場する。Frippのギター・ソロやMelのSaxはFreakyに押し通し、73年にリリースされるアルバム『Larks' Tongues In Aspic』の“Easy Money”の原型となった。
“Prelude: Song Of The Gulls”はお上品でClassicalな室内音楽が始まる。この何の捻りもない退屈なOrchestraの後に驚くべき展開を期待するが、アッサリ終わってしまう。この辺がCrimsonの残念なところ。
最後をシメるのはタイトル曲“Islands”。再びKeith Tippettの優美なピアノとSoft Machine/CentipedeのMark Charigの典雅なCornetをバックにBozが穏やかに歌い上げる。Mellotronも再び登場し盛り上げる。
(Hit-C Fiore)







