11月23日に第24回大阪を描こう展の搬入がありました。
(陰の声:展覧会は来年の1月なのにこんなに早く搬入をするのは
12月の間に入選以上の作品を掲載する「作品集」を制作するためですよ〜
さて、その後に続くのが入賞作品を決める「審査会」です。
今回はスーラも審査員の一員として参加しましたので勝手連で簡単に
レポートをさせていただきます。
審査風景/第一次審査
2019年11月24日・大阪市立美術館審査室
作品審査のスケジュール
1. 応募作品300点余を1点づつ審査員に提示して入賞作候補を挙手で大まかに選びます。
(ここで一挙に約60点くらいに絞ります)
2. 次に選ばれた作品を一堂に並べて審査員がよく鑑賞してから入賞予定点数(約30点)に
合わせて、今度は賞候補から落とす作品を挙手で選びます。
3. 残った入賞内定作品に対して審査員が1人5枚のシールを持ち、自分がベスト5と思う
作品に1枚ずつ貼ります。
4. 貼られたシールの枚数の多い作品から序列をつけて上位作品賞から割り振ります。
そして、それらを再度審査員全員で検討し確認して問題なければ最終決定とします。
おおまかにいいますとこのような手順で審査しております。
審査風景/審査員による入賞候補作品の検討
スーラ審査員の感想
(あくまでスーラの個人的な感想です
作品賞は審査員全員の投票で決まる。
大阪を描こう展の審査原則はこれにつきます。
審査は常任委員と外部の画家など参加して行なうこともあります。
(今回は12名の審査員)
当会にはいわゆるボスなどはおらず平等な一人一票制の多数決で原則決定します。
だから、審査員個人の知人や美術教室の教え子などに賞を取らそうとしても無理な
状況で、やはり多数の委員が「いいな」と感じる作品でないと入賞出来ません。
(陰の声:そんわけでスーラに付け届けしても無駄ですよ〜誰もしないけどね)
これは大阪を描こう会の性格が、一つの◯◯派という画風を追求する会ではなく
みんな楽しく大阪の森羅万象をそれぞれの画風・画材で自由に描こうというもので
特に「こうしなさい」という指導者を必要としない多様な価値観をめざしている
からだと思います。
(陰の声:ただ、これだと個人的には入賞したA作品よりこちらのB作品がいいなと
思う事も時々あります。そのときは検討会で意見は言えますが多数の賛同が得られな
ければ採用されません
芸術を多数決で決めていいのか?というご意見も当然あるかと思いますが楽しく
大阪の魅力を描こうという美術展ですので多様な価値観を反映するためには原則は
「これでよいのだ」というところでしょうか。
もちろん細かいところの修正は必要かとおもいますが全体の印象としてはとても
公正な審査をしているなあ〜感じました
(陰の声:だから会員でもなく、まったく初めての応募者でも上位賞をとることも
多々ありますよ〜、え!なかなか受賞できないって?まだまだ修行が足りないんでは
大阪を描こう展はこのような審査で選ばれた作品展です。
会期が始まりましたらぜひご来場・ご高覧くださいませ。
(陰の声:まだ来年の話だけどね・・・
第24回大阪を描こう展 案内状
お待ちしております。
<第24回大阪を描こう展「審査会」レポート・了>