大阪を描こう展 は風景画ばかりではありませんよ。
モチーフに祭りやイベント、また文楽や歌舞伎などの伝統芸能などを
描かれる方もいます。
このジャンルは以外と穴場かも、人物画の得意な方はチャレンジしてください。
(陰の声:いずれも動いているモチーフを描けるなんて凄いね\(゜□゜)/
天神祭・御神輿 油彩・第16回展大阪市美術館館長奨励賞 受賞作品
日本三大祭りといわれる「天神祭」は陸(陸渡御)に水上(船渡御)に
夜空(奉納花火)にと一大ページェントを繰り広げるお祭りです。
この作品はそのなかの男性による御神輿を勇壮に描いています。
(陰の声:祭りの熱気と汗が飛んできそうだね、このジャンルは説明画に
なってはダメだと審査員の先生は言われていましたよ(^◇^)
天神祭・催太鼓 水彩・第16回展大賞 受賞作品
この作品も天神祭の一シーンの赤い投げ頭巾をかぶった少年隊が神輿の
上に乗り独特のリズムの太鼓を叩いて練り歩く華やかな催しです。
ギャル神輿(天神祭女性御神輿)水彩・第11回展特選 受賞作品
祭りテーマで応募されているかたの半分くらいは「天神祭」をモチーフとして
いらっしゃいます。大きな祭りなのでいろいろなシーンが選べるということ
もあるのでしょうか。
このギャル神輿は氏子の天神橋商店街が「若く、美しく、力持ち」(?) の
女性を募集して華やかに開催しています。男性の神輿みたいな汗臭さは感じら
れませんね。
(陰の声:なかなか色っぽいでしょ。ヽ(*>∀<*)ノキャハッ)
天神祭は「船渡御(ふなとぎょ)」といって神輿を船に乗せて
大阪市の中心を流れる大川(旧淀川)を回遊する水上の祭りでもあります。
天神祭(大川) 油彩・第17回展常任委員作品
水上には華やかにデコレーションされた各種の船が船団を
組んで周遊しています。大阪の落語家が乗り組んだ落語船な
んてのもありますよ。
そして、奉納花火が何千発も打ち上げられ夜空を彩ります。
川面に映る灯りと花火(天神祭・大川)
油彩・第19回展協賛賞 受賞作品
こちらは川面の美しい表情を捉えた作品ですね。天神祭は
どのシーンをモチーフとするか迷うほど多くあるようです。
このように、大阪人なら誰でも知っている祭りを、自分の視点
で発見し描くことも案外入賞のポイントかもしれませんよ(^ε^)♪
(陰の声:見慣れた祭りでも、画面の切り取り方が面白ければ
意外性が感じられるからね(・∀・)ニヤニヤ
とは言え、天神祭だけが祭りではありません、
住吉大社卯之葉神事 水彩・第15回展大阪市美術館館長奨励賞 受賞作品
名物の太鼓橋を背に卯之葉神事の神楽隊などを合成して描かれています。
本当の隊列はもっと間隔があり、散漫な(?)感じかもですが、合成さ
れることのより画面が締まっています。
住吉大社の縁起物販売の露店 水彩・第15回展特選受賞作品
祭りそのものではなく、このような周辺の風景も面白いと思います。
この縁起物で住吉大社とわかります。
川辺の祭り 水彩・第14回展協賛賞 受賞作品
さて、川辺と言われてもどこかな?と府民生活40年以上のごっこスーラ
でも考えてしまいます。
だから、みんなに知られている祭りの方が人気はあるのですが、
逆にローカルな祭りや行事を発見して知らしめるという作戦もあります。
この作品は大阪市平野区の川辺八幡神社の祭りで花火大会のナイヤガラの
滝の下で、布団太鼓の神輿が大和川に入るハイライトシーンを描いたもの
らしいです。(知らなくてごめんなさい(>_<)
(陰の声:この作者くらいの画力があればどこの祭りか知らなくても
充分絵として力がありますね(^◇^)
和 水彩・第15回展協賛賞 受賞作品
この祭りは植松東という場所の渋川神社というところの
ものらしいですね。(画面に書いてあるからわかります(^_^)
でも、作者が描きたかったのは、祭りというハレの日の
少年達の表情だったんでしょうね。これもありですよ。
いくたま祭 油彩・第16回展特選 受賞作品
大阪で最も歴史があり、親しまれている生玉神社の夜店の
様子を描いた絵です、こんな視点も楽しいですね。
(陰の声:タッチが油絵のお手本のような作品ですね(^ε^)♪
秋の大阪城公園 版画・第16回展特選 受賞作品
これは植木市のほのぼのした状況を描いていらっしゃいます。
こんな情景も素敵ですね。ちゃんと大阪城の天守閣も入っていて
大阪城公園とわかります。
(陰の声:描いた場所が分かるようにモチーフを考えるのは、
大阪を描こう展応募作品のお約束ですよv(^-^)v
そして、こんなジャンルの作品も・・・
想い(文楽・曾根崎心中お初天神)
第21回展協賛賞 受賞作品
人形浄瑠璃文楽は専門劇場が大阪にあるほど地域に親しまれて
いる伝統芸能です。他にも歌舞伎や相撲などをテーマに描かれ
方達もいます。
この作品は今回展の入賞作品から一足早くお借りしてきました。
このように伝統芸能を作品に自由に取り入れ審査員や鑑賞者を
「アッ!」と言わせる新しいジャンルやモチーフにチャレンジして
いただきたいですね。
(陰の声:人のことより、ごっこスーラも頑張ろうね(゚_゚i)
さて、いいかげんな傾向と対策を3回に渡ってダラダラ述べてきましたが
あまりお役にはたたないと思います(^▽^;)ゴメン。
ぜひ、皆様自身で新しい視点、新しい表現、より高い画力の作品を制作して
「大阪を描こう展」に応募していただきたく存じます。
大阪を描こう展の応募作品は、大阪愛があり、大阪を感じるものがあれば
何でもありですよ。
(陰の声:但し平面の規定サイズの作品に限ります、お間違いなく(^_^)
絵を描くことにより大阪の日本の文化力向上に貢献しよう!
(大阪を描こう会のモットーです、ちょっと(゚_゚i)ですが理想は高く・・・)
いよいよ 第21回大阪を描こう展は
新年1月4日(水)から9日(月・祝)まで大阪市美術館で開催されます。
みなさんのご来場をお待ちしております。
(陰の声:来れない方はこのブログでね\(゜□゜)/
第21回大阪を描こう会 DM
お待ちしていま〜す(^O^)
<大阪を描こう展:公募の傾向と対策・その3・了>
スーラ・ウタガワの
私撰:関西名所図絵・美術館のご案内
このブログの各ページで個別に発表した、スーラ・ウタガワ作品の
名所絵を場所別に集め「美術館」と称して再度アップロードしています。
第1室:大阪南部の名所図絵 開館中
第2室:大阪北部の名所図絵 開館中
第3室:大阪湾岸部の名所図絵 開館中
第4室:神戸地区の名所図絵 開館中
第5室:京都地区の名所図絵 工事中
*各展示室へのご入場(アクセス)はサイドバーのブックマークをご利用ください。
以上、ご案内申し上げます。 館長:スーラ・ウタガワ