第21回大阪を描こう展:ごっこスーラ出品作品のご紹介 | スーラ・ウタガワの「画家ごっこ雑記帳」

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画家ゴッホではありません、画家ごっこです。

浮世絵名所の再発見をコンセプトに自分の気に入った名所を探して油絵を描いています。

そんなリタイア後の画家ごっこライフや、美術についての受け売り雑話をアップしているブログです。

 

あけましておめでとうございます

 

本年もみなさまの益々のご健康とご活躍をお祈り申し上げます。

 

 

 

さて、新年早々ですが皆様におめでたいご報告をさせていただきます。

 

 

(陰の声:ごっこスーラがおめでたいだけですがね(^~^)

 

まあ、何かのご縁でこの雑文ブログを覗いていただいていますので、

 

一緒に喜んでいただければ嬉しいです(^_^)v

 

 

 

第21回大阪を描こう展で

「大阪市美術館館長奨励賞」を受賞しました。

 

 

「レトロ・モダンシティ」 油彩・F10号

(大阪唯一のチンチン電車、阪堺電車の車窓から見た天王寺)

 

「大阪市美術館館長奨励賞」という長い名称の賞は1番の大賞から

数えて5番目の上位賞なんですよ、作品集も1ページ1作品の特別

待遇なんだからね(^_^)v

 

(陰の声:誰も言ってくれないから自分で言っているね、5番?

1番になってから威張って欲しいね( ̄ー ̄;)

 

 

 

 

大阪 の方なら説明は不要でしょうが、全国に読者がいる(?)

 

ごっこスーラのブログですから、この作品のモチーフ場所と作品の

 

意図について説明させていただきますね。

 

 

(陰の声:このへんがローカルモチーフの辛いところですが、まあ受賞

 

してテンションが上がっているからお付き合いしてやってください(;^_^A)

 

 

 

モチーフの天王寺はこんな街です ダウン

 

天王寺中心街にある”あべのハルカス”

 

 

日本一の高さ300mの近鉄系商業ビル”あべのハルカス”を

 

中心にモダンなビジネス街もありますが、ほとんどは通天閣まで続く

 

怪しげな(?)レトロ商店街が広がります。

 

また、周囲には美術館や動物園の文化地区もあり、大阪の原点とも

 

いうべき要素が混ぜこぜになった大阪第3の庶民の繁華街です。

 

(陰の声:1位は北のビジネス街・梅田、2位は南の歓楽街・難波です)

 

 

 

表通りはビル街、でも一歩横丁に入るとこんな風景が・・・ダウン

 

 

天王寺の横丁の飲屋街

 

撮影時は朝でしたから寝静まっていますが、夜になると

大賑わいの大魔界に変身します。

北や南にくらべて庶民的な街なので、昔から芸人さんも

多くいるようです。

 

(陰の声:売れない芸人さんでもくらせる街なんだ(^O^)

 

 

 

天王寺〜堺市・浜寺公園を結ぶ阪堺電気軌道

 

しかも、大阪に唯一残ったチンチン電車も天王寺を起点として

現役で走っています。写真の電車は上品ですが、ほとんどの車両は

大阪らしく(?)車体に派手な宣伝入りですよ ダウン

 

 

宣伝入りチンチン電車、このタイプがほとんどです。

 

 

(陰の声:上品な(?)ごっこスーラの画中にはもちろん

上品な絵になる車両を描いています(゚_゚i)

 

 

 

でも、大阪描こう展の出品者でこのチンチン電車風景を

 

描いている人は毎年山ほどいます。公募の傾向と対策・その1で

 

視点の大切さを学んだごっこスーラは発想を変えて車中から外を

 

見たらどうなるだろうと考えたね!

 

(公募展:傾向と対策・その1を知りたい方は→こちら

 

 

それから、阪堺線を乗ること数十回(ウソ数回です)、いろいろ

 

視点を探しました。そして見つけたのが運転席から見た風景です。

 

 

 

阪堺電車から見た前方風景・その1

でも、この視点では外部が小さ過ぎますね。

 

 

阪堺電車から見た前方風景・その2

 

いくらなんでも運転席には入れないので、ギリギリここらで

しょうか。外の風景もなんか郊外を走っていてダメですね。

 

(陰の声:ここからがごっこスーラの妄想画家としての本領

発揮だよ!外を天王寺中心街にしてしまうんだよ(^ε^)♪

 

 

ごっこスーラはこの大阪的な新旧が混沌とした

 

文化豊かな街をいつか描いてみたいなと思っていましたが、

 

なかなかレトロとモダン両方を一つの画面にするのが難しく

 

手がだせませんでした。

 

 

しかし、このレトロな路面電車の車内からという視点をみつけ

 

面白いなと感じました\(゜□゜)/

 

 

 

そして大阪天王寺の新しい町並みや、庶民的なゴチャゴチャも入れる

 

ために取材しましたよ。

 

ごっこスーラは写生画家ではありませんが、モチーフ探しの取材は結構熱心に

 

やります。(陰の声:天王寺に詳しくなったよね(^_^)v

 

 

 

モダンな大ショッピングモール「キューズモール」

(作品の左側の風景としています)

 

 

 

道路の真ん中にある「阪堺電気軌道・天王寺駅」

あ、もちろん路面電車はかっこいいクラッシック型に

描き変えています。

 

 

 

JR天王寺付近の交差点横断歩道の人混み

この人混みに紛れ込ませて「謎の女の子」2人組も描いています

興味のある方は作品内で探してください。

 

 

 

こんな手順で、今回の受賞作品を制作いたしました。

 

でも、今回はごっこスーラにしてはおとなしい作品になってしまったと

 

感じています。

 

次回は「公募の傾向と対策・その2」を学んでもっとぶっ飛んだ作品に

 

チャレンジしてみようと考えています。

 

(「公募展:傾向と対策・その2については→こちら

 

 

 

とはいえ、今回はかなり熱心に取材したので、もう1点作品を

 

仕上げています。

 

 

 

阪堺電車の車内で居眠りするジイさん

(注:ごっこスーラではありませんよ(^_^)

 

 

 

上のシーンからごっこスーラが妄想を膨らませて描いたのが

 

この作品です ダウン

 

 

 

「阪堺電車・車中の夢」 油彩・F10号

 

 

このジイさんの見ている夢の舞台は堺の海岸を走る阪堺電車だ。

 

これも現存では日本一古い灯台といわれる「旧堺灯台」が昼日中なのに

 

光芒を放つ海上を南蛮船が堺の港からスペインに向かって出航して行く・・・

 

それを車窓から見守る「謎の女の子」いい気持ちで寝ているジイさん

 

の横には、なぜか南蛮人が乗車しているよ・・・

 

 

と、いうわけのわからない妄想世界を描いています。

 

 

(「謎の女の子」について知りたい方は→こちら

 

 

いゃあ〜新年早々また長々と駄文を書き綴りました申しわけありません。

 

でも、どうもこの癖は治らないようですので諦めてください(><;)

 

 

 

さて、次回からは新年4日から始まる第21回大阪を描こう展の様子と、

 

またごっこスーラが独断と偏見で選んだ作品をご覧いただきたく思います。

 

では、今年もよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

<第21回大阪を描こう展:ごっこスーラ出品作品のご紹介・了>

 

 

 

スーラ・ウタガワの
私撰:関西名所図絵・美術館のご案内


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第1室:大阪南部の名所図絵   開館中
第2室:大阪北部の名所図絵   開館中
第3室:大阪湾岸部の名所図絵  開館中
第4室:神戸地区の名所図絵   開館中
第5室:京都地区の名所図絵   工事中

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以上、ご案内申し上げます。     館長:スーラ・ウタガワ