赤とんぼ
夕焼け小焼けの赤とんぼ 追われてみたのはいつの日か?
まだまだ梅雨の真っ盛りというのに、僕の空には赤とんぼが舞っている
決して近付くことは無く かといって見えなくなるわけでもなく 僕の周りをウロウロと
別に僕を意識してるわけじゃないよね? 僕が餌なわけじゃないよね?
ヤバイ角度で飛ぶこともあれば 突然、急上昇することもある
赤とんぼ赤とんぼ赤とんぼ どこから来てどこへ去っていくんだろう
多分僕の知らない草むらで自然に帰って行くだけなのか?
それならば、それだったら、夕焼けの中に消えて欲しい 瞳の中に溺れて欲しい
赤とんぼ赤とんぼ 今日もおまえは僕のそばを見せびらかすかのように飛び、どこかへ去っていく
人の気も知らないで 人を人とも思わずに
カーテン
ただぼんやりと ただ何事も無いようにぼんやりとカーテンを眺めていよう
何か発見するかもよ? 何かみつかるかもよ?
薄暗くなった夕暮れの日差しが窓から差している部屋に ぼーっと僕は
ただ黙って座っていた座っていた かがんでいた
少しだけ窓を開け そよかぜを身体で楽しもう
ぼんやりとした光を身体全体で浴びていよう
カーテンは僕を歓迎するかのように揺らいでいる揺らいでいる 棚引いている
まるで僕を手招きしているようにクルクルと回っているようでウェーブしているようで
最後の端になるとそのまま線となって どこかへ飛んでいく
そのまま消えていくのだろうか? そのまま帰っていくのだろうか?
今日も僕はただぼんやりと ただ何事も無かったかのようにぼんやりとカーテンを眺めている
窓から漏れてくる日差しが角度を変えて行くのを見ながら
おおらかな光が再び今来たトコへ戻っていくのをみつめながら
LIZARD
平然と道を歩いてると誰かが僕を睨んでる それはトカゲ
自分の舌を出したり引っ込めたり 独特なアピールを僕に見せてくれる
じっと眺めてみてみよう ずっと眺めてみてやろう
結構可愛いよ 瞳はクリクリしてて
たまに虹色の尻尾をしたトカゲを見かける 何か得した気分
僕が襲うと尻尾だけ置いてくこともあるだろう 尻尾だけが光り輝くこともあるだろう
尻尾だって生きてるんだし 尻尾だって血は通ってる
今日もトカゲを見かけるだろう 今日もトカゲが僕を睨み付けるだろう
またレインボーな尻尾見れないかな? また尻尾だけ残さないかな?
それもまた何かうれしい気分 それもまたすがすがしい気分
トカゲには悪いけど
長距離ランナー(不可思議なRUN)
僕はいつも長距離ランナー 僕は多分長距離ランナー
訳も無くスパイクなんか履いてさ どこかに向かってる
はぁはぁはぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
試合の前のアップは軽めの汗をかかずにはいられない自分
どこかおかしいのかな?
父も陸上をやっていた関係から昔から「出来る!!出来る!!」言われ続けた
でも僕はあえて背を向けて走ってた走ってた駆けていた
「頑張って!!頑張れ!!やれば出来るんだから」
「ただ、走るだけってそんなに楽しいのか?!」
「やるよね!!凄い凄い!!」
声援?!中傷?!全ては風のどこかに消えていく見えなくなる枯れていく
トラックの周りをただただ、走るだけの簡単な競技になぜ僕は熱くなるのか?
疲れるだけなのに ふくらはぎ張ってるのに
もっと速く走るとどこかに飛んで行けるのかな?!
もっと速く走れば何もかも忘れられるのかな?!
もうどのくらい走り続けたのだろう?
たぶん、ちょうど半ば辺りかもしれない それにしても顎が上がってきたなぁ
息も荒いかも? 鼓動も直接、僕の脳に響きだした
僕は既に長距離ランナー 僕はもう長距離ランナーかも?!
何かを落としたことも確認する余裕も無くなった
ただ僕はあるだろう終着駅に向かって、走るだけ
やっとのことでたどり着いたそこにはミネラルウォーターぐらい置いていて欲しいものだよね
郭
郭の中で生きよう 郭の中で生きていこう
諦めたわけじゃない 捨てたわけじゃないさ
ただなんとなく そう なんとなく
そこには十分な山があり 満腹な海がある
天然のサーキット場さ
軽快にセカンドまでは入れれるけど トップの前にコーナーリングが僕を見下ろしている
わずかな直線コースでいかに自分の最高速度を出しきれるかが課題だろう
それでいいじゃないか!! それでいいんだよ
何もリキむ必要は無い 何も怒る必要も無いんだ
ただ佇もう ただ寝転んでよう
郭の中だからってコビを売る必要は無い 郭の中だからって驕っちゃいけないしね
所詮小さな出来事だろうし 小さな生き物だしね
今日も僕は郭の中 そう僕はいつも郭の手の内
わずかなタイミングに自分のマックスへの期待をかけている
それは一瞬の機会に 一瞬の速度計に表れるだろう
TOP OF A MOUNTAIN
山に登ろうよ あの山に登ろうよ
てっぺんというヤツに 山の頂ツウところへさ
登山口に差し掛かると一度はネジを締め直すがごとく、靴紐をしっかりと締める覚悟はいるよね?
しっかりと靴紐を締めたあとは、そのまま顔を上げて、今登ろうとする山の雄大な姿を拝んでおこう
忘れないために 露と消えないために
足にも確かに負担はあるだろう 心にも若干負い目を感じるかもしれない
だが見上げれば山があるし 見下ろせば街並みが大自然があるじゃない?
時には砂漠があるだろうぜ 時には水の涸れた池も存在するかもよ?
遠くには未だ未知の島が見渡せるし その先には富士山も?
頂上だっていっても偉くもないし 寂しくも無いさ
360度360度さ 日常でそれくらい見渡すことってないよね?
さあ山に登ろうぜ 山に行ってみようよ
何かあるかもよ 何か待ってるかもよ
それが美しいツツジの花だとしても それが昼寝してるシマヘビだとしてもね
It's a small world!!
It's a small world
It's a small world
僕なりの答え 僕なりの生き方
そんなに力まないで むやみに意地張らないで
今のままでいいじゃないか!!
このままで何が不足なんだい?!
海岸に無数に散らばる石ころのようにシミジミと生きていたい
一日中光らなくてもいいじゃないか?!
四六時中目立たなくてもいいよね?!
淡々と過ごしていきたい 黙々と時を超えていきたい
それだけ ホントこれだけ
It's a small world
It's a small world
無数にある星の中でも一際地味に光る星
あってなくてもいいような 存在といえるかいえないか?
そんなものだよ そんなもの
It's a small world
It's a small world
小さいんだなぁコレが
でも心地いいよ
スマイル
スマイルをそっと君の枕元に置いておこう
スマイルをそっと君の枕元に残しておこう
明日には何が起こるかわからないけど
ぐっすりと起きることの無い君をしばらくじっと眺めてた眺めてた見つめてた
なぜなのか君の頬に伝わる雫
悪い夢でも見てるのだろうか?
スマイルで何もかも帳消しにできれば
スマイルで何もかもが忘れられれば
枯葉は裾野から舞い上がる
季節は春、でも夜になると少し冷える
もう少しだけ、ほんの少しだけ布団を被せてあげて 僕は出て行った
君に気付かれないように 君にわからないように
そっとそっと密かに極秘裏に
スマイルをそっと君の枕元に
スマイルをそっと君の枕元に
「つまらないものですが・・・・・・・」
という気持ちのノシを付けてさ
SWAMP WATER
今日も雨が降り続く いつ止むんだろうね?
嵐のようにうるさい音で屋根を叩くと思えば しっとりと降るシーンも
一時期小雨になったので外に出てみた
その時、僕が見たのは辺り一面 沼のような大きな大きな水溜まりであった
僕は水溜まりに近付き、腰をかがめて、それを眺めてみた眺めてみた拝んでみた
砂や泥が混じった水溜まりには 自分さえ映らない薄汚れた世界が浮かんでいた
傘を伝って落ちていく雫に水溜まりは反応し、小さいながらも弧を描き 一粒一粒毎に演奏が始まってるようだった
ガキの頃、わざと思いっきり水溜まりに入って遊んだっけ?
なぜか泥んこなのにニコっと笑ってたっけ?
全身濡れたまま家に帰って、思いっきり怒られたっけ?
水溜まりにそっと語りかけたが 何も答えちゃくれない
ただ水溜まりというスクリーンに昔色の映像が映っては消えていくだけだった
僕はその光景を見ながら ニコっと笑い、また家路へと向かった
何かがあるわけでもなく 何もないわけではない
アー雨はいつ止むんだろう? どこで止むんだろうね?
クラクション
クラクションが鳴り響いている 滅多にないことだ
クラクションが高らかに鳴り響く 発展途上国じゃあるまいし
気が済んだろう こんなことでストレス解消出来るなら
もういいだろう これで今夜からぐっすり眠れるよ
夕陽が大海原へ深く深く沈んでいく まるで二度と戻って来ることのないほどに
夕陽が母なる大地に消えていく消えていく見えなくなる 呼んでも後戻りできないように
その瞬間に鳴らそうよ その瞬間にキスしとこうよ
暗くなるまでに 相手が瞳に映ってるその時に
「海の中まで行くと太陽って掴めるのかな?」
「あはははは、面白い!!面白いけど、幻想だね」
「わー」
いきなり車を降りたと思ったら、彼女は太陽が沈む海の方へ駆け出した駆け出した走ってた
一瞬唖然としていたが、取りも直さず僕は目を瞑ったまま、クラクションを思いっきり押していた
「パァーン」
波の音を掻き消すかのごとく クラクションが鳴り響いた
しばらくして、瞳を開けるのとクラクションのボタンから外すのをゆっくりとそして同時に行った時
目に飛び込んできた光景は、先ほど見た夕陽が若干視線上から下がっただけで 海にまさに沈もうとしていたところだった
前方には誰もいなく 辺りを見渡せば なぜか隣には何もなかったように彼女はソファに深々と腰掛けていた
「帰ろうよ?」
彼女の一声がきっかけで僕はまた同じように帰路に着いた着いた向かってた
「フー」
走りながら僕は無意識にため息をついていた