クラクション | 野良犬の足跡

クラクション

クラクションが鳴り響いている 滅多にないことだ

クラクションが高らかに鳴り響く 発展途上国じゃあるまいし


気が済んだろう こんなことでストレス解消出来るなら

もういいだろう これで今夜からぐっすり眠れるよ


夕陽が大海原へ深く深く沈んでいく まるで二度と戻って来ることのないほどに

夕陽が母なる大地に消えていく消えていく見えなくなる 呼んでも後戻りできないように


その瞬間に鳴らそうよ その瞬間にキスしとこうよ

暗くなるまでに 相手が瞳に映ってるその時に


「海の中まで行くと太陽って掴めるのかな?」

「あはははは、面白い!!面白いけど、幻想だね」

「わー」


いきなり車を降りたと思ったら、彼女は太陽が沈む海の方へ駆け出した駆け出した走ってた

一瞬唖然としていたが、取りも直さず僕は目を瞑ったまま、クラクションを思いっきり押していた


「パァーン」


波の音を掻き消すかのごとく クラクションが鳴り響いた

しばらくして、瞳を開けるのとクラクションのボタンから外すのをゆっくりとそして同時に行った時

目に飛び込んできた光景は、先ほど見た夕陽が若干視線上から下がっただけで 海にまさに沈もうとしていたところだった

前方には誰もいなく 辺りを見渡せば なぜか隣には何もなかったように彼女はソファに深々と腰掛けていた


「帰ろうよ?」


彼女の一声がきっかけで僕はまた同じように帰路に着いた着いた向かってた


「フー」


走りながら僕は無意識にため息をついていた