夕刊フジblogさんより、資格取得、ホントに役立つのか?のエントリーにTB。



年が明けても、ハローワークで、再就職がなかなか決まらない中高年が多い。中には就職を半ば諦め、「資格試験の勉強をしている」という人もいる。またいつ会社を放り出されるかもしれないサラリーマンにも資格取得を目指す動きが目立つ。苦労して資格を取得すれば、ほんとうに役立つのだろうか? 『資格で独立』(廣済堂出版)など関連の著作が3冊あるジャーナリストの永井隆さんに聞いた。(2005.01.18掲載)

 今どきの資格関係の本を読むと、資格の種類があるわあるわ、ゆうに100を超える。目移りしてどんな資格を取れば本当に仕事に結び付くのかさっぱい分からない。
 「最初に資格ありきではなく、まずは何をやりたいかというところから出発することです。本当にその資格が欲しいのか、資格を取って何をするのか、自問自答することが大切です」
                 
               
               ~ 中略 ~

資格を大きく分けると、国家資格、準公的資格、民間資格の3つがある。そのうち国家資格は、能力認定資格と法律に基づいた医者や弁護士などの業務独占資格に分けられる。サラリーマンや失業者に人気があるのは、国家資格の社会保険労務士、中小企業診断士、税理士などである。だがこれらの資格を取ってもすぐに食えるほど甘くはないという。
 「たとえば税理士は、顧客となる中小企業の数は減っているんです。そのくせ有資格者は増えていくわけですから、競争が激しくなっている。ですから税理士でも環境関連のISO14001の審査資格を持っているとか、社会保険労務士ならば年金のスペシャリストだとか、そういった専門性が必要です」
 永井さんによると、中小企業診断士などは「足の裏についた米粒」(=取ってみたけど食えない)とさえ、言われるほどという。


               ~ 中略 ~      

「リストラされてから資格を取得しようとするのは、最悪のシナリオです。会社にいるうちに、自分は何をやりたいかをアピールして、その分野の業務について資格を取っておくのが理想です。たとえば、海外業務ならばTOEICの点数を上げる、CPA(米国公認会計士)を取る、システムエンジニアなら情報処理関連の資格を取る。そうすれば実際の業務にも精通して、人脈もできるわけです」





読めば至極当然の事だが、
世間一般で言われている「資格」も、
やはり取れば全て解決、という甘いものでないのが実状のようだ。


私の仕事に関連する資格でも、様々なものがある。
スポーツトレーナー(アスレティックトレーナー)関連、手技療術関連…。


特に、スポーツ系学校で教鞭をとっている関係上、
資格に関しては学生に質問をされたり、アドバイスする事も多い。


ま、月並みだが、「資格」はそれ自体が意味を持つというより、
「資格」に向けて努力した「プロセス」に意味があるのだ、と。
もちろん、運転免許のように、それ自体に意味を持つ類のものも存在するが、
大部分は取っただけでは機能しないし、持っている人間も機能出来ない。


私の施術の患者さんにも、いわゆる「士」関係の人が多い。
弁護士、会計士、税理士、理学療法士…。


ただ、いずれの方も、やはり人とは違った技量や発想を持っている。
例えば弁護士と一口に言っても、我々がイメージする法廷で争う姿以外の、
様々な活躍のフィールドがあるらしい。
言わば、「ポジショニング」である。



アスレティックトレーナーの世界に話を戻すが、
その分野で世界最高峰と言われる資格を持っていても、
実際には職が無い、というケースも多数存在する。



記事を読んでいると、
結局どの世界も同じだなぁ、と思う。


「何を持っているか?」より、
「何が、どのように出来るか?」が重要なのである。


追伸:誤解の無いように言っておきますが、
   「資格」は、有るに越した事は無いんですからね。
   学生さんが勘違いするといけないので。

昨日は心肺蘇生法の講習会を担当して来た。


本職の休日を利用してだが、
これも大事な仕事。




現役の理学療法師の方々を対象に。
写真は場所をお借りしただけだが、
埼玉の川越にある、病院に併設されている理学療法師の学校である。
まだ新しい学校で、最新設備を誇る。


ちなみに、今日は上級クラスの「アドバンスコース」と呼ばれるもので、
基本の心肺蘇生法は一人で行うものだが、
このコースでは、

・二人で行う心肺蘇生法。
・途中から二人になった場合の蘇生法。
・喉に詰まった異物を除去する。
・口から人工呼吸出来ない場合。
・子どもの心肺蘇生法。
・赤ちゃんの心肺蘇生法。


などの習得を目的とする。


講習を終えたあと、皆さんと少し話をした。


「先生(わたし)、“リハビリテーション”と聞いて何を連想しますか?」


…???


どうも、日々の仕事の中で、
一般の方々からは「リハビリ=マッサージ」と思われている事が多いらしく、
訪問リハビリに行っても、「マッサージの人、来たわよ~」と呼ばれる事がほとんどで、
その事が少し心に引っ掛かっているようなのだ。


なるほど。


私は似たような仕事の端くれだから、
そのような誤った認識は無いが、
やはり若い人からすると、
夢を持って、沢山のお金と時間を使って勉強して資格をとり、
期待に胸を膨らませて仕事に就いた訳だから、
何とは無しに寂しさを感じる気持ちは、分かる気がするなぁ。


でも、手段や捉らえられ方は何だろうが、要は患者さんが「良くなって」、患者さんに「喜んで」いただければ良いわけで。


私も未だに「マッサージ」や「指圧」とも言われる事も多く、
若い時はこちらの理学療法師の方のような感情もあったが、
今では全くと言って良いほど無くなった。
と言うより、そういう事は大した問題では無いと思えるようになった。
その「プライド」は、自分の仕事内容の完成度や、その成果に対して抱くようにするようになった。
“互いが納得出来れば、それで良し”
といったところか。



だが、若いうちはそれでも良いのかも知れない。
様々な経験を積むうちに、「プライド」に対する感覚も変わって行くだろう。


名前ももちろん大切。
しかしもっと大事なのは、「何が出来たか」「何が与えられたか」。


それを積み上げる事でしか、「プロ」は「プロ」になれないし、
自分を認識してもらう事は出来ないのである。


月並ですが、頑張って下さいまし。

“巨匠”と呼ばれる、その日まで。


以前のエントリーで、逮捕されたニュースは伝えたが、
判決が出たらしい。
当然の結果だが…。


YOMIURI ON-LINE / 社会ニュースより。



睡眠薬飲ませ乱暴、元近鉄トレーナーに懲役5年6月

 女性2人に睡眠導入剤を飲ませて乱暴したとして、準強姦と準強制わいせつの罪に問われたプロ野球旧大阪近鉄バファローズの元専属トレーナー中森謙治被告(39)の判決公判が21日、大阪地裁であった。

 並木正男裁判長は「トレーナーとしての技能に対する信頼を裏切り、被害者の人格を無視した極めて悪質な犯行で、被害者の精神的ショックの大きさは計り知れない」などとして、懲役5年6月(求刑・懲役7年)を言い渡した。

 判決によると、中森被告は昨年3―4月、大阪市内のホテルで、マッサージ客の女性2人に「栄養補助食品」と偽って睡眠導入剤を飲ませて眠らせ、わいせつな行為をするなどした。





もはや言い逃れの仕様が無い、劣悪な犯罪。
表題のように、トレーナーや手技療術で生きている人間には、
至極迷惑な話。


もちろんこの程度の量刑は当然と思うが、
その一方で、記憶を辿ると、
この手の犯罪の今までの量刑って、これぐらいだったか?
気持ち、厳しくなっている傾向のようだ。


しかし、少女関連の事件なども後を絶たず、
もっと厳しくしても良いぐらいだ。
今までが余りにも、軽すぎた。

本日行われたスキージャンプ・UHB杯の結果。


優勝:一戸剛(アインズ)
2位:金子祐介(東京美装)
3位:西森亮平(丸善食品工業)
4位:坂野幸夫(雪印)
5位:原田雅彦(雪印)
6位:渡瀬雄太(雪印)

昨日は、仕事の途中に時間が空いたので、
通り道という事もあり、
ある運動機器メーカーの本社にお邪魔した。
セノー株式会社という会社である。




フィットネスクラブにあるような各種トレーニングマシンも作っているが、
一般の人の目に触れるのは、
体操競技やバスケット、バレーボールの国際大会。
ゴールやポール、あん馬などはこの会社の製品が多く、
senohのロゴを目にする事も多いはず。


以前、私が勤め人を演じていた時に、
取引していた関係もあり、今でも時折相談を受けたり、
情報交換を行ったりしている。


こちらの会社はそれほどでも無いが、
一般的にこういう体育機器、特にトレーニングマシンメーカーは、
相変わらず苦しい立場にある。
まず、ユーザーである各社からは大幅な値引きを要求され、
その為、利益は非常に少ない。
100万円の商品を売っても、利益は数万円だろう。
もちろん、ローコストで製作をする企業努力は必要だろうが、
それにも限界はある。


また、こういうメーカーはメンテナスも自社で行うケースが多く、
例えば自分の自動車が故障したら、当然修理代を払って修理をする訳だが、
こういう商品の場合、何故か強烈なクレームを受ける。
購入して1~2年経っていても、
「こんなに早く不調になったんだから、タダで直せ」などと言われることも少なくない。
また、自動車だって数ヶ月ごとにオイル交換が必要な訳だが、
トレーニングマシンの場合、クラブ側が最低限度のメンテナンスすらしていないケースが多い。
それでも、「マシンが悪い」と言われる事が多いのだ。
確かに、粗悪なものもあるが、最近ではほとんどそういう事は少ない。
にも、拘わらず…。


電化製品が壊れた場合、基本的に修理は販売店に依頼するわけで、
松下の製品だから松下本体に直接クレームが行く事は少なく、
「タダで直せ」などと理不尽な事を言われることも、まず無い。
(数日で壊れれば別だが)


何故このように弱い立場に立たされるかと言うと、
圧倒的に商業規模が小さいからだ。
トレーニング機器などというものは、基本的にはフィットネスクラブや公共運動施設に限られ、
そこから「お宅からは買わない」と見放されると、
商売として成り立たない。
まして、しょっちゅう買い換えるものでも無い訳で。
ごく一部の大手企業にすがるしか無いのが実情で、
他には「ユーザー」が見つけ難いのである。
電化製品のように、多くの顧客が潜在的にいるわけでは無いのだ。


そこで、基本的には無謀な値引きや、
言いがかりのようなクレームにも、譲歩して受けなければならない事情がある。


要は、フィットネスクラブ運営会社側の営業努力の不足のツケを、
マシンメーカー側が払わされている、という側面もある。
もちろん、メーカー側の努力も足りない面もあろうが、
この弱者・強者の構図は、どうも好きになれない。
私も勤め人時代、この間で右往左往していた事もあったが、
何ともすっきりしない日々を過ごしていたことを思い出す。


ちなみに、以上の話は実状も踏まえているが、
大部分は私が様々な経験を通しての、推察である事を付け加えておく。
メーカーさんが私に涙ながらに訴えた訳では無いので、あしからず。


別に、どちらが正しい・誤り、という話では無いが、
ま、ビジネスは大変だなぁ、と。

今日、車で移動中、ラジオを聞いていたら、
元・横浜ベイスターズのデニー投手のメジャー挑戦の話題を取り上げて解説していた。


何でも、交渉先を3球団に絞ったとのこと。
実はトライアウトを受けた直後には、
何と20球団以上からオファーがあったらしい。
本人には失礼だが、日本で決して素晴らしい実績を上げたとは言い難いデニー投手。
ましてや年齢は38歳だ。


何故、彼にこれだけメジャーが注目するのか?
について解説していた。


それによると、メジャーでは、
もちろん珠の速さは注目するのだが、
それ以上に見るのは、“緩急”。
ストレートと変化珠の球速差が20キロ以上あれば、
例えストレートが130キロ台だったとしても、
「通用する」との評価をするらしいのだ。
おまけに彼にはスライダー、シンカーと、球種も多彩だ。


以外にも、パワー・スピード重視と思われたメジャーだが、
実はそういう視点も持っていたのだ。


しかし、そう考えると、
日本にはそのような基準の投手は沢山いるのでは?
まして、デニー投手が活躍しようものなら…


これまで以上にメジャーを目指す選手が増えそうだ。



今日は首都高が思いの外空いていて、
仕事の訪問先にかなり早く着いてしまった。


そこで、近くの公園を散歩することに。
ちょっとジョギングもしてみた。

こういう時に、自由業の幸せを噛み締めたりして。


池のほとりで、初老の男性が餌を撒いて、
そこに無数の鳩が群がっていた。


当然だが、鳩は男性になついている訳でも無く、
あくまで“餌”に魅力を感じて、引き付けられているだけである。
男性もそんなことは百も承知だろう。
それでも、自分に群がってくれば、
無条件に嬉しいに違いない。


ふと、勤め人時代の、何人かの上司を思い出した。
自分にちやほやするスタッフに対して、
完全に“自分”という人格に付いて来ていると勘違いをしていた、
おめでたい人物であった。単に“部長”とか“課長”、または“所属先”といった“肩書き”に擦り寄っていただけなのに…
未だに幸せな勘違いをしているらしい。
ああいう人物たちが、組織を離れた時に、
どうなるのか見てみたい気もする。


私は今は組織にいる訳では無いが、
周りには同じような人種がいる。
逆に私にも、
明らかに“肩書き”に対して取り入ってくる輩もいる。


気をつけてはいるが、
くれぐれも勘違いはしないようにしたい。
アホにだけはなりたくない。


自分が“肩書き”で無い、“自分”で勝負出来るのはいつの日か。


餌やりの風景を見て、
こんなことを考える私は、
やはり歪んでるのかしら…
なかなか時間が無くて、
この件についてのエントリーが遅くなってしまって…。


以前にこちらやこちらのエントリーで、
女子バレーチームの事や、柳本監督の事を書かせていただいた。
実は、その記事を読んだ読者の方からメールをいただいた。
仮に「Aさん」としておこう。

「日本のスポーツ団体(協会)の対応などについて、
トレーナーという立場で意見を聞かせて欲しい」

との内容であった。


そのAさんからのメールで、題材としていただいた文章。
ある本の内容を読んでの感想を交えた内容である。
(Aさんが読まれたのは、吉井妙子さん著の「100%の闘争心」という本。
 女子バレーボールチームがアテネオリンピック出場を決めてから
 五輪本番までの内幕を書いてある。)


身長180センチ超の選手たちは、アテネまでの移動を(オリンピックに限らず全ての大会で)
飛行機のエコノミーを利用。
因みに普通身長の役員は全員ビジネスクラス。
二つ。
全日本選手に選ばれた選手への日当は2000円。
媒体露出の報酬は全て協会に入り、選手への還元は無し。
まあ百歩譲ってそこまでは良くある話と目を瞑っても、
それは無いだろうと憤りを感じたのが、スポーツトレーナーの件だったのです。

スタッフの中には選手12名に対しスポーツトレーナーが2名。
そのトレーナーがオリンピック村に入るためのパスが暫定のものだったため、
入村時間を制限され、選手たちは体のケアも満足に出来ず、
挙句は吉井氏の紹介で松坂投手の専属の鴻江トレーナーにボランティア(無報酬)で
治療を施してもらった、というものです。

~中略~

本人たち(協会の方の事)は経営改革をしているつもりのようなのですが、
現在行われているVリーグのチケット代金を、国内試合にも拘らず5、6000円に設定して、
ファンからかえって敬遠されて会場はガラガラ状態という現状。(安い2階席から埋まっていく)
嘆かわしいです、一言で言うと。




と、かなり思いの丈を綴られた内容であった。


つまり、Aさんがおっしゃりたいのは、
「優先順位、違うだろ!強くする気あんのか!」
ということだと思う。


正直言うと、私も現場に関わる身で、
顔も名前も晒している立場で言い難いことも多いが、
トレーナーとしての立場でも、Aさんと同様に思います。


特に上の方々は“お役人”のような感覚の持ち主が多いので、
どうしても「この場面では、何が最も重要か?」という観点が完全に抜け落ちる傾向にある。
そもそも、この場合、スタッフの不手際であって、
そのしわ寄せが選手に来るのは、懲罰モノである。
一般企業ならば、減棒。
最悪、左遷。
しかし前述の通り、「お役所」のような感覚なので、
もたれ合ってかばい合って、恐らくそうはならない。



これも以前のエントリーで書いた通り、
私もむか~し昔、バレーボールに関わっていた時期があったが、
実はこの現状でも、かなり改善されているのである。
特に、選手の待遇に関しては。
ただ確かに、Aさんが感じられるように、まだまだ改善の余地はある。


私が思うに、改善策は二つしかないと思う。
①外部の目。つまり第3者が状況を見守る、いわば“監視機構”を持つ。
 野球で言う”コミッショナー”のような。
 (最も、野球の場合は全く機能していないが…)
 現状での日本の組織でやるとなると、文部科学省になるのだろうか?
②協会自らが“経営”という観点を持ち、外部の“経営コンサルタント”の
ような人物や組織を介入させて、“利益の出る”組織を目指す。
 (利益とは、“金銭が儲かる”ということのみならず、
  目的は“強くなる”ことな訳で、その為の有効な金銭の使い道や、ファン
からどのようにお金を頂き、還元するか、という事など全て含む。)


言える事は、

「人は権力を持つと、“おかしい”と感じていた事が感じなくなり、
 その立場に長くいるほど、二乗のスピードで感覚が麻痺していく」
「誰も見ていなければ“まあ良いか”になり、自分ではほとんど改善出来な
い」
 
であろうと思う。


ちなみに、トレーナーの立場でもう少し言わせて頂くと…


文中に「全日本選手に選ばれた選手への日当は2000円」とあったが、プロスポーツは別だが、アマチュアスポーツの場合、
世界大会でのトレーナーの日当は…

「似たり寄ったり」、です。
金額ははっきり言えませんが。
私も様々な競技に知り合いのトレーナーがいるが、
話していると「こっちの方が安い!」「いや俺の方が!」
などと、変な競い合いになる。


だが、申し訳ないが選手はまだ良い。
社員として、一応給料が入って来るし、
成績出せば報奨金も出るし。
トレーナーも、どこかの会社からの派遣ならば良いが、
もし個人だったら、仮に「五輪のトレーナーで行ってくれ」と言われても、
その間、日本で収入が稼げず、僅かばかりの日当ではとても食って行けない。


つまり日本のトレーナーの場合(アマチュアスポーツ)、
世界大会などに帯同していけるのは、
①トレーナー派遣会社からの派遣。
②自分で何人かのスタッフを抱え、自分が日本にいなくても稼いでくれる人が
いる。(治療院を持っている、など)
③スポンサーがいる。(日本では少ない)
に限られるのである。


別に「まずトレーナーの待遇を考えろ!」とは言わないが、
この辺りも含めて、日本のスポーツをより強くするには
どのように金銭を集め、どう使うべきか、
「経営」という観点で全体を再構築すべきであるとは思う。


企業が「株主・社員・ユーザー」の三方が喜べる事を考えるのが義務であるように、
スポーツは「選手・国民・スタッフ」が皆喜べる仕組みづくりであろう。

世界選手権でも報奨金 トリノ五輪目指しSAJ - livedoor スポーツより。


世界選手権でも報奨金 トリノ五輪目指しSAJ

 全日本スキー連盟(SAJ)が五輪に加えて今季から世界選手権でもメダリストに報奨金を贈ることが18日、明らかになった。金メダルは100万円、銀メダルは50万円、銅メダルは30万円。世界選手権で弾みをつけ、来年のトリノ五輪を迎えたいとの狙いがある。
 SAJは1992年アルベールビル五輪以降、1位に300万円など、五輪メダリストに報奨金を出している。毎シーズン実施されるワールドカップ(W杯)では各大会主催者から賞金が出るが、2年に1度の世界選手権はない。選手の意欲をかき立てる意味でも、報奨金を求める声が現場から上がっていた。SAJは既に国際大会関係費として、500万円を予算計上している。




こういう、金が絡む問題には色々賛否両論あろうが、
これで選手のモチベーションが上がるのなら、それも良し。
まあ「額が安~っ!」とは思うが、
マイナースポーツでは仕方のないところか。
これでも他のウィンタースポーツに比べれば、良い方ではないだろうか。
有るだけ。


これはこれでさて置いて、
“ニンジン作戦”も大事だが、
やはり長期的な視点に立った強化策も、平行して考えて欲しいものだ。
これはどの競技にも言える事だろうが、
とりあえずの「対症療法」が目立つようで。


私も多少なりとも関わっているし、
顔も名前も晒してるので、これ以上余計な事は言えないけど。

先日、昨年秋に亡くなった母の100ヶ日法要があった。
時が経つのは早いものだ。
久々に父に会ったが、だいぶ落ち着いたものの、
未だ母のいない寂しさには慣れていないようだ。


それでも、やっと最近は発病時の細かいいきさつなどについて、
話を出来るようになった。


母が体調を訴えるきっかけになったのは、帯状疱疹であった。
最初は近所のかかりつけの開業医に行った。
その時の診断が帯状疱疹だった。
医師から勧められるままに胞疹の薬を飲み続けていたのだが、
一向に改善の兆しが見えない。
その内、体のあちこちに痛みが出て来る。
それでも医師を信じ、4ヶ月。
「おかしい」と思い始めた父が疑問をぶつけると、
「じゃあ、大きな病院で検査をしましょうか」と、医師は言った。


それで紹介状を手に総合病院にて診察を受けたが、
そこでも原因は分からず、様々な精密検査を受ける事に。
そうこうしている内に、母が夜中に突然倒れた。
と、言うより、突然立てなくなり、ヘナヘナと床に崩れ落ちてしまったのだ。
救急車で病院に運ばれ、さらに詳しい検査をして行って、
ようやく原因が判明した。
重度の「肺がん」。


私も医療関係の端くれではあるものの、この辺りの詳しい事は分からないが、
要はガンが脊椎にすでに転移していて、骨のいくつかが圧迫骨折を起こして、
完全な下半身不随に陥ったのであった。


過ぎたことを今更どうこう言っても始まらないが、
父としては、やはり未だに最初の医師の診断が的確であったら、
もう少し何とかなったのではないか?との後悔と無念が拭い切れないようなのだ。


当然、と言えば当然。


あとで聞いたのだが、
母が病院に入院した際、
その医師が見舞いに訪れたらしい。
「何とかお元気になって欲しい」と。
父はたまたま不在だったらしいのだが。


母が亡くなった後、
父も医師の診断ミスをどうのこうのと問題にするつもりは無かったらしいが、
(いずれにしろ、もし訴訟を起こしたとしても、この手の問題で責任を問う事は出来ないらしい)
それでもせめて、この医師に一言でも言ってやりたかったらしく、
電話をしたそうだ。


父「先生、妻がなくなりました」
医師「病院から連絡があり、存じております。誠に残念です。」
父「先生…あれは帯状胞疹じゃ無かったんですよね!?」
医師「…。」


医師は何も返す言葉が無かったらしく、無言だったそうだ。
何を言っても、時が戻るはずも無く…。


私も、親族の一人としては冷静でいてはならないのかも知れないが、
とにかく、今は母の冥福と、
この医師が、己の診断技術を向上することに是非邁進して欲しい。
それが医道に携わるものの使命であろう。


ただ、立ち返って考えてみると、
母が入院した時、見舞いに来たことは、私も医療人の端くれとして評価したい。
恐らく自分の判断ミスは自覚していたはずだから、
自分の身に置きかえたら、かなり来難かったはずだ。


それをけじめとして、為すべき「礼」を尽くした、
この医師の「魂」だけは、せめて信じてやりたい。