ある日フリーで入ってきたお客さん、Fさんのお話を…


この方は初めてだからこそいつもと違う遊びがしたいというお客様


うちの働いてた店のコースの中から赤ちゃんプレイコースを選択された


嬢によって受けれるコース・受けれないコースがあるので赤ちゃんプレイを受けれる中でたまたまアタシを選んだだけ


赤ちゃんプレイには道具も結構必要で、よだれかけに使い捨てのおむつにガラガラとか小道具を抱えてホテルへ向かった


Fさんは年の頃およそ50代後半、黙っておけばナイスミドルって雰囲気の方やった


ホテルに入ってプレイ料金を受け取ってからプレイ開始


お風呂に入ってる時からアタシはお客さんのママンにならなきゃいけない


「○○ちゃん」とゆうのが面倒なら「ボクちゃん」でお客さんも納得する人が多いのでその時も「ボクちゃん」と呼んでいた


SMにしてもこうゆう特殊なプレイはお客さまがどうゆうプレイを望んでいるか探りながらになる


ただかわいいかわいいされておきたいお客もいれば痴女的に責められるのが好きなお客もいるわけで


おむつも希望される人もいれば拒否する人もいるわけ


Fさんは全く初めてとゆうことでお風呂で綺麗に洗ってあげてからベッドに入る時におむつを履かせてあげた


しわくちゃの顔によだれかけにおむつ…


それでも笑わずお仕事お仕事♪



おむつの中にローションを垂らして刺激するとやけに興奮されていた


そうなるとこちらも面白くて責め甲斐もある



片腕で腕枕をして自分の胸元に顔を持っていくと抱きつきながら喘いでた


本来は精液なんだけど、その時はプレイ中なので「おもらししそうなの?」と責めながら最後はスマタでフィニッシュ



通常ならそこで時間を見てプレイ終了なんだけど、Fさんは何かこのプレイが気に入ったらしく延長を希望された


店に電話をして延長を告げた


ローションまみれになったカラダを一度洗ってお茶を飲んでいる時にFさんがこう言い出した


「想像してたより凄い良かった もっとすごいコトがしたくなったよ」 


で、その凄いコトって何?って聞いたらMプレイがしたいと


でもやったことが無いから…と口ごもっていたのでまずどうゆうコトがしたいのか教えてと言うとアタシのおしっこをかけてほしいと言うの(´・ω・`lll)


いや…そうゆうお客さんにも今まで当たってるけど初めてのプレイでそうゆうの大丈夫かな…って心配やん


再三それを確認したら大丈夫というので再度店に電話してMコースへの変更とOPのおしっこ付きでと申告した


OPは丸々アタシの取り分だからラッキーなんだけどね


通常の仕事道具にSM道具をいつも準備してあるんでもしFさんがそれ以上を希望してもすぐに対応できたのもラッキーやった


それからしばらくしてアタシの尿意を待ってからお風呂に行った


初めての排泄プレイに至る場合、お客さんによってやけど(見てみたい)だけとか(ちょっとかけてほしい)とかの人がほとんど


ところがFさんはいきなり顔にかけてほしいと…


(ヲイヲイ大丈夫かよ~あせる


アタシの心配を他所にFさんは嬉々として「どうすればいいのニコニコ?」と聞いてきはる


頭の下にタオルを畳んであげてそこにFさんを横にさせて上から跨った


アタシも遠慮しつつ「じゃあ少しずつね」と股間に力を入れながらチョロチョロっと…


そしたらFさんが「もっとかけて~」とか言うわけですよ


じゃあ、と力を抜いてかけてあげたら…喜んではりました w



その後一度全身を洗ってもらって再度ベッドへ


せっかくMコースを選択してもらったので縛りもしてみますか?と聞いたら即答で「うん やってみて」と言われるので早速亀甲しばりを


縛った姿を鏡に写してあげると…これまた「すごいね~」ってよろこんでくれていた


そこから軽めにアナル攻めをしたりと一通りの経験をしてもらって一度達してるので二度目は出ない状態やったけどFさんは満足ということで終了


プレイ後にFさんはこんな世界もあるんやな~楽しかったわと言ってくれてアタシも安心した


その後、数回アタシのところへFさんはいらっしゃってその度に色んなプレイを希望されていた


最後は格闘プレイを希望されてそれにも対応したけど「やっぱり痛いのはイヤやな~」と笑って言ってはった


最終的にはいつもMコース選択でアタシの指名客になっていただいたけど何かおもしろい出会いやった

アタシにはじめて彼氏が出来たのは小学4年生の時だった


相手は一つ年上の中原くんって男の子


掃除の班長さんで、バカデカ小学生やったアタシと同じ位の身長で色が真っ白で赤毛が印象的な子やった


色素の薄い子やってんね


うちの学校は1年~6年生までがバラバラに解れて同じ持ち場で班をつくるかたちやってん


中原くんはいっつもニコニコしてて同じ掃除の班の子の面倒をちゃんと見てた


名前は忘れたけどなんとか賞っていうのを作って毎週かわいいえんぴつとかノートとか色んな物を準備して小さい子たちを張り切らせたりそうゆうアイデアを持ってるところもアタシをときめかせてんね


掃除の班は1学期ごとに変わるもんだから、休みに入る前には班ごとのお別れ会みたいなのがあってその時もその時期が近づいててん


なんかその時にはそれが凄くさびしくてね、原因は中原くんと会えなくなることやって思ったわけ


で、マセガキやったアタシはそれとなく自分の気持ちが伝わるように努力したよ


ガキやから中原くんと同じ持ち物を持ったり、何かといえば近くに付き纏ったり w


あとガキならではの思い込みで(思いは通じる)って会うたび見かけるたびに中原くんをジーっと見つめてたり…


今考えたら怖いしアホやけどそうゆう事を続けててんね


そして夏休みに入って新しい班決めの時、本当に驚いたけどまた同じ班になれてん


毎日掃除の時間がまた嬉しかったなぁ


そうこうしてるうちにアタシの気持ちはほんとに中原くんに通じたみたいで、ある日中原くんから「今日一緒に帰ろうか」って誘われてん


うちの学校はマセガキが多かったから帰りに一緒に帰るってことは付き合ってる証拠みたいな見られ方をしててんね


そんでアタシはうんって返事して初めて中原くんと一緒に帰った


その時の会話はきちんと覚えてないけどとりあえず自分でいいのか?とかありがとうとかこれからも一緒に帰ろうね的なコトを言われた


何もないのにドキドキしてたなぁ 純な頃のアタシ(*´∀`*)ゞ



飽きもぜずに毎日毎日一緒に帰って、ただそれだけやってんけどね


手を繋いだ時は本気で顔から火が出そうやったわ


そうしてるうちに中原くんは卒業してエスカレートして中学へ


(うちの学校は小・中一環教育でエスカレートするかどうかは選択できる学校やったから)


変わった学校やったからアタシの教室と中学の校舎は少しかぶってる状態の建ち方をしてて、休み時間になれば中原くんはその窓際にきてアタシも廊下から手を振ったり少し話をしたりしてた


でも小学生と中学生でってどうにもなれへんくて、自然と離れてしまったけどね



そんな頃に好きになったのが同じクラスの黒田くん


細身で目が黒目がちのかわいい子やった


黒田くんには何故かアタシから一緒に帰ろうって言ってまた毎日一緒に帰る相手ができた


黒田くんも嫌がらなかったしね


それでなんか知らないけど黒田くんのお母さんとうちのママンも友達になったり黒田くんのお姉ちゃんからアタシがプレゼント貰ったり親公認でお付き合いしてたわ


順調に毎日黒田くんとのラブラブライフを送っててんけどアタシも黒田くんもエスカレートを望まなくて別々の学校へ進学する事になってんね


そんで卒業も近づいたバレンタインデーに手作りのチョコをあげたら、例のごとく黒田くんのお母さんが喜んでたみたいで、休みの日にわざわざアタシん家までお礼にいらっしゃったの


ケーキを持参してきてはってうちのママンと話をしていたんで二人で遊びに行くことにしたのね


これが初めてのデートらしいデートだったかも


ゲーセンに行ったり百貨店をぶらついたりしてマクドに行ってってほんとに子供の遊び


でも最中ずっとドキドキしてた


そんで夕方になったんで家に帰ろうってことになったんやけど帰り道に公園のベンチで少しだけ話をしたの


その時に「もう卒業したら会えなくなっちゃうね」って…


淋しくてね~思わず泣いちゃった


そしたら黒田くんはアタシの手をギュっと握ってくれて


「会いにくるよ 大丈夫だよ」って言ったの



そんでどちらからともなく子供のくせに雰囲気に飲まれたように初めてのチューキスを経験しちゃいましたよ


恥ずかしくてね…


家に帰ってからママンの顔見るのも照れくさくてすぐ部屋に入ったのを覚えてるわ



結局中学に進学してからは会うことなかったんだけど、最近ミクシィで小学校の同級生から黒田くんのことを聞いて懐かしくなっちゃいました


こんな純な時代もあったのね アタシ



いい人いい人どうでもいい人


昔っから一番アタシがなりたくないタイプ


SとMが表裏一体な様に人から傷つけられたり自分も傷つけたりした人の方が本当の意味で優しいと思うねん


よく思われたいってのは相手に恋したり獲物を狙って餌まき状態の時のみでヨロシイのでは?


実際に付き合いが始まって(恋愛以外でも)素の自分を隠してるのは辛くなるしね


毒吐きまくる人間の方がアタシは信用できてしまうわ


素直な奴っちゃな~てね


それではドM男成仁のお話へ参ります



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成仁はとにかくいい客だった


アタシの誕生日にはエルメスの財布と前から欲しかったヴィトンのドーヴィルをプレゼントしてくれるし仕事で指名する時には必ずデートコース込みでホテルに行く前に高級寿司店やら色んな店で食事をして時には欲しい物を買いに連れていってくれた


アタシの誕生日には新車の原付とエルメスのバッグをプレゼントしてくれた



ある時指名された時、成仁がいつも連れていく高級寿司店でアタシはボソっと漏らした


「あんな。。。アタシ今の部屋引っ越したいねん」


ちょうどケンとのゴタゴタでケンやらヤスヒコやらと過ごした部屋にいるのが嫌やってん


成仁は仕事は不動産だとゆうんだからそれくらいは相談してもいいやろと思っての事やった


もちろん引越しの際にかかる敷金やら何やらの面で優遇してくれるかと思ってたんやけど


「したらいいやん 探したろうか?」


「でもね、あんまりお金無いねん」


「ん~…ほな俺が出したるわ」



ハイ(゜д゜;)?イマナンテイッタノ?




「俺が引越しに必要な金だしたるよ だって引越したいんやろ」


「えっ!?アカンよ そんなんしてもらってもアタシ何もでけんし」


「別に何かしてくれって言うてへんやん」


そんなに簡単に言っていいのか?


そう思ったけど出してくれるっちゅうなら…


「でもさ、アタシ家に人入れるの嫌やし一人の時間が大事やし 多分そんなんしてもらっても家にも入れたりでけへんし… そんなんでいいん?」

予防線張ってみた ほんまはアタシは人が集まる家好きやし一人の時間が長いのは耐えられへんねん w


「別にええよ」



アタシには神がついてるんちゃうか?



そう思えるくらい寛大発言をする男やった



そして部屋探しを始めたわけ


色々探して最後は成仁もついてきて家賃やらの交渉をして決めた新しい部屋は3LDK 


今まで1Kに住んでたんだから大分広いわ


その場で手付け金を成仁が出して1週間後までに敷金やら何やらをまとめて払うことに


その帰りにご飯食べながら今度は引越しのお金やら家財道具の話を成仁からはじめた


確かに家財道具は必要


冷蔵庫も部屋に備え付けを使ってたし新しい部屋はエアコンも全部自分で準備しなあかんかった


ベッドも欲しいしせっかくリビングがあるんやからソファーもおきたい


人間の欲っちゅうのは言い出せばキリがないわ


でも予算を考えたら最初は質素に頑張るわと言うと


「それも買うたるわ」




お~いママン やっぱりアタシのとこに神様が来たよ(・ω・)/


必要なお金を納めに行った帰りに家電量販店に行って色々見積もってみた


4部屋分+台所の照明


冷蔵庫・洗濯機・掃除機・大き目のテレビ・エアコン


ここまでは必ず必要な物


それと家具も見に行った


欲張りなもんでこれでは納まるわけもない


実際に成仁が買い揃えてくれたものは…


4部屋分+台所の照明(そのうち2台はシーリングファン付き1台は軽量タイプのシャンデリア)

冷蔵庫(ファミリータイプ・自動製氷)・洗濯機・掃除機・大き目のテレビ・エアコン2台・コンポ・ドライヤー・エスプレッソマシーン・レギュラーコーヒーメーカー・レンジ・炊飯器・DVDレコーダー・空気清浄機


増えてますわな 間違いなく


そんで家具も予定より増えた


革張りのベッド・同じく革張りのソファー・大型のテレビボード・大き目のテーブル×2・ドレッサー・カーペット


なんやかんやで家財道具全て+αが揃ってしまったわ


この時はとにかく感謝しててん それは嘘じゃないねん




いざ引越しって時にアタシを大激怒させる出来事が起こった


荷物の搬入される前日、アタシは新しい部屋で一泊した


そんで昼頃に起きたんだけどいっこうに家具屋さんから連絡が来ない


しびれを切らして家具屋さんに連絡したら


「昨日ご入金いただく予定だったお代金がまだ入ってないんです」


成仁に電話をしたら


「あーすまんすまん 今日の仕事帰りに行っとくわ」


この軽い返事がアタシをキレさせた


帰りにアタシとこにくる様に言って新居から出た


日が暮れて家具屋の領収を持って成仁が現れた


「あのさ、アタシ今日仕事休んで待っててん 昨日お金入れるから今日搬入って話になっててんやろ」


「ごめんて だから今日入れてきたやん」


「今日入れてきたちゃうやん 仕事休んで待ってたアタシの気持ちも考えてや」


「もう終わったコトやししゃあないやん」


こいつ…こうゆう物言いする奴なんや なんかムカツク言い方しよるな…


自分のミスとかには緩い人間やねんな


「で、次はいつ搬入してくれるん?」


「あー聞いてへんわ」


聞いてへんって何? あんたアフォですか?


「聞いてへんってそれ困るやん きちんと日程調整してよ」


「…わかったわ ほな明日家具屋に電話して決めるから」


でもね、そん時すでにもともと住んでた場所を引っ越す期限の1週間前やってんわ


イライラしてるのは成仁にも伝わってたはず


「大丈夫 どないかなるって」


…プッチーン


「アンタの生活はどうでもなるかもしれんけどアタシは何もない部屋に引っ越してどないせえちゅうねん!

アンタが大丈夫ってゆうから任せてたんちゃうの? 

きっちりその辺やってくれなアタシどないなると思ってんのよ!

いい加減なことせんとってや!」


初めて成仁にキレてみた


金も出してもうてるのにアタシがキレるのは理不尽っちゃあ理不尽やな


アタシも成仁がキレ返すんちゃうかって思ってた


だけど成仁は「ごめんな ちゃんとするわ」と言ってあやまった


むっちゃ拍子抜けしたわ


と同時に成仁の情けない部分も見えたし嫌な部分もこの日に露呈した



とりあえずその日が初キレの日やった


これからもっとエスカレートしてまうねんけど…


アタシやったら間違いなくこの時点でキレてんのになぁ



それからの成仁はアタシが呼べばすぐに走ってくるアシ男になっていた


そして趣味のコレクションの品でも洋服でもちょっと頼めばすぐに買ってくれる財布男になってもうた


もちろん店での指名も忘れずに


うちの店の子たちも成仁の車で送っていったこともあったりして成仁はアタシ以外にも認知されたアタシの便利男になった


そのうち小柄な成仁にアタシは「なんか頭小さくてラッキョみたいやね」というと最初は嫌がっていたけどそのうち自分から「ほな俺のことラッキョて呼んでよ」と言い出した


アタシは遠慮なく成仁を「ラッキョ」と呼んだし店の子たちも自然と「ラッキョさん」と呼んでいた


そんな状態やったからアタシは暴君化していった


店が終わってから一人で行きつけの店に居てつまらなかったら成仁を呼び出すとか、成仁の奢りで夜中にご飯に連れて行けと頼んだり


全てをアタシの都合で成仁が合わせられない時はキレて暴れたり罵倒したり…


成仁は困りながらもアタシの都合に合わせようと必死やった


そうできる成仁が便利でありながら、きしょいと思ってた



既にその時にはアタシは成仁がどこまで耐えられるのかを知りたい衝動を覚えはじめていた



アタシが新しい店で初めての新聞の広告欄にのったあの浴衣姿で撮影した写真を見て指名を入れたお客さん


その中の一人がOさんやった


指定されたホテルの一室のチャイムを押すと、見た目はちょっとそのスジの人風の男の人が待っていた


部屋が少し薄暗かったけど、身につけているものは結構いいもので本人も美形とゆうわけではないが男の色気のある人やった


風俗の仕事ではあまり合わないタイプだったんでこちらからも色々話をしたらアタシも知ってるある小売店の社長だという



どうりで身につけているものや雰囲気も納得がいく



背も高くて細身のソフトマッチョ…正直アタシのタイプやった w


でもアタシって色々制限があって指入れも嫌やしごっくんなんてとんでもないしキスも嫌やって、Oさんは完璧Sタイプでアタシのその制限に少し不満そうやった


そんでもアタシって素直なもんでタイプの客やったからめっちゃ濡れてしまった


Oさんも「めっちゃ濡れてるやん」と興奮気味やった


それから口で一回抜いてちょうど時間もいい頃合で終了した



Oさんは少し自分の話をして実は既婚者で別居10年目に入るところだと、そして同棲している彼女がいてその彼女と4年近くつきあっているけどどうしてもSEXが合わなくて風俗に月に一回くらい遊びに来ていると


うちの店は初めてということやった


まあ見た目からもてそうな感じやしその背景も納得いった


彼女可愛そうやなと思いながら、それで成り立ってるのが自分の仕事やしと複雑な気持ちになった


その時はただそれだけ


リピで帰ってくるかどうかもわからないお客さん


それだけやった


指名が入って向かった先、そこそこクラスのラブホの一室でそいつは待ってた


名前は成仁


ちっちゃいけど軽く筋肉質でカジュアルな格好だったけど身につけてる物はいい物ばかり


初回で気に入られて一回目だというのにロングコースで宝石赤アザーッス


仕事は不動産関係の仕事で大学時代にはある競技でオリンピックの強化選手にも選ばれた事があると…


だから筋肉質やねんな(ちっちゃいけど)


しかも性急なタイプでは無くて客としてはかなりいい感じやった


帰る前に「もし暇な時には電話してや 時間ある時やったらまた来るし」と今後も指名すると宣言された



初回でいい事言っても実は裏があったり言うだけの客は沢山いたのであまり気にしてなかったんだけど、後半暇な日があって成仁に教えられた携帯に電話をしてみた


すぐに電話に出て「ほな今から行ったるわ」とまたロングで指名入れた


嘘つきではないらしい




その後もデートコース(野外プレイじゃないよ)までつけたロングコースとかで1回に4~5万は使ってくれていた


デートコースの時にはステーキやら寿司やら中華やらかなりハイレベルな店で食事をして私の好きなホテルを選ばせてくれる


もちろん成仁はすぐに私の上客リスト入りした




前に書いたケンと別れて奴絡みのゴタゴタで疲れていた時に成仁が「どないしたん?今日は元気無いなあ」と言い私は「ごめんね プライベートで色々あって…仕事やのに顔に出てるなんて最悪やね」と謝った


すると「そや 明日暇か?昼間遊びに行こうや」と誘われた




本来なら店外は断る(店に来て金落とさなくなるから)


でも成仁はケチ臭い事もせぇへんって解ってたからOKした




翌日、家の近所まで迎えにきてもらって向かった先は梅田


「今日なあ買い物したいねん 一緒に見て選んで欲しいねん」と百貨店に行った


成仁の買い物を済ませ「次はMちゃんの買い物や」といきなり言い出した


「何言うてんの?私買い物する予定ないし」「ええから早よ行くで」そういうとさっさと女物の置いてある階へ向かった


そしてアタシのお気に入りの店はどこや?と聞き先に入っていって「好きなん選びや」とか色々見て「こんなんどうや?」と自ら選んで試着させようとしたりした


「あかんって そんなんされたら困るわ」としどろもどろになっていたら「心配すな 今日は選ぶのん付き合うてくれたからお礼や おもくそ買い物してうまいもん食べたら気分も晴れるやろ」と小さい声で言ってきた


ちょっと戸惑いながらも何着か試着したら勝手にチョイスして私がもとの服に着替えて出てきたら既に支払いまで済ませていた


むっちゃラッキーやけど…ええんかな~と思いつつそのまま買っていただいたハロウィン


その時の買い物が約10万ほどだったと思う



それからナンバに向かい某ホテルのフレンチをご馳走してもらいその後同じホテルのバーで飲んだ


「気分晴れたか?明日からまた元気出してや」と言われた


バカ男ケンのせいで疲れてたアタシに成仁の思いやりがめっちゃしみた




その時のアタシが思ってたコト




この人ほんまええ人やな…こんな人やったら結婚したら楽なんかもな



でも結婚の前にこの人と恋愛はないわ








だってちっちゃいねんもんヽ(;´ω`)ノ






ケンのおかげで以前にもまして背の高い男としか付き合わないって決めた矢先だったから汗



この時はまだアタシも猫かぶってたし成仁も後々どうゆう展開になるかなんて気がついてなかった







アタシは惚れてない相手に惚れられるとドSに変わるとゆうのに…

ケンと共通の友人の名前はUちゃんという


急遽飲みに行くことになり二人で待ち合わせをした


アタシが気を許したのがいけないのかもしれない


でも流産からはじまったアタシの中の胸の痞えをどこかに吐き出したくて仕方なかった


その晩Uちゃんに事の経緯を話してしまった



翌日、仕事中にケンから何度も着信があった


それだけでアタシはUちゃんがケンに話したんだってわかった


仕事が終わってからケンに電話をしたら凄い剣幕でなんでUちゃんに話したかを責められた


責められたところで事実やんかってアタシは返事したけどケンの怒りはやまずに週末に会って話すことになった



そしてUちゃんの口は留まるところを知らずに別の友人Mやらその周辺数人にアタシの話は広がっていた


そのMにアタシは責められた


Mは2回しか会ったことが無いのに偉そうにアタシが流産したことでケンを責めるのは間違ってるとか自分も流産したけど自分は一人で立ち直ったとか持論をアタシに押し付けてきた


これにはアタシもさすがに頭にきて言い返した


あんたとアタシは考え方も生き方も違うし大した友達でもないくせにこんな時だけしゃしゃり出てくるな!と



アタシはRやヤスヒコやケンや…無くなったカズや他の友達に会わせてくれたチャットは嫌いじゃなかったとゆうよりむしろ好きだやった


でも結局ケンと付き合ってから知り合った子たちのその世界にに囚われてるのかそれを逆手にとっているかのような行動をする連中に関わるのが心の底から嫌になってきていた


正直、今でもUちゃんとかあの時にアタシの何も知らずに責めてきたMとか…最低な人間やって思ってる


直接アタシに文句があるなら言ってきたらいいのに


絶対しばきまわしたるけど


そんな根性も無いくせに他人の批判だけは一人前で…Uちゃんの当時の彼氏はいわゆるニートで遠距離恋愛中で旅費は全部Uちゃんが出していた


そんなくだらない男に金を出すような女に批判はされたくない


Mにしても偉そうにアタシに説教垂れたけどその前に妊娠騒ぎをおこし、相手の男に逃げられたのをアタシは知ってる


自分で解決したんじゃなくてそうせざるを得なかっただけの話やん


実際は妊娠してへんかったっちゅうお粗末な話やったけど



アタシはそのコトをきっかけにチャットを辞めたし、ケンと付き合ってから知り合った頭の中身の薄い連中のアドレスも電話番号も全て消した



ケンと会う日になり、待機所の近くまで迎えに来させた


大した話もなく、あの時もの凄い剣幕で騒ぎ立てたくせに実際に会うと俺も悪かったとかいい出す始末


何のために会ってるんだか…



その日酒の弱いケンは酔いつぶれて道端で吐き倒してた


仕方がないのでアタシがケンの車を運転して近くのラブホに入り横にさせた


寝てるケンの顔を見てたらなんでこんな奴に振り回されてるのかと思って情けなくなった


好きじゃないけどやっぱり体におきた変調のせいやろか


普通やったらこっちから連絡もとれなくするし、二度と会わないようなコトされてるのに…


そんなコトを考えながらいつの間にかアタシも寝てた



翌日ケンに起こされた


昨夜の失態を謝られ、自分も感情的になって電話でもひどい言い方をしてすまなかったと…


そしてまた約束の日までは誰とも付き合うなと念を押された


ラブホの中ってこともあって、ケンはそのままアタシと致そうとしたけどそれはやっぱりアタシの嫌な事になっていて拒否して部屋を出ることにした



そんなこんなで仕事も自分の指名客で回してて、フリーの客があまりまわってこないような…仕事でもスランプに陥ってしまった


精神状態がよくないと仕事も乗らないもんや



ケンからは週に一度くらいのペースで電話がきて、その度に「俺のこと誰かに悪く言ったりしてない?」と聞かれうんざりしていた


こんな時、いつもならヤスヒコに頼ってたけどアタシの都合で振り回したくなかった


なんか全ての人が信じられなくなって全ての事を投げ出したくなる衝動にかられて数日間引きこもって一人で色々考えてた



そうして仕事もプライベートも底まで落ちたなって自分で感じた時、後は登るしかないと気付いたアタシは自分にルールを課す事にした


その年が明けるまでは誰とも付き合わない


その間に自分を磨こう


自分の生活レベルもあげていこう


もっと強くなるために、もっといい出会いをするために


それを決めた時から少しずつ仕事も調子を上げてきた


調度あるお客さんの支援もあってやっと自分に追い風が吹いているような気がした


自分で決めたことに前向きになるだけで、落ち込んでた気持ちはもうどこかに消えていた



そして、それを決めたあとのケンからのいつもの電話にハッキリと言い返した


「くだらんことで電話せんとってや あんたの事なんかいつまでも気にしてへんしあんたがどれだけ有名人なん?


 言っちゃなんやけどアタシの方があんたよりなんぼも有名やねん

 

 悪いけどあんたのままごと恋愛やらにはもう付き合われへんからあの約束ももうなしね


 あんたが悪いことしてんのに対して周りに何言われても仕方ないやろ?


 アタシは間違ったことはしてへんしアンタに病院代かて請求もしてへんやん


 まあ次は自分のレベルにあったその辺のガキとつきあいや」


電話の向こうで何か言ってたけどさらにこう続けた


「あ、あんたのおかんにも言っといてな 他人に対してあまり失礼なこと言わんほうがええってね」


そのまま電話を切ってすぐに着信拒否にした



電話を切ったあと笑ってしまった


こんな簡単なこと、なんでできなかったんだろう


あんなバカなガキに何を振り回されてたんだろうって



それより何より気分がよかった


頭の上にかかってた暗雲がスカーっと晴れたようにね



あとはヤスヒコに対してケジメをつけなきゃと思った


アタシはその頃引越しを済ませて新しいマンションに住んでいた


新しいマンションの近くまでヤスヒコを呼んで家に招待した


ヤスヒコにそれまでの事を話して、話してる途中で思い出して泣いたところもあったが全てを話した


そして今後ヤスヒコを恋愛対象として見れないという事も話した


色々な辛い場面でアタシを支えてくれたのはヤスヒコだと思ったからきちんと話しておきたかったし、できることなら友達に戻りたかった


ヤスヒコはしばらく考えさせてほしいと言い、あとは世間話をして帰っていった



二人の男の話には続きがあるけどそれはまた今度



ヤスヒコにもケンにもほんとに恋をしていたかといえば、それは違うと今は思う


全く惚れてなかったし、ケンとはただ惰性と享楽でつきあっていたしヤスヒコには自分に惚れてるという部分につけこんで甘えていたんだなって…


時間はかかったし精神的にも辛かった時期もあったけどいい加減だったアタシを戒めるためのいい勉強になったのだと今はそう思う


これは余談というか心の本音の部分だけど、ケンには幸せになってほしくない


アタシの恋愛史上、稀に見る自己中でアホなガキだから



その反面ヤスヒコには心の底から幸せになってほしいと思う


付き合ってる時はあんだけ喧嘩もしたしうざかったけど、情の深い優しい部分をアタシは知っている


そうゆう部分でアタシに接してくれた男だから




タイプの違う男に自ら翻弄された愚かな自分に今は反省してますよ








新しい店に移ってから、アタシはメディアにも出だしたお陰でHPやレジャー系新聞やらフーゾク誌からの指名客が増えていた


その中で初期の頃の話だけどちょっと驚いた客の話を…


店を移籍してすぐの頃は見た目もおぼこくてフーゾクの仕事自体がはじめてとゆう可愛い子が居て、その子がそれまでの店での長時間記録を持っていた


アタシから見ても可愛い子だからそれはそうだろうなと思っていた


でもアタシは負けん気が強いので早く一番になりたかってん


そしてその日は突然やってきた


HPからアタシを指名した客が居て、実家は大阪だが今は東京に住んでいるという


ちょうど帰省するのでアタシと遊びたいというものやった


店の受付の人とその客が電話で話をして予約を取ってくれたのだが、初めてにもかかわらずホテル4時間+デートコース1時間というもの


デートコースは初回は断るのだが、通常のコース3時間以上を申し込んだ客のみ初回からデートコースOKになっていた


先に出した女の子は3時間コースで記録を持っていたので、これであっさり抜いてしまった(*´∀`*)ゞ



さて、予約を入れてくれたお客と会う当日になった


お客の希望で待機所近くのコンビニで待ち合わせをした


お客の服装を聞いていたので一発でわかった


いわゆる現在でいうところのアキバ系男子だった


こちらから声をかけるとあまり愛想なく「どうも」と返事をした


コンビニから歩く途中で先にデートコースでいいか了承を得て、じゃあホテルまでの途中でお茶でもしましょうかという事になり一軒の喫茶店に入った


その日は結構暑くてお客がミルク金時を頼んだのでアタシも同じ物を頼んどいた


店の人が注文を聞いてアタシ達の席を離れた時に気付いた


お客がアタシの顔をジーっとみている…


「…あの……どうかしました?」


そう聞くとあたしの手を両手で握りしめてこう言った



「やっと会えたね」



……え(´・ω・`) ?


アタシこの人知り合いちゃうけど…?


どっかで会ったっけ?


そう考えながら聞いてみた



「ん~…とどっかで会いましたっけ?」


「違うよ でも僕は君のことをずっと見てた 僕らは会うべくして会ったんだ」



(心の声)


へ~。。。会うべくして会ったんだ


てゆうか…この客痛い奴みたい w


ヲイヲイ手が汗かいてるってば



アタシは苦笑いをしながら


「ありがとう わざわざ会いに来てくれて音譜


と返事をして出来るだけ不自然じゃない様に手を解いておしぼりで拭いたった


かき氷を食べてホテルに入ってからは「ずっと会いたかった」とか「淋しくなかった?」とか…攻撃は更にひどくなった


適当に返事をしてとりあえずシャワーを浴びさせ一仕事終えたわ


でもね…4時間もコースとってるからなかなか間が持たないってば…


そうしたら、また妄想攻撃が…


一発抜いたことで親近感が出たのか「膝枕して」と甘えてくる


膝枕したままお客の希望のアニメのDVDを見ながら会話をした


しばらくするとちょっと変な匂いに気付いてん


なんか汗と脂のまざった匂い…(´ⅴ`lll)


このお客頭が……臭いダウン



とりあえず膝枕を~解除してほすぃ~…



そのせいでとっとともう一回戦開始ε=ε=ε=ε=ε= ヽ(*・ω・)ノ



無事もう一回昇天していただき今度はベッドで色々と語ってくれた(夢物語を…)


アタシとお客は遠距離恋愛中らしい


東京と大阪で離れ離れだけど必ず会いにくるからって w


なんしかお客さんの中ではフーゾク嬢のジュリエットとアキバ系ロミオの悲恋の物語が展開されていた


まあどうにかこうにか話を合わせてやっと店から(お時間ですコール)がきた時はめちゃめちゃホっとした


その後、間隔をあけて数回指名を受けたけど妄想はさらに加速していった


東京行きの新幹線のチケットを渡され「一緒に暮らそう」と言われちまった w


知らない人と一緒に暮らすなんて…無理な要求にもほどがあるっちゅうねん


困ってるところに懇願されて、いい加減我慢の限界を迎えてしまってキレちゃいました


「アタシはあなたの彼女とちゃうねんで 

アタシを気に入ってくれるのは嬉しいけど貴方とアタシは何も知らない同士やねん そこのところわかってんの? 

アタシが貴方の事を知ってからそして恋愛してからの話やん

あなたその段階とばしすぎやわ」


嬢としてはあるべき行為ではなかったかもしれないけどね…説教タレましたよ w


お客は呆然として「もう会えないんだね」と涙目で帰っていかれましたガーン


会うか会わないかはその人が決めることやけど…まあ会えないなら仕方ないかと w


妄想もほどほどにって事ですね


こんなお客もいたわよ~って話で流しといてください



ケンは半分ニヤケ顔で待っていた


「やっぱり最後だから一緒にいたくて」


最後だから一緒にってアタシはそれを拒否してるのになんて無神経な…


仕方なく家にあげてコーヒーを入れた


それからしばらく話をしたが、要は自分の気持ちがわかるまで誰とも付き合わないでほしいという事だった


その話は前にもしたしアタシはその確約はできないけどとりあえずは待つからと言ってその場は話を治めた


ケンはその返事を聞いてから3ヵ月後に付き合う事になった日に一緒に行ったメリケンパークに一緒に行こうと提案してきた


そこで自分の気持ちを話すと


てゆうか自分の事どんだけいい男だと思ってるんだろうと思っていた


どこかのドラマの中で聞いたような話を一人でセンチになってアタシに押し付けてくるんだから


話をしたあとに普通にシャワーを浴びると言い出したのでアタシは「え!?」と言ってそれを制した


早くここから帰ってほしい…そう思っていたのでケンの行動がアタシをイラつかせた


ケンは泊まっていくつもりだったようだけどシャワーを浴びようとするのを止めたことでアタシはもう一度言ってみた


「ごめん 一緒に居たくないねん 別れる日に一緒に居て何の意味があるん?」


ケンは少し驚いていたが、結局自分の意見を通してきた


その晩となりに寝ているケンにイライラしてアタシは眠るコトができなかった


翌日ケンはアタシを抱こうとした


アタシは全力でそれを拒否した


その態度にケンは顔を引き攣らせていたが諦めたように最後は「じゃあ3ヵ月後に会おうな」といって帰っていった



そうしてアタシの史上最悪な誕生日は終わった


一人になった部屋で自分の今までの行動のつけがあの男だったのかもと反省したりしていた


ケンと共通の友人から電話がきて色々と話をしていて後日直接会って色々話そうと約束をした



その晩はヤスヒコから連絡があってアタシの誕生日を祝ってくれると誘われ食事に出かけた


前日の事もあり、ヤスヒコはアタシを心配していた


ヤスヒコはこうやって別れている時は本当に優しい男だ


色んな話をしている時にケンから着信があった


周りの音でアタシが外に居るのを読み取ったらしくイヤミを言われた


言われる筋合は無いと思うんだけど…


「俺と別れたら楽しく外で遊んでんねんな」


呆れてしまった


でもアタシも腹がたったので言い返した


「あのさ、アタシら別れてんからそうゆう事言われる筋合ないやん

それにアタシな、あんな最悪な誕生日産まれて初めてやった」


そう言うとケンは半笑いで


「ええやん 忘れられない誕生日やんか」


と返事をした


アタシは情けなくなってそのまま電話を切った



ヤスヒコはアタシを心配してウチに来いよと誘ってくれたがアタシはお礼だけ言って家に帰った



これはアタシに対する罰なのかも…結局アタシはケンにもヤスヒコにも本気で接してなかった


そして何より…アタシは風俗嬢だ


そんな女には同じレベルの男しかついてこないんだ


ヤスヒコの優しさにつけ込んだように甘えたりするのももうやめようと思っていた


ケンと付き合った数ヶ月の間、結局ヤスヒコにも会い続けてたしお客とも色々あった


ケンの事だけを責められないな…


アタシ自身が変わらないといけないんだな


アタシはそう考えて自分を戒めようとしていた




ヤスヒコに翌日電話をしてまた会う事にした


その日はヤスヒコの家まで行った


そして今後は恋愛対象としては会わないと言う事を告げた


ヤスヒコはそれを納得していた


アタシの傷が癒えるまで見守ったると言っていた


最後になるからとアタシはヤスヒコに抱かれるつもりで居た


今までのお詫びとお礼の気持ちで…


だけどイザとなると体じゃなくて心が拒否した


ヤスヒコの事がどうこうってわけじゃなかった


流産したかもって事実がアタシの中で気付かない内に大きくなっていてアタシの中に侵入してこようとした時に怖くなって…


「ごめん…無理だわ」と言ってしまった


その言葉や態度がどれだけヤスヒコを傷付けるかもわかっていた


ヤスヒコに気持ちの全てを話したら頭を撫でながら「ええって…気にすな お前は今は自分を大事にしろ」と言ってくれた


その言葉に今まで堪えてきたものが溢れだして声をあげて泣いた



ヤスヒコに全てを話したことで一度膿を出せたようで、それからは仕事に打ち込んでケンの事もヤスヒコの事も考えない様にしていた



前に出てきたケンとの共通の友人と会うまではそれでどうにかやっていた


共通の友人というのは女の子でアタシとケンと一緒にWデートとかをしていたカップルの彼女のほう


たまたま休みの日の夕方に電話があり、その日に会おうという事になって急遽会うことにした


その日に話したことがアタシを人間不信に陥れるきっかけになるとはその時は思っていなかった




ヤスヒコの不満は当然のことだと思う


ある時急に元恋人から呼ばれて待ち合わせたらその場に今の恋人と一緒に待っていたら…


アタシもハッキリ顔に出して怒ると思う


元々常識のズレた男(ケン)だから仕方ないのかな…



喫茶店に入ったところでアタシからヤスヒコへ謝罪した


そして今回の経緯を表面だけ話をした


「うちらね今日で別れるんやんか そんで別れる前にこのコ(ケン)がヤスヒコに話したい事がある言うて…」


そこまで話すとヤスヒコはケンに対してこう言った


「わざわざ呼び出して何を話したいねん」


「あのな、ヤスって今も○○(アタシの名前)に付き纏ってるんやろ?そうゆうのやめてほしいねん」


「お前ら別れるんちゃうんか?別れる時になんでお前にそんな事言われなあかんねや?

 ましてお前の気持ちでワシを呼んだやろ?ワシらは初対面やねんから挨拶なり侘びなりせぇや」


ヤスヒコの言い分はもっともだ


アタシはどちらかに肩入れする気も無いし黙って聞いているしか無かった


「あ…ごめんな急に呼び出して」


「で、お前は何をしたいねん これからも付き合って行く言う話で男が心配してそうゆう話をするなら解るけどな」


「別れるのは間違いないねんけど、先々ヨリ戻すかもしれへんねん

 だからヤスがこれからも付き纏ってたら俺も心配やし○○も困るやんか」


「お前わいとんか?何を自分の主張だけしとんねん

こいつが困ってるかどうか以前の話やな お前は別れてもこいつを独占しようっちゅう話やろ

お前こそ迷惑な話やんけ」


「それはどうゆう意味なん?」


「お前はこいつと別れて後でヨリを戻すかもしれんからワシに近寄るな言うてんねやろ?

こいつがお前と別れてからどうするかなんてお前に関係ない話ちゃうんか

こいつは別れたらお前の物ちゃうねんぞ」


「でも○○の気持ちもあるやんか ヤスに付き纏われて迷惑してたら助けたりたいと思ってん」


「それはこいつが言うたんか?」


「いや…言うてへんけど」


「…あのなぁ言うたらなんやけどワシはこいつとはお前より長い付き合いやねん

 お前も知ってると思うけどこいつと付き合ってた時期もあるんや

こいつはな、お前が思ってるより男が寄ってくるねんぞ ワシはその一人にすぎんっちゅうわけや

お前がこいつを独占できるのは付き合ってるっちゅう理由があるからやろが

別れるのにどうこう言われるスジはあれへんぞ」


ケンは黙って聞いていた


アタシがどうこうってゆう部分はおいといても、やはりヤスヒコの言い分が正しいとしか思えなかった



常識のある人間なら同じ気持ちになると思う




アタシはアイスラテのグラスをかき混ぜながらそれまでより更にケンへの気持ちが冷めていくのを感じてた


「じゃあヤスはこれからも○○に近寄るってことなん?」


「それはお前に言われるスジやない言うとるやろ ワシはこいつに惚れとんねや 

こいつがほんまにワシのことを迷惑してるんちゃうねやったらワシはこれからもこいつの側におるつもりや」


ヤスヒコが言った言葉にケンはアタシに聞いてきた


「○○はどうしたいん?」


「アタシ?てゆうか何でアタシに聞くの?アタシは最初っからヤスヒコ呼ぶの嫌って言ったやん」


そう聞いてきたケンは拳を握ってその手は震えていた

 
「お前はどう考えてるかしらんけど、ワシはこいつとヨリ戻したら結婚しようと思ってる

別れるねやったらこいつを自由にしたってくれや」


この発言にはアタシも驚いたけどその場は黙っておいた


ケンはもう何も言い返すことができなかった


「もう話すことないねやったらワシは帰るぞ」


そう言ってヤスヒコは席を立った


「呼び出してごめんね」


それだけ声をかけるとヤスヒコは店を出てアタシとケンはその場に残された



ケンはヤスヒコが去ってからやっと口を開いた




「むかつく…殴ってやりたかった」


そう思うのなら殴ったらよかったのに


殴り合いでも何でもしたらいいのに


体格差から考えてもケンが負けるのは明らかだけど…


むかつく相手に反撃のできないような人間は好きじゃない


暴力じゃなくても多少のボキャブラリーがあれば口撃はできる


この男はやっぱり頭の悪いガキなんだ


アタシは何も返事せずにタバコを吸いながらそんなことを考えてた


ケンはブツブツと同じコトを繰り返しつぶやいていたがアタシは全然聞く気もなかった


タバコも調度吸い終わり話も進展はないので疲れてきた


「出ようか」


ひとことだけ声をかけてアタシは席を立った


ケンも後をついて店を出て一緒に車に向かったけどアタシはあまり話す気にならず黙って歩いた


車に乗りアタシの家まで送ってもらう最中もケンはまだブツブツ言っていた



元々呼ぶなというのを呼んだのはケンだ


ヤスヒコにしたっていい迷惑なわけだし…


まして今日で別れるのにこいつは自分のコトしか言ってない



家についていつもの様に近隣の駐車場へ入れてくると言うケンにこのまま帰ってほしいと言うと解ったと帰っていった


これで終わった


ケンとの時間は全てが嫌なわけじゃなかったけど…


部屋に帰って一服しながらヤスヒコに電話をしてその日の非礼を謝った


電話を切ってすぐに部屋のチャイムが鳴った



案の定ケンが立っていた



ヤスヒコに少しだけ慰めてもらった日の朝はアタシの誕生日だった


たまたまその年はアタシの誕生日は週末にかかっていた



日が暮れた頃にケンから電話があり食事に出かけた


別れる事を前提にした二人が誕生日の食事をする事に何の意味があるんだろう…


そう思いながら食事を済ませアタシの家に向かった


先に帰っておいてとゆうので先に部屋に帰りタバコを吸っているとケンが入ってきた


大きな紙袋を持って満面の笑みで「これ誕生日プレゼントやねん」と差し出した


中に入っていたのはピンキー&ダイアンの財布と低反発の安眠まくらだった


財布はわかるけど枕はなんでやろと思って聞くと


「最近眠られへんって言ってたから」と答えた


眠られへんのはあんたのせいでもあるやろと思っていたけど黙っておいた


枕なんて誕生日にもらったのは初めてだった


後々連れに「誕生日に枕くれるのってどう思う?」と聞くと「ええやん」と言う子もいれば「ありえへん」という子もいた


アタシの気持ちは後者だった


ちなみにこの枕は今の彼氏の愛用枕になってたりするんだけど…



それからクリスマスに買ってきた店と同じケーキ屋でケーキを買ってきていてそれを食べた


その晩うちにケンは泊まっていき、アタシに触ろうとしたけどアタシはそれを拒否した



男にとっては流産なんてなんともないんだろうけど、アタシにとっては色んな思いが重なってその事実は大きくなっていた


何故こんな男相手に子供ができたんだろう…一番欲しかった相手の時にはできなかったのに


今後自分に子供ができるのか?それとも出来てもまた今回みたいに流産するんじゃないか?


こんな事がずーっと心に残っていた


これは今でも不安に思っている部分がある


そんな中で無責任な言葉を吐いたこの男はまだアタシに触れてこようとする


触れてこようとしたケンに一瞬殺意まで生まれた



翌日はアタシとケンの共通の友人数人でアタシの誕生日を祝ってくれた


アタシはそこでしこたま飲んでほんと年に一度あるか無いか位に酔っぱらっていた


途中からの記憶なんか全然ない


友達の話では朝になり皆解散する時に道路の真ん中でケンに対して罵詈雑言を浴びせていたとか…


目が覚めたらベッドの上で服を着たままうつぶせになって寝ていた


昼過ぎにケンからメールが来て「そんなに俺の事嫌いやと思わなかった」と書かれていた


ケンの仕事が終わった頃に電話をした


アタシの行動が全然わからなかったので…


道路の真ん中で騒動してるアタシを宥めて車に乗せてアタシの家について車から降ろして部屋まで送ろうとしたそうだ


そこでアタシは「触るなクソガキ」とか「お前なんか絶対幸せになれへんわ 口だけ達者で中身の無いガキやから」と言ってエレベーター前でまた騒動したらしい


迷惑かけたので一応謝ったけど…酔ったアタシは言いたい事はちゃんと言ってたみたいだ w



でも情けない話だけどアタシはケンと付き合って和浩が亡くなってからデートらしいデートをしたりそうゆう事が凄く新鮮でこうゆう恋愛っていいなって思っていた


それまで遠ざかっていた健全なデートとかそうゆうのを望んでて…それが無くなるのが嫌だったんだ


そうじゃなきゃもっと早くに期限なんて延ばさずに別れることを選ぶわ


セックスも合わなけりゃ性格だってあわないのに何に固執しようとしてたんだろうね


今考えたら可笑しくなるわ



そして最後のデートの日が来た


居酒屋で飲みながら話をして…その時にケンがこう言った


「俺さ、嫌いになったのかまだ好きなのかわからなくなってん だから今は一度離れて考えてみたいねん

 そんでな、今日から調度3ヵ月後にもう一度会おう その時に俺も自分の気持ちが解ってると思うから

 その間は俺も他の子と付き合う事とかしないから待っててほしいねん」


それからまたこう続けた


「まだヤス(ヤスヒコの事)に付き纏われてるんやろ?俺が話ししてやるわ 明日3人で会おうや」


アタシはそれを拒否したけどケンの言い分は、これから3ヶ月後また付き合う事になったとしてもヤスヒコの事はひっかかるから一度話をしておきたいと…


渋々了承して、翌日ヤスヒコを電話で呼び出した


待ち合わせ場所にケンと二人で居たのでヤスヒコは驚いていた


すぐ近所の喫茶店で話をすることになった


ヤスヒコは怪訝な顔をしていた


そりゃそうだよね



アタシも何故ケンが別れる日にヤスヒコを呼び出したのか未だに理解できない



こうして今から別れようとしている男とストーカー扱いされる男の意味のわからない口げんかが始まった