今、和光市では社協の地域福祉活動計画策定が進んでいます。その中で、地域住民による3回のワークショップが開催され、地域の高齢者の会の方たちとお話する機会がありました。
私たちの地域の会は、自治会内の組織としての「老人会」ではなく、任意サークルの形をとって自由な運営が行われています。その中で、なかなか新たな会員が増えていかない悩みを聞きました。住民は年々高齢化していますし、新たに入居してくる高齢者もいるわけですが、なかなか新入会員が増えないなかで、会員数が減少するとともに、メンバーの高齢化がどんどん進んでいるようです。会員20名のうち、70代はたった4人。そのわずかな70代の方たちが、世話役を引き受けるのだけれど、負担が重すぎて、役を引き受けた方が退会してしまうという事態も起こっているそうです。
このような現実を、話をうかがうまで、私はうかつにも知りませんでした。
また、一人暮らしになった高齢の方たちが、住まいを整理して高齢者施設に移らざるをえなくなる現状もうかがいました。近隣関係が希薄な中で、支援があれば一人暮らしも可能な方たちが、長く暮らした住まいをあきらめて移っていかれる話は、聞いていて切ないものです。「終の棲家と思ってきたけれど、ここは終の棲家にならないのよね・・・」という言葉に、胸をつかれる思いがありました。
地域で子どもたちを見守っていただくことや、地域子ども教室のサポートなど、仕事から引退された年代の方たちには、いろいろな支援をいただいています。一方で、高齢の方たちが安心して外に出て、季節折々を楽しむことができるようにより若い世代ができる支援をしていかなければいけないなあと、思いました。春の花、秋の紅葉、世代のちがう人たちが集まって一緒に楽しんだら、もっと楽しみは幅広く豊かなものになりそうです。
仕事柄、小中高校生と接する機会もあり、大学生と話す機会もあり、また活動の中で自分より若い人たちや年上の方たちと一緒にさせていただく機会も多いのですが、いろんな世代の人たちと話をすることは、楽しいですよね。地域でも、もっといろんな世代の人たちが交じり合って、融合していくことが必要なのだと思います。
何とか時間を作って、できることをしていきたいな・・・。