世代間交流国際フォーラム終了! | 和光市世代間交流会

和光市世代間交流会

人から人へ伝えていく思い、世代から世代へ受け継ぐ生きることの価値・・・関係性を再構築していくために、地域でささやかな活動を続けています。

年初に「地道に活動していきます」 と抱負を述べたきり、更新しないまま盛夏を迎えてしまいました。この間、活動はそれなりに地道に行っていましたが、深く関わっている’子どもたちを地域で守る活動’に関連してNPO法人の立ち上げなどがあり、目の回る忙しさで、更新しないまま半年以上の月日が飛び去ってしまっていたのです・・・と、これは言い訳ですね。


さて、8月2日から5日まで開催された世代間交流国際フォーラム(NPO法人日本世代間交流協会主催・早稲田大学国際会議場)-世代をつなぎ地域を再生するために-および国際研究集会が無事に終了しました。

私も、3日・4日の国際フォーラムに参加しましたが、期間中ほとんど受け付けにはりついていたため、残念ながらあまり多くの話を聴くことはできませんでした。どうしても聴きたかった惣万佳代子さんの話を聴けたこと、受付にいたためお会いしたかった多くの方々に会えたこと、そして発表させていただいたテーブルディスカッションで密度の高い意見交換ができたことが、私にとっては収穫でした。

フォーラムには内外から著名な研究者が数多く集まり、ネットワークが生まれたという点で大きな意義があったと思います。ただ、集まった人たちの多くが研究者や学生であり、実践活動者はすでに全国版になっているような著名な方々が多かったように思います。「地域を再生するために」 とテーマを掲げたフォーラムであれば、より多くの市町村から、地域で草の根の活動をしている人たちが集まる会になれば、いっそう魅力的だと思います。

こども環境学会に参加したおりに、学会でありながら多様な実践者が数多く集まっていることに驚きました。発言も多様な立場からなされて、現場の多彩な課題が話題になっていました。

私たちは地域で活動しながら、「世代間交流というけれど、これでいいのかしら?」「この場だけの交流に終わらせずに、地域に広げていくためにはどうすればいいのか?」と、日々小さな違和感やためらいを持っています。その小さな違和感を、私は大事にしたいと思っています。私たちは、「活動としての世代間交流」って何なのか、という素朴な疑問を時間をかけて議論する場もほしいのです。学術的に、ではなく、体感的に。現場でぶつかっている生の課題を出し合い、共有して、議論しあう中で、現場の知も生まれてくるのではないかと思うからです。そういう現場の知恵と、研究者の知見とが融合するところに新たな希望が生まれてくるのだと思います。

子どもたちを守る活動の中でも、世代間交流は大きなテーマです。昨日、千葉大の中村攻先生の講演を聴きました。その中で、中村先生が言われていたこと-子どもたちを守るためには地域の高齢者の存在が大きな力になる。けれども、パトロールや子どもの見守り隊に高齢者を駆り出すのではなく、高齢者が「楽しいね」と出てくるまちを、どのようにつくっていくかが課題だ。-

そうなのです。私たちがやっていきたいのは、高齢者も子どもも、そしてあらゆる年代の人たちが、「楽しいね」と出てくるまち、「楽しいね」と集まってくるまちなかのスペースをつくっていくことであり、世代間交流は「まちづくり」なのだということです。

9月に、縁あって町田市の社会福祉協議会の世代間交流フォーラムに参加させていただくことになっています。そのような場で、地域で活動する者のひとりとして、生の課題を出し合って本音で意見を交し合う交流をしていけたらいいなと思っています。そのようなネットワークを、少しずつ広げていきたいです。