黄色くて細長いのは夏の常連。しかし“赤”は……(秋ヶ瀬公園+α) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

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雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

雑誌校了の目途がついたので、朝から秋ヶ瀬公園

ミドリシジミを探しに行ったのですが、

時季を外したのか1頭も見られませんでした。

ここのところどうも「出」が悪い気がします……。

代わりに大量のケ●シにエンカウントしてしたため

正直思い出すと虫唾が走るのですが(汗)

ちょっとした収穫もありましたのでご報告いたします。

 

ちなみに上の水田は遊水地の一角ではありますが

公園の一部分ではありません。一応念のため。

 

 

 

 

 

 

ヒメギスの幼虫が多数。

もっと若い頃だと真っ黒に白いラインという姿ですが

これはやや成長した個体です。大体集団で見られます。

 

 

 

 

 

分解者であるオオヒラタシデムシ

食事しながら交尾することもザラ。

夏場は多くの公園・緑地で

足下を歩き回っているのを観察できます。

 

 

 

 

 

トップ写真の田んぼにて。

何羽かのサギが畦道を横断していましたが

よく見るとアマサギの姿が!

 

 

 

 

 

おお、やっぱりそうだ。

昨年中途半端に新顔登録してしまったのが悔やまれますが(汗)

日本では初めて撮影した夏羽のアマサギです。

別にそこまで珍しい鳥でもないはずなのですが

なぜか私はなかなかエンカウントする機会に恵まれず……。

 

 

 

 

 

正面向きに。この鳥に限ったことではありませんが、

フクロウ以外の鳥は正面から撮るものじゃありません(汗)

 

 

 

 

 

2羽並んでいます。よく見ると後ろの個体も

少しだけ赤味がかっており、夏羽に変わりつつあります。

羽が白いと識別が難しい上に、アマサギの名前の由来が

この飴色の羽なので、やっぱり夏に撮らないとダメっす(汗)

 

 

 

 

 

キジも出てきました。

ここの田んぼでは常連さんです。冬にも出くわしますが

稀にオオタカなどに狙われることもあるそうです。

 

 

 

 

 

毎年恒例、ゲチョゲチョうるさい夏の風物詩。

 

 

 

 

 

トウキョウダルマガエルがいたのですが

北本の時と同じくまた鳴いていました。

今回は視界を遮るものが少なかったので

鳴くシーンをしっかり撮ることができました。

(下の2枚に続きます)↓

 

 

 

 

 

なるほど、そこを膨らませていたのか。

やっぱり針で突いてみたくなります(絶対しないが)

 

 

 

 

 

チョウジソウ。秋ヶ瀬公園内で咲いていました。

ちょうどピークだったようです。

 

 

 

 

 

ここから先は別の公園に移動してからです。

シナノキがあったのでチェックしてみましたら

期待通り、昨年撮ったタケウチトゲアワフキ

枝に掴まっていました。動かなかったので接写。

 

何度見てもこのフォルムは芸術的。

カブトムシ大だったら子供達の人気者間違いなナシでしょう。

 

 

 

 

 

初夏の気候になってきたためか、

コフキトンボが姿を見せるようになりました。

逆にシオヤトンボは恐らくそろそろお別れ。

オオシオカラトンボが直に出始めることでしょう。

 

 

 

 

 

最後に、具体的な場所は敢えて伏せさせていただきますが

随分久しぶりにベニイトトンボに会うことができました。

ちなみに舎人公園ではありません。

 

最後に撮影したのは4年も前のこと。

まさかこんなところで撮れるとは思っていませんでしたので

夢中になってシャッターを切りまくりました。

 

キイトトンボ「黄色くて細長い棒」

宙を舞っているのでよく目立ちますが

こちらもまた「赤くて細長い棒」であり

池の近くで飛んでいたりするとよく目立ちます。

ただし、毎年昭和記念公園などで大量に観察できる

キイトトンボと違い、こちらは分布が局所的でレア度が高め。

もし見かけたら忘れずに撮影しておきたい昆虫です。

 

 

 

 

 

さらにクローズアップ。新カメラでは初の撮影ということで

クリーンな写真を得ることができました。

 

今回ミドリシジミはまた撮れませんでしたが

アマサギといいベニイトトンボといい、

しっかりと収穫はあったのでそこそこ満足です。

 

 

 

 

【5/30 秋ヶ瀬公園+αで撮影した生きもの】

鳥類・・・アマサギ、エナガ、オオヨシキリ、カルガモ、カワラヒワ、キジ、キジバト、コサギ、シジュウカラ、セッカ、チョウゲンボウ、ヒバリ、ヒヨドリ、ムクドリ

昆虫類・・・アオモンイトトンボ、アメンボ、イオウイロハシリグモ、イチモンジチョウ、オオヒラタシデムシ、キタテハ、キマダラカメムシ、クロイトトンボ、コイチャコガネ、コシアキトンボ、コフキトンボ、シオカラトンボ、シモフリコメツキ、ショウジョウトンボ、スジクロシロチョウ、セイヨウミツバチ、タケウチトゲアワフキ、ナミテントウ、ハエトリグモの一種、ヒメギス、ヒメジャノメ、ベニシジミ、ホソメヒラタアブ、マルカメムシ、モンシロチョウ

その他・・・アカミミガメ、トウキョウダルマガエル、ヌマガエル

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2021年6月20日(日)に開催いたします。

 (19日はお休みとさせていただきます。ご了承ください)

 行先は「酒匂川河口&大磯 照ヶ崎海岸」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらをご覧ください。

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。