6月17日、「緑」から「赤」へ(舎人公園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

ミドリシジミの開帳シーンの撮影に成功した日のこと、

午前中に撮影が終わったので、その足で舎人公園に移動しました。

中浦和まで戻って埼京線で赤羽に行き、そこから京浜東北→日暮里舎人ライナーと

電車を2つ乗り継いで、かかった時間は約2時間弱……。

交通費も結構馬鹿にならないですが、せっかくの晴天ですしね。

 

また、このシーズンはベニイトトンボが発生する可能性があります。

舎人公園では、公園Webサイトでも紹介されているある種シンボルのような存在。

(他の公園でも探せば結構いるらしいんですけどね)

昨年は時期を逸した上に悪天候にさらされて結局会えず終いだったので

今年はどうにか写真に収めたいところ。

ミドリシジミ撮影成功の勢いに乗り、チャレンジしてみました。

 

 

 

 

 

大きな池を中心とする舎人公園ですが、浮間公園や水元公園なんかと比べると

そこまで水域の比率が高いわけではありません。ただし、後述のトンボやカモを始め

生きものを探すのであれば池を中心に巡るのがいいでしょう。

(他は芝生広場や植え込みが主なので、生きものがあまり寄り付きません)

 

 

 

 

 

 

池の畔にて、吸水中のナミアゲハ(左)と歩き回るバン(右)を撮影。

浮間公園ほどではないですが、この公園は年間通じてバンの出現率が高めです。

 

 

 

 

 

池周囲の草むらでは頻繁にアオモンイトトンボを見かけます。

ごくメジャーな種で、多分この系統の中ではクロイトトンボと並んでよく見かけます。

ただ、イトトンボというのは身体が小さい分飛翔能力があまり高くなく

遠距離を移動することがありませんので、今まで見られなかった池で

突然イトトンボが見られるようになる……ということは恐らくあまりないかと思われます。

 

それだけに、彼らの生息地というのは大事に守っていく必要がありますね。

 

 

 

 

 

 

コフキトンボ(左)にウチワヤンマ(右)。

東京北部から埼玉にかけてはとりわけメジャーなトンボですね。

こいつらが発生するといよいよ夏本番も近いなという気がしてきます。

 

 

 

 

 

そして、1匹だけでしたがお目当てのベニイトトンボにも遭遇しました。

(今回は昨年の逆でちょっと時期が早かったのかもしれません)

名前の通り、腹部の鮮やかな赤色がよく目立ちます。

公園の良好な環境を象徴する生きものなためか、

一応は希少種ながらも上記のように公式Webサイト内でも紹介されていたりします。

 

ただ、数が少ないことには変わりありませんので

捕獲などはせず、どうかこのまま見守っていってもらいたいものです。

 

 

 

 

 

ん?こんな昼間に咲いているはずのない花が……。

 

これはカラスウリの花。秋になる赤い実は有名ですよね。

よく見かける植物のわりに、花を見たことがないという方は多いことでしょう。

この植物、花は夜に咲くという特徴があり、形はご覧の通りレースのような感じ。

なぜかこの日は真昼間に咲いていました。(微妙にレースがしぼんでいますが)

 

 

 

 

 

おっと、カルガモ親子がやってきました。

刺激しないよう、遠くからそっと見守ります。

 

 

 

 

 

ん?池の畔に浮き巣のようなものがありますね。

クローズアップしてみましょう。↓

 

 

 

 

 

カルガモと……白いのはアヒルですよね。

異種同士のカップルということでしょうか?

あいにく巣の中までは見えませんでしたが、

彼らが繁殖しているらしいことはすぐにわかりました。↓

 

 

 

 

 

愛の結晶たち(爆)

父方と母方の血をそれぞれ偏って引いているのか、

カルガモの雛そのものの個体もいれば、アヒルの雛らしいものもいます。

合計5羽雛を確認しました。警戒心が薄いのか、かなり私の近くまで寄ってきました。

 

この公園にはアイガモが暮らしていることは以前から知っていましたが

アイガモは本来、マガモとアヒルの交雑交配種のはず……どうもハッキリとしませんが、

カルガモとアヒルが交雑することもあるらしいので、上の種はアイガモではないのかも?

(ちなみに明らかにアイガモとしか思えない個体も、池の反対側で確認しました)

 

 

 

 

 

ここ舎人公園は、自然公園というよりは比較的レジャー公園に近い都市公園。

水遊びのスポットや、写真のような滑り台(?)もあります。

幅広い層が楽しめるスポットといえるでしょう。

 

 

 

 

 

 

この公園は、日暮里・舎人ライナーの架橋を挟んで反対側にも敷地があります。

以前にも紹介したかもしれませんが、こちら側はお花畑とスポーツ公園が中心です。

池のある側と比べると明らかに自然度は落ちてしまいますが、見ての通り花が多いため、

チョウを撮りたいのならこちら側も忘れずに回っておきましょう。

 

 

 

 

 

おなじみのベニシジミ。日光浴中です。

 

 

 

 

 

久しぶりのゴマダラカミキリ。何ヶ月ぶりというか、何年ぶりかの再会です(爆)。

いやぁ、よく図鑑なんかでは「もっともよく見かけるカミキリムシです」なんてありますが

最近はラミーカミキリのほうがよく出くわす気がしますね。

……カミキリムシ界隈でも外来種の勢いが増してきているようです。

 

 

 

 

 

ちなみにこうやってひっ捕らえると、キーキーと鳴き声をあげます。

多分興奮しているのだと思いますので、口の近くに手を近づけるのは禁物。

何せ、木の幹に容易く傷をつけられる牙(?)ですからね

噛まれれば流血沙汰になります。決して誇張ではありません(迫真)。

 

 

 

 

 

帰り際に、公園外構部の街路樹にて。

ヤマモモの実がちょうどたっぷりと実っていました。

食用にもなりますが、さすがに公園敷地内で食べちゃまずいでしょう(汗)。

 

 

この日はミドリシジミを撮るために朝早くから出かけ

ベニイトトンボを撮るためにわざわざ2つ電車を乗り継いで移動したわけですが

無事に両方を撮影できたことは大変な幸運。私にとっては至高の贅沢です。

ただ大分歩きましたので、翌日仕事に出たときは筋肉痛で大変でした(汗)。

 

 

 

【6/17 舎人公園で撮影した生きもの】

鳥類・・・アイガモ、カルガモ、キジバト、シジュウカラ、バン、ムクドリ

昆虫類・・・アオモンイトトンボ、ウチワヤンマ、オオスズメバチ、クマバチ、コシアキトンボ、コフキトンボ、ゴマダラカミキリ、シオカラトンボ、セグロアシナガバチ、ツチイナゴ、ナミアゲハ、ハエトリグモの一種、ヒシバッタ、ベニイトトンボ、ベニシジミ、モンシロチョウ

その他・・・アカミミガメ

 

 

【6/17 舎人公園で捕獲したポケモン】

アーボ・・・1

イトマル・・・1

ウリムー・・・3

ガーディ・・・5

コイキング・・・2

コダック・・・2

コラッタ・・・1

シェルダー・・・2

デルビル・・・2

トサキント・・・8

パウワウ・・・2

ヒトカゲ・・・4

ヒノアラシ・・・1

ポニータ・・・9

ヤドン・・・1

ロコン・・・3

 

≪総括≫

捕獲したポケモンのうち、前回の記事でも出たフェア期間の大量出現中の種のみ

赤色で表示しています。(ベニイトトンボとは特に関係ありませんが)

対象外のポケモンのうち、トサキントの数だけ妙に多いのは(多分)巣だったから。

それ以外は平凡な結果で、ポケストップの数も並でした。秋ヶ瀬公園ほど少なくはないです。

ただ、フェア対象のポケモンがどれもこれも捕まえにくく、ボールやズリの実の消耗が著しく、

ストップを回ってもどんどんアイテムが枯渇していきました……。

こういうフェア期間中は、多分新宿御苑なんかが一番狩りに向いているかもしれません。