初対面なのに最近どこかで見たと思ったら……(千葉県北部某所) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

先日、ちょっと仕事で千葉県まで出かけたのですが、

予定を済ませた後、帰りがけに思いも寄らない出合いがありました。

完全に通りすがりで狙ったわけでもなかっただけに

私にしては珍しく非常に運がよかったと言えるでしょう。↓

 

 

 

 

ご覧ください。木の中からこちらを睨んでいるのは、

フクロウの一種 アオバズクです。もちろん新顔。

夏鳥として日本に飛来する(冬は南国)小型のフクロウで

この遠距離でもわかるくらいのやたらとデカい目玉が特徴です。

 

遭遇率・・・1

インパクト・・・5

美しさ・・・3

俊敏性・・・2 (動きませんでしたが)

 

 

私は過去、フクロウ科の野鳥に遭ったことが一度もなく、これが初対面。

後で調べたところ、日本のフクロウの中では本種が一番出合いやすいらしいのですが

それとてかなりレア度は高く、そう容易く撮れるものでもないそうです。

実際、平日昼間ながらも結構な数のバードウォッチャーが集まっていました。

 

そういう背景がありますゆえ、繁殖への影響なども考慮し。

今回、具体的な撮影場所については伏せさせていただきました。m(_  _)m

ただ、今見たら思い切り場所付きで色々なブログで紹介されていましたが……)

 

 

 

 

 

しかもこの日は、なんと2羽同時に現れました。

どうやらつがいのようです(どちらがオスorメスはわかりませんでしたが)

 

最初にUPしたのは、写真の上にいる個体。

どちらかというと近いのは下手前の個体になりますので

ポジションを変え、手前を狙って可能な限り接写を試みます。

 

 

 

 

 

ちょっと横顔ですが、先程とくらべるとそこそこきれいに撮れました。

タカと並ぶ猛禽類だけに、やはりツメが鋭いですね。

 

 

 

 

 

その長いツメを活かして、こうした小動物を捕獲します。

このスポットでは普通に歩いているだけでもこうしたトカゲとすれ違い、

挙句飛んでいるタマムシにエンカウントしたりと、

仕事中でなければもう少しじっくりと散策したかったところです。

 

ただ、プライベートで来られる距離かというと、

不可能ではないですがちょっと交通費が気になるところ。

まあ、赤城自然園に比べれば遥かにリーズナブルなのですが……。

 

本ブログは千葉方面の開拓がやや遅れていますので

そろそろ考えてもいい……かなぁ……(優柔不断)。

 

 

 

 

 

 

そんな優柔不断な私を、怪しいポーズで見下すアオバズク。

目がやたらデカいだけに、こうして見据えられるとややゾッとします……。

無論、我々には気づいています。その上での余裕の(?)表情なのです。

 

近くにいたベテランウォッチャーさん曰く

「こんなに近くでも逃げねぇってのは嬉しい。オオタカだったら襲い掛かってくるべ」

とのことでした。確かにオオタカ辺りなら、繁殖期であれば逃げだすどころか

(台湾のオウチュウみたく)頭を狙って飛び掛ってくる可能性もあるでしょう。

襲われてもいいから接写したい……とかは思ってはいけない。

 

 

 

 

 

同じく見下した顔でもう1枚。この日一番いい写りです。

距離的にもそんなに離れておらず、然程木の葉が邪魔ということもないので

然るべきカメラ・機材さえあれば図鑑さながらの良い画が撮れることでしょう。

結局私が立ち去るまで、2羽とも同じポジションから動くことなく、

実質取り放題でした。その後アポイントがなければもう少し滞在していたかったほどです(汗)

 

 

 

 

 

 

 

ところでコイツ、何かに似ていますね……。

最近ネット上でよく見かけるといいますか……(初対面のはずなのに)

……………。

 

 

 

 

 

 

……

 

 

 

 

 

 

 

 

コイツかwww   SNSの34歳プリンセス(笑)

 

ちなみにこの漫画は現在めちゃコミックで配信中。

SNS(多分インスタ)中毒をこじらせて破滅していく痛いおばさんの話ですので

興味のある方はぜひ調べてみてください。 後味のよい話が好きな方にはおススメできません

無論、この主人公にアオバズクみたいな可愛らしさはありません。

 

 

 

 

 

あ、寝ちゃいました。

本来フクロウはご存知の通り夜行性なので、これがデフォルトなんですけどね……。

 

ここは決して自然地というわけでもなく、目の前には車道が通っていますし、

調べたところほぼ毎年ここに飛来するらしいので

今更人に見られたくらいで寝れないことはないみたいです。

人の視線ばかり気にして自滅の一途を辿る34歳SNSプリンセスとは違います。

 

 

もうしばらくは滞在するはずですので、夏の間に再度行ってみようかと検討中です。

お財布と相談でしょうかね(汗)