なぜか大量発生?(多々良沼) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

 

仕事が落ち着いた6月6日に、多々良沼(館林市)へ。

夏場に熊谷と並んでクソ暑いことで有名な街ですが

今はまだ6月(先日梅雨入り宣言しましたか)。

余程無理でもしない限り熱中症で倒れることはないので

今のうちに沼に来ているというコアジサシを撮りに行きました。

 

冬場は白鳥の飛来地として有名ですが、この時期は白鳥はもちろん

他のカモ類の姿もなく、割と閑散としています。

 

 

 

 

 

 

ヒメコガネ(左)に、交尾中のコフキゾウムシ(右)。

いずれも普通種ではありますが、特にヒメコガネについては

都心の都市公園で見るような昆虫ではありません。

郊外でブドウ類の葉などをチェックしていれば

結構な率で見つかるみたいですけれどね。

 

 

 

 

 

すでにトノサマバッタの成体が現れていました。

(とは言っても見かけたのは1匹だけですが)

過去にもここで何度か撮影・紹介してまいりましたが

多々良沼周辺の芝生広場ではよく見かける種です。

 

 

 

 

 

弁天島へ。周囲ほぼ360°開けているので

秋~冬のバードウォッチングには最適の場所です。

実際、冬場はここによく砲台が並びます。

 

 

 

 

 

 

ゲチョゲチョやかましいオオヨシキリ

この日も多数姿を現しました。

 

ボロクソに言っていますが、これでもちゃんと

登場するごとに撮影はしています。

立派な夏の風物詩ですし、都心では多くない鳥ですからね。

 

 

 

 

 

で、目的のコアジサシなのですが

見かける機会はそこそこあったものの、

とまってくれるような足場もなければ距離も遠く

撮影に適した環境とは言い難いものでした。

 

内陸でコアジサシを撮影したいだけならば

数の面でもアクセス面でも伊佐沼の方がいいかもしれません。

 

 

 

 

 

ところでこの日、非常に気になった件が1つ。

写真はなんて事のないニホンカナヘビなのですが……。↓

 

 

 

 

 

なぜか、人工木(だろ?)のフェンスの上に

何匹も這い回っています。上の写真はもちろん氷山の一角。

矢印の所に1匹ずついますが、これが数百メートルにわたり

延々と同じような感じで続いている……となれば

トカゲ嫌いの方には溜まったものではないでしょう。

 

 

 

 

 

こんなふうに密集していることも。

一体この日カナヘビたちに何があったのか?

それは推して知るべしです。お見合いか何かか?

 

 

 

 

 

ニホントカゲもいましたが数は少なめ。

岩の上にべたーっと貼り付いて日光浴中です。

今の時期はまだ暑さが控えめなので、ちょうど気持ちいいのかも?

真夏になったら干物になるのでこうはいきません。多分。

 

 

 

 

 

池を覗くと、ちょうどイトトンボたちが産卵中でした。

写真にはセスジイトトンボが2ペア写っていますが

これもまた氷山の一角。実際の数は数え切れません。

また、クロイトトンボも多数確認できました。

 

 

 

 

 

何気に初めてマトモに撮れた、モンキチョウのペア飛翔。

いわゆる新婚旅行のようなもの……なのか?

もちろん珍しくもなんともない普通種ではありますが

郊外に出れば出るほど生息数も増えますので

こうしたシーンを撮影する機会も多く訪れます。

 

マメ科の植物を食草としているらしいのですが

多々良沼周辺にはシロツメクサが多く生えていますので

食べ物に困ることはないのでしょう。

 

 

 

 

 

最後に、帰りがけに駅近くで見かけたツバメの巣です。

子だくさんで皆同じ方向を向いているのも印象的ですが

それ以上に壁に立つ(?)親の方が珍しい光景かも?

 

ちなみに巣のヒナたちですが、撮影していると稀に

一斉にカメラの方を向くことがありますが

その際の絵面が微妙に不気味だったりします。

多分、鳥嫌いの方には激しく敬遠されるんじゃないかと……。

 

 

 

 

【6/6 館林駅~多々良沼で撮影した生きもの】

鳥類・・・オオヨシキリ、カワウ、キジバト、コアジサシ、シジュウカラ、ツバメ、トビ、ハクセキレイ、ヒバリ、ヒヨドリ、ムクドリ

昆虫類・・・アメンボ、イチモンジチョウ、キンケハラナガツチバチ、クロイトトンボ、コアオハナムグリ、コシアキトンボ、コフキゾウムシ、コフキトンボ、シオカラトンボ、シモフリコメツキ、セイヨウミツバチ、セスジイトトンボ、トノサマバッタ、ナミテントウ、ヒメアカタテハ、ヒメコガネ、ベニシジミ、モンキチョウ、モンシロチョウ

その他・・・アカミミガメ、ニホンカナヘビ、ニホントカゲ

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2021年6月20日(日)に開催いたします。

 (19日はお休みとさせていただきます。ご了承ください)

 行先は「酒匂川河口&大磯 照ヶ崎海岸」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらをご覧ください。

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。