佐藤美樹(さとうみき)のサトミキ☆ブログ -3ページ目

保育待機児対策、再び

先週の本会議一般質問では、久しぶりに待機児対策にもふれました。

 

というのも、先月下旬に出た1次選考結果においては、1歳児のところと2歳児に多くの「非内定者」がそれぞれでて、

特に、2歳児については、前年比プラス204名と。このままいくと1、2歳児枠にかなりの待機児童がでそうな状況です。

↓2月頭の委員会報告でだされた1次選考結果の表

↑余談ですが、こちらの表、所管が委員会報告に提示している資料はPDFのため、データ(CSV)でもらおうとしたらWordファイルで送られてきました。この程度のデータは常にオープンデータとしてHPに挙げてもいいと思うのですが・・(何年たっても変わらない)

 

入園選考については、申し込み締め切りを11月15日※にしたあと、申込者数の指数により順位付け・希望園のマッチングをしていくわけですが、入園可能数(受け皿)側はほぼ確定しているので、地域別・年齢別の集計段階でーーこの集計がいつ終わっているのか不明ですが1か月かかったとしてーー年末にはざっくりですが待機児童数の増加は見込めるのでは?と思います

 

※入園選考の流れ:

https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kodomo/003/003/002/d00155034_d/fil/R6-4gatumousikomi.pdf

他方、11月16日の子ども若者施策特別委員会で、東京都の「多様な他者との関わりの機会創出事業※」について

世田谷区は、0歳児枠の空きに対して、理由を問わない一時預かりを認可保育所等で実施するとして報告がありました。

 

これをめぐる論点については前回のブログでもまとめましたが、

そもそも、世田谷区の場合、今年度も若干名ですが待機児童数は発生しており、待機児童数がいる一方で「理由を問わない一時預かり事業(国の誰でも通園制度の文脈)」を実施するにはかなり調整・整理が必要です。

結局、来4月にむけても、0歳児の空き枠を1-2歳児の非内定の方向けに振り分け1人でも待機児童数が減らせるよう調整をしていくと、先週の本会議で急遽方針が打ち出されました。

 

待機児童数が増えるのはわかっていたなら、0歳児の空枠について、「一時預かりの拡充」を各施設に向けてリリースする前に

1-2歳児枠への振り分けへの調整をすべきですし、あと1か月ちょっとのタイミングにおいて後手・場当たり的な感が否めません(また余談ですが、来年度からはこのマッチング作業にもAiを導入するとのこと。常に4月の間際になって入園先の非内定者数の増減で右往左往するなら、選考プロセスはAiを積極的に使ってスピード化してほしいところ)

 

また、0歳児の空枠をいろいろと活用ーーといっても、そもそも専用室なので、1-2歳児にむけてふりわけるにはほかのスペースと保育士も必要になります。果たして、どのくらいの園が対応でき、また、さらに一時預かりも実施となるのか??引き続き見ていきたいと思います。

 

子ども誰でも通園制度(多様な他者との関わりの創出事業)について

子ども家庭庁が打ち出し、来年度以降の本格実施にむけて各自治体に向けて動いている「子ども誰でも通園制度※」。

※子ども誰でも通園制度:

 

 

これに先立ち、東京都のほうでは「多様な他者とのかかわりの機会の創出事業※」として今年度から開始されており、

世田谷区でも、こちらの「多様な他者との関わりの機会の創出事業」を実施するとして区議会子ども若者委員会で説明がありました。

※区の進める「多様な他者とのかかわりの機会の創出事業」:

https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kusei/002/d00206876_d/fil/231102_jian10.pdf

 

いずれの事業も、目的としては在宅子育て支援の文脈で、「子どもの成長の早い段階で他者と関わることでの意義」や

「保育園のもつ専門性を地域の子育て資源として活用」あたりが狙いとされています

 

このへんの意義や目的には全く異論はないのですが、

気になるのは、世田谷区にはすでに「地域で子どもを育む」として類似の取組があるので、

そことの違いや、既存の枠組みがある中でこちらも実施する意味付けが必要に感じます。

 

たとえば、身近な場所で子連れで集い、地域とのつながりにもなる場である「おでかけひろば」にも「ほっとステイ」として

理由を問わない(預かりの要件がない)一時預かりがあり、この事業を保育園施設内で設けている認可保育所も区内には多くあります。

※おでかけひろば・ほっとステイの一覧:

https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kodomo/002/003/d00161213_d/fil/chirashi.pdf

ほっとステイは「スポット」利用が可能な料金・時間設定ではありますが、週2回といった定期利用も可能です。

 

また、もう少し長時間の預けが可能なものとしては、認証保育所での一時保育があり、また要件の設定があるものとしては、認可保育所の一時保育があります。

※一時保育いろいろ:

 

 

私立認可保育園などの一時保育だと1歳児からなので、0歳児の間に「ちょっと預けられる」場の選択肢が増えるというのが

今回の「多様なー」の意義の1つなのかなとも思いますが。

他方、昨年末、区内認可外保育施設において生後4か月の赤ちゃんの死亡事故もあり、0歳児の一時預かりについては、

慎重な検討が必要という声も現場の先生たちからは伺っています。

 

また、先日、認可保育所1次選考結果について報告がありましたが、この4月は少し待機児童も増えそうな予想です。

この辺を鑑みても、保育の必要要件を問わない(誰でも)制度の拡充については、考え方の整理をして位置づけ・意味付けをしっかり打ち出す必要がありそうです。

 

遅ればせながら・・新年を迎えて

 

今年(2024年度)の重点政策

 

今年も11日過ぎてしましましたが、重点政策などについてすこし書き留めておきたいと思いますがその前に。

 

元旦におきた能登半島地震により亡くなられたすべての方々に心からお悔やみ申し上げます。

 

また被災され避難所などで過ごされている方々にお見舞いと1日も早く生活再建ができるよう、お祈りいたします。

現在、世田谷区内でも区としての支援としては義援金募金箱の設置をし、今後は被災自治体から要請があれば

物資輸送や人員派遣も行っていくとのことです。

昨日から書くまちづくりセンター・出張所にも募金箱が設けられていました↓

 

さて、本題で。

今期(去年5月から)は、会派を組成しており、会派の年頭あいさつにも載せましたが、以下の4つを柱にすえて政策提言に取り組んでいきます。

 

‐子ども真ん中

‐次世代への徹底した投資

‐現役世代の負担軽減

‐DXの推進

 

「子ども真ん中」については、昨年10月の決算委員会で初めて政策提案し、再来年4月にむけて区側で制度設計がすすんできている「保育所における学童保育事業」の展開のように、これまでの子ども政策をある意味再構築するような(それによって縦割り突破にもなるような)政策をつめていきたいと考えています。

 

「次世代への投資」は主に教育政策の分野で。

ハード面(今度の夏も酷暑になることを想定して暑さ対策)ももちろんですし、子どもたちの主体的な学びがより加速するような内容を提案していきます。

 

「現役世代の負担軽減」については、DX推進とも関連しますが、「行かない窓口」などオンライン・どこでもできるといった内容を進めていきたいです。

 

今月下旬には、「当初予算」として来年度予算が議会に提示されます。

上記に加えて、今回の能登地震を受けての災害対策――世田谷の場合は首都直下に備えての対策、これまでの備えで過不足がないかアップデートをしていきます。

 

本年もどうぞよろしくお願いいたします。