佐藤美樹(さとうみき)のサトミキ☆ブログ -2ページ目

区の施設利用料の改定について

今週、25,26日の常任委員会と27日の特別委員会にて、今回、区が提示した施設利用料の改定(値上げ)について、それぞれの事業の属する委員会にて、条例改正※の審議が行われました

※料金設定を条例で定めるため、料金改定の際は条例改正となる


料金改定のために条例改正となった条例は全部で31個。

改定の方向性は政経部が決め、細部は所管が決めたような経緯です

※施設利用料の見直しの概要:

https://www.city.setagaya.lg.jp/documents/23051/4.pdf


このうち、私たちの会派(国民民主党・都民ファーストの会)としては、「子ども料金の値上げ」が含まれていた6つに反対の意思を表明しました。


料金改定は6年ぶりのことであり、この間の物価高騰に鑑みれば、値上げ全体には賛同するものの、

会派として、子育て世代の負担軽減を軸に様々政策提言してきていることと、また、今回同時に子どもの権利条例※を区が上程してきていてそことの整合が取れないのでは?ということが理由での反対でした。

※従来の子ども条例を、子どもの権利に軸足を置き条例改正したもの。同じく今日の子ども若者施策特別委員会で可決


子ども部所管の各政策では、

子育て世代の負担軽減や子どもの権利を謳っているのであれば、料金改定(値上げ)のところも整合すべきでは、というものです。


また、他にも、今回の改定では、料金設定上の「高齢者」の枠が「65歳以上」となっている事も気になりました。

昨今、周りを見渡してみても、65-70歳ぐらいだと収入を得て中にはまだバリバリ現役の方もあるので,この辺の年齢区分も次回は見直してほしいと思います




中学生(中学校)の防災備品について~小学生にとっての防災頭巾がないことへの対策

27日本会議一般質問にて、中学生むけ(中学校)には、災害時に頭を守るための備品がない点についてとりあげました。

 

先日、中学校の避難所運営に関与している地域の方から

「小学生(小学校)には防災頭巾があるのに、なんで中学生にはないの?!」

「何もなかったら、災害時に頭を守れない」ということを指摘されたことがきっかけとなり。

 

確かに、娘の通う中学校でも防災頭巾はもちろん学校にもっていっていないし

かといって何か学校側で用意があるわけでもないので、区として何等か手だてをしてほしいとして質疑をしました。

 

調べたら、毎年、世田谷区立の中学校29校のPTAからなる世田谷区中学校PTA連絡協議会からも、もう何年も

区への要望として「折り畳み式などの災害用ヘルメットを生徒用に用意してほしい」という要望がでていることもわかりました。

 

そして、今回の質問に際し、教育委員会事務局総務課長とやりとりをしたら、来年度にむけて各学校にむけて整備する方向で財政課と協議をしている、とのこと。能登震災もあり、これまで様々なひとから様々な形で出てきた要望に対し、ようやく事態が好転しつつあることがわかりました。

 

娘の通う中学校だと、生徒数が700人くらいなので、ヘルメット置く場所もそれなりの広さが必要になりそうですが、

折り畳み式であれば各机の横にひっかけるなどもできそうです。

折りたたみ防災ヘルメットの例:

 

 

先述の地域の方からは、

中学校には、先生方の分のヘルメットはあるので、避難訓練の際に先生方はヘルメット着用をしているとの話も伺いました。

 

大人とも子どもも違う中学生だからこれまで何もないまま来てしまったのか?経緯はわかりませんが、

いつ被災するかもわからない昨今、財政負担てきにもそれなりの規模になるものとしても(仮に1つ5000円として

17000人分なので85百万円ほど)、中学生の命を守るためにここはしっかりと進めてほしいところです。

 

「知っておきたい!災害時の子どもの居場所とホンネ」を拝聴して

先日、災害時の子どもの居場所をテーマにした講演

「知っておきたい!災害時の子どもの居場所とホンネ」に伺い、

お話を伺ってきました。

 

講師は、外遊び推進テーマでこれまでもさまざま連携してきた神林さん(かんぺーちゃん)↓

 

 

 

外遊び推進や、遊びを通じての子どもの育ちをテーマに活動してこられた神林さんが、

能登震災の際に現地入りをして避難所での子ども達の支援に入られた様子や、save the children※1と連携して取り組んでいること、こども家庭庁の動き※2などなど様々お話伺いました。

※1 Save the children/能登震災関連の活動:

 

 

※2こども家庭庁「NPO等と連携したこどもの居場所づくり支援モデル事業(被災したこどもの居場所づくり支援

 

 

 

思い返せば、東日本大震災を契機に、ようやく「女性の視点」が災害時の避難所運営や防災の様々な枠組みに

取り入れられるようになってきたように思います。

 

そして、東日本大震災や熊本地震では語られることのなかった「災害時の子どもの居場所」というテーマがようやくクローズアップされてきているというか、これを機に、「子どもの居場所」を災害時の避難所運営や地域防災計画※3、等々、様々な制度設計に反映させていかなければならないのだろうと思います。

※世田谷区 地域防災計画:

https://www.city.setagaya.lg.jp/documents/18731/honpen1.pdf

 

お話の中にあったように、平時から「どのような場所が災害時に子どもの居場所になりうるか」を議論していくこと、そういったことを一緒に考え災害時に連携できるような地域の団体同士が平時から繋がっていること等々・・課題は多々ありますが、

「子どもの意見表明」や「子どもの権利」が様々な場面で取り上げられてきて、災害時のこのテーマについても制度設計ができる素地はできてきていますし、そのための提案もしていきたいです。

 

今月末は、輪島市でプレーワーカーズによる外遊びイベントがあるとのこと。この日は、区内で他のイベント等あるので

輪島市に伺うことはできませんが、いつか、こういった被災地での外遊びのイベントにも参加したいです。