佐藤美樹(さとうみき)のサトミキ☆ブログ -5ページ目

シームレスな子育て政策について~決算委員会を振り返って

10月3日から始まり、17日に終わった決算委員会。

 

会派として7日間の日程を通して「子ども真ん中」を軸に議論を展開しました。

 

その中でも今回、私から初めて提案したのが「保育園における学童保育の実施」というもの。

世田谷区の人口微減という人口動態や、また、学童保育を外部化・民営化しようとしている背景をうけて、

どうせやるなら学童のためだけに新たなハコモノを設けるよりも、既存の子ども関連の資源を有効活用したほうがいいのでは?という意図もあり提案しました。

 

年齢ごと、あるいは事業所管ごと(縦割り)で子ども関連の政策は展開されていますが、

本来子どもの成長は連続性の中でとらえられ育まれるべきものでありますし、これからはそういう視点でシームレスに既存の子ども政策をとらえなおす必要があるのではないかと考えます。

 

もともと学童保育事業について、

区(児童課)の「学校内では狭隘化・大規模化しているので外部に新設・民営化したい」という方向性に対しては、

事業者に新たな場所を借りて手を挙げてもらうより、既存の子ども関連施設の有効活用で

なんとかならないのかな、というのと、保育園も定員割れをしているところが出てくる中でそうした場所をうまく繋げないかなと思ってきて。

 

町田市で「つながり送迎保育プロジェクト」展開している正和学園を視察させていただき、また、齋藤先生と様々意見交換させていただいたことで、政策の方向性を見出すことができました。

※つながり送迎保育プロジェクト町田:

 

 

 子ども家庭庁も「子ども大綱」6つの基本方針の1つに「こどもや若者、子育て当事者のライフステージに応じて切れ目なく対応し、十分に支援する」と打ち出し、また、現在策定中の区の基本計画でも「子ども・若者」施策を重点の1つに掲げていることもあり、こうした既存の枠組みを超えた子ども政策が必要になってきていると思います。

 

既存の枠組みを超え、シームレスに子ども政策をつなぐことで「子ども真ん中」を実現していくーーそんな政策提案も

来月の第4回定例会でも引き続き取り組みたいと思います。

 

 

 

 

世田谷区の進めるエコ住宅補助制度について

住宅における省エネや創エネなど環境性能を高めるべく設置された「エコ補助金」制度。

区のHPより:

https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/sumai/011/003/d00190129_d/fil/R5_rif_rinove.pdf

↑このリーフレットもそれが載っている区HPの説明も、改めて見てみて結構わかりにくいです(ありがちですが・・)

 

この補助金は、例えば、屋根の高反射率塗装や窓の二重窓化といった改修工事に際し、それを施工するの事業者(区内事業者限定)の方が依頼主からの施工内容について区に申請書を提出→区のほうで審査をし→補助金の決定をするという流れのもの。

この夏の猛暑をうけて、様々な形で区民の方や事業者の方からお声をいただいてきました。

 

区内リフォーム事業者や建設事業者の方からは、申請書を提出してから決定まで1か月かかり「時間がかかりすぎる」「オンライン申請にしてほしい」といったご意見。

HPにエクセルの申請書類フォーマットが載っているのですが、一回紙に出力し記入し(手書き)提出しなければならないそうです。せめて入力→メールにファイル添付でも可能にしては?と考えます。

また、高反射率塗装については、使用する塗料のカタログも添付が必要となっており、「該当する塗料は10種類しかなく毎回同じカタログをつけるので不要では?」との声も頂きました(使用する塗料について、カタログ内で特定するそうですが、別にカタログ自体を添付する必要はなさそうな・・)

 

他方、今回、政策経営部主導で、行政経営改革の様々なプランを展開しようと区議会にも説明があり、それによれば

こうした審査業務について外部委託を取り入れ、業務量を圧縮させていくとしています。

業務プロセスの見直しが必要と認識しているのはいい方向と思いますが、

政経部主導の見直しの手を借りるまでもなく、メール添付での提出を可とするとか、カタログはカタログ名やリンクを張っておけば可とするといった改善はすぐにでもできると思います。

 

地球沸騰化といわれるほどの猛暑を受けて、区民の皆さんが気候変動や環境エネルギーへの意識が高まる中で、

ニーズの増える補助事業については、処理能力を高めるべく業務改善を進めていただきたいです。(という趣旨で今週の本会議でも取り上げます)

 

 

 

グリーンインフラの拡充~4つ目のレインガーデンのその次は?

4年前からグリーンインフラを拡充させていく政策の1つとして取り上げてきたレインガーデン※

※6月議会で「個人宅などで実施できる雨庭」と取り上げた際の「雨庭」と「レインガーデン」と基本的には同じコンセプトで、日本語か英語の違い・・くらいのようです。

 

上用賀4丁目公園内にあったレインガーデンが窪地に石がゴロゴロしているだけで柵で囲んであるし、

「どうせならそこで遊べて、窪地の意味や水が吸収されていく様子なども体感できると・・」と議会提案し、3年前に

船橋4-3ひろば↓(写真)や山下児童公園内のレインガーデンが整備されました。

 

船橋4-3ひろばのことはこれまでも様々な形で取り上げてきました。

グリーンインフラの好事例として区内外で評価されているようです。

 

上述の2つ以外に、去年、南烏山2丁目の「みんなのにわ緑地」内と、また、シモキタ雨庭広場が整備。

 

シモキタ雨庭広場のほうは、最初の上用賀4丁目公園のものから進化して、「レインガーデン内の石組みも遊べる」ような設計になっており、敷地の高低差をうまく使ったレイアウトになっています↓

 

こうした公園内スペース(あるいは公園自体)が雨水浸透機能をもつレインガーデンになっていることは、

従来の憩いや遊びの場だけでなく豪雨対策にもなっていることを実際に見れるし体感もできるので、これからも広げていっていただきたいところです。

 

今年の夏は、「地球沸騰化」といわれるくらいの猛暑が続き、様々な場面で「緑があることはの貴重さ」を耳にしました。

レインガーデンは、今年度については整備されているものがなさそう?なので、この辺について来週の本会議でも拡充に向けて取り組んでほしい趣旨で質疑しようと思います。

 

↓さきほど訪れたシモキタ雨庭ひろばにて。