サティマインドフルネスセンターのブログ

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29Mar
- 寒さを感じる
  3月末に大雪自粛中の私たちに神様からのお届け物でしょうか。それとも大雪を降らせてちゃんと自宅待機するようにしてくださったのでしょうか。きっと両方ですねお花と雪のコントラストが美しすぎてなんだか楽しい1日です。ミモザと雪のコラボ桜の薄紅色と真っ白な雪新緑とのコラボも素敵ですまさか雪だるまにミモザでリボンをつけられるとは…季節のミックス息子の新入社員研修と入社式もコロナ対策で延期になりました。明日から自宅でWeb研修が始まるそうでなぜかウチに泊まりに来ました(笑)なにはともあれ家族が揃って嬉しい昨日はあたたかかったのに今日はとても寒かったですね。肌で感じるあたたかさや寒さに気持ちを向けてみると空気の柔らかさや凛とした感触を楽しむことができます。寒い=嫌だという考えを一旦脇に置いてみて寒さを寒さとしてただ感じてみてください。今までとは少し違った感じ方ができるかもしれません。
28Mar
- 最高な朝
  自宅待機1日目。ふかふかタオルが両親から届きました。明るいうちからゆっくり湯船に浸かってふかふかタオルにくるまって幸せを満喫今朝目が覚めたら鳥が素晴らしく素敵な声で鳴いていました。窓を開けると風がサーーっと入ってきて、夜中のこもった寝室の空気が軽くなりました。窓の外に目をやると満開の桜。しばらく目を閉じて窓枠にもたれて少し肌寒い春の風や小鳥の歌声を堪能して朝のコーヒーを淹れて素敵な朝でした。1ヶ月前から予約していた明日のヘアカットは残念ですがキャンセルしました来週末も自粛みたいなのでしばらく髪は切れないかな。この際少し伸ばしてイメチェンしてみるのもいいかも
27Mar
- コロナ自粛
  小池都知事の外出自粛要請を受け私の勤める会社が急遽明日から4/12までテレワークを実施することになりました。テレワークと言っても派遣社員なので実質自宅待機ですがお給料の保証をしてくださるとのことで心から感謝です。連日コロナのニュースばかりですがこんな時だからこそ消費主義、快楽主義、刹那主義まっしぐらだったこの世界全体が、「内」に目を向ける機会だと捉えたいと思います。それに気づくためにこんなにも多くの人々が苦しみ、亡くなっている状況はこの上なく重大で哀しい事態ですが哀しみ、騒いでいるだけでは苦しみ、亡くなった方々に申し訳ない気がします。この事態から何かを必ず掴み取りたい。少しのもので少しのことで人は幸せを感じることが出来ると思います。まずは身近な主人と仲良くしてみよう
23Feb
- 週末の朝ごはん
  今日は休日ですお日様も優しくゆったり気分ですなんだか無性にサンドイッチが食べたくなりおもむろにキッチンに立ちましたパンの焼ける香り包丁で具材を切る感覚卵やベーコンがフライパンの上でジューーーーっとたてる音。全てがご馳走ですまな板の上にお花畑が出現
08Oct
- 自律神経と呼吸の関係
  こんにちは！サティマインドフルネスセンターの阿久津かおりです。今日は心と体における自律神経と呼吸の関係についてご紹介したいと思います。わたし達人間には「交感神経」と「副交感神経」がそなわっています。交感神経が優位になると瞳孔が開き、心拍数や血圧が上昇しいわゆる「戦闘モード」になります。反対に副交感神経が優位になると心は安らいだ状態になり戦闘状態で疲れた体は修復・休息へと向かいます。仕事や学校などでがんばる場面では交感神経が優位になり戦闘モードで活動し、自宅では副交感神経が優位になり心や体を休息させるなどわたし達はバランスを保ちながら日常生活を送っているのです。そしてそれら交感神経と副交感神経の総称が「自律神経」と呼ばれます。自律神経は循環、呼吸、消化、代謝、分泌体温保持、排泄や生殖といった生きるために必要な無意識下の営みを自動的に調節していますがストレスなどに長時間さらされると自律神経が乱れ、体に様々な不調が起きて病気になりやすい体になることが解っています。自律神経の乱れによる症状には下記のようなものがあります。眠れない肩や腰がこわばり痛みを感じる休んでも体が癒されない免疫力が低下し風邪を引きやすくなる抑うつ状態や不安症状が続くなどこの乱れてしまった自律神経を整えるのに有効なのが「呼吸瞑想」です。寝ていても起きていても絶えずしている呼吸は意識下で動かす「本性神経」と無意識下で動く「自律神経」の両方をつかさどっています。呼吸を整えることはすなわち自律神経を整えることにもなるのです。呼吸はいつでもどこでも行うことができるため数ある瞑想法の中でも最初に取り組むことが多い瞑想法とされています。次回は具体的に呼吸瞑想についてお話ししたいと思います。
04Oct
- 10月第1週目セッション
  こんにちは！サティマインドフルネスセンターの阿久津かおりです。10月第1週目のマインドフルネスセッション朝まで雨が降っていましたがせせらぎの家に到着する頃には爽やかに晴れわたり気持ちの良い風が吹いてきました呼吸への集中の仕方は毎回お話しします体が硬くても大丈夫前屈など痛みを感じるようであれば膝を曲げていただいて問題ありません。｢こうするとここが伸びるな〜｣｢ここまでやると少し痛いな｣など、素直にご自身の感覚を受け取ってみてください。ここは美しいポーズをとったり体を柔らかくするためにギューギューがんばる場ではありません。心地よい範囲で体を動かしただただ素直にご自身の体の声に耳を傾けてみてください参加希望の方はこちらからどうぞ「秋のマインドフルネスセッションのお知らせ」
27Sep
- 中高生もご参加いただけます
  こんにちは！サティマインドフルネスセンターの阿久津かおりです。先日お知らせしたマインドフルネスセッションは日々のストレスから開放されたい大人の方はもちろんですが不登校などに悩む中高生も大歓迎です。大人が考えるより遥かに精神的・肉体的に追い込まれている現代の子どもたち。ひと呼吸おいて本来の自分を取り戻す時間をプレゼントしてみませんか？最初に3分間瞑想法を行い呼吸への集中の仕方を覚えます。次にマインドフルネスヨガで体の感覚に注意を向けます。その後、20〜25分程度の瞑想を行いシェアリングという自分の感じたことを言葉にするセッションを経て終了です。瞑想の始まりや終わりはティンシャと呼ばれるチベットで作られたベルで優しく合図をします。※お子様だけが参加される場合保護者の方は基本的に見学不可とさせて頂いております。これはお子様がご両親に｢普段見せている姿｣を気にせずありのままの姿を素直に出せるようにとの配慮です。保護者の方がご一緒に参加される場合はこの限りではございませんので是非お子様とマインドフルに過ごすとはどういう事なのかを体験しご家庭でも再現して頂きたいと思います。参加方法はコチラ↓｢秋のマインドフルネスセッションのお知らせ｣
19Sep
- 【お知らせ】秋のマインドフルネスセッションのお知らせ
  こんにちは！サティ・マインドフルネス・センターの阿久津かおりです。たまに暑い日が戻りつつ確実に秋へと季節が移ろっていますね。今日は秋のマインドフルネスセッションのお知らせです。サティ・マインドフルネス・センターは東京都清瀬市を中心に活動しています。日本の美しい秋を楽しみながら古民家で夏の疲れをマインドフルネスで癒やしてみませんか？【10月のセッション】＜場所＞清瀬市下宿地域市民センター「せせらぎの家」下宿地域市民センター※無料駐車場あり＜日時＞毎週（金）9時30分～11時00分＜参加費＞3,000円/回　　　　　　　　　※当日現金にてお願いいたします＜持ち物＞ヨガマット、座蒲、ブランケット、飲み物、汗ふきタオル※ヨガマットはブランケットやバスタオルなど、座蒲はクッションや枕などで代用していただけますので、お持ちでない方もどうぞ安心してご参加ください。更衣室はございませんので体を締め付けず、あぐらの姿勢を取れる服装でお越しください。＜定員＞6名/回【お申し込み方法】sati.maindfulness.center@gmail.comまで「○月○日せせらぎ参加希望」のタイトルでセッション3日前までに以下事項をお知らせください。①お名前（ふりがな）②電話番号③メールアドレス④その他ご質問等※必ず返信させていただきますので返信が届かない場合は迷惑フォルダー等をご確認ください☆気温が気持ちの良い日は庭への窓を開放して季節の空気を味わいます。庭に面した回廊で瞑想を行うこともあります室内で行いたい方は室内で行っていただきます趣のある古民家で深呼吸する心と時間を取り戻してみませんか？皆様のご参加を心よりお待ちしております。
09Sep
- 音に気持ちを向けてみる
  こんにちは！サティ・マインドフルネス・センターの阿久津かおりです実は先週から体調を崩しております。膠原病の一種である関節リウマチだと判明したのが先月末。抗がん剤として使われる薬をこの先一生飲み続けることが決まりました。さすが抗がん剤だけあって薬を飲むと週の前半は具合が悪い日々が続きます。自分の免疫を抑える薬なのでもともと繰り返しやすい膀胱炎も今年すでに3回目の再発です。マインドフルネスは短い時間でも毎日続ける方が良いのは確かですが体調不良の時には無理してでも瞑想する必要はありません。横になって呼吸や音、香りなどに気持ちを向けるやり方でOKあちこち心が散らばるときは呼吸に集中してみましょうと先日お伝えしましたが音に気持ちを向けてみるのもおすすめです私はどちらかというと音に気持ちを向けるほうが向いているようです。窓を開けて鳥のさえずりや、風の音、木々のざわめきなどに意識を向けます。気持ちいいですよ～～私の瞑想中のおすすめBGMはこちら瞑想にピッタリなBGM
07Sep
- 瞑想の実践について
  こんにちは！サティ・マインドフルネス・センターの阿久津香里です今日はマインドフルネス瞑想のベーシックな実践方法についてお伝えしたいと思います。一般的に座禅というと結跏趺坐（けっかふざ）や半跏趺坐（はんかふざ）など足を深く組む画像が出てくるかと思います。けっかふざ＜結跏趺坐＞はんかふざ＜半跏趺坐＞体の硬さや癖、好み、体調によっては結跏趺坐や半跏趺坐では痛みを感じて瞑想に集中できない方もいらっしゃいます。私自身、関節の持病があるため結跏趺坐も半跏趺坐もできません。そういう場合は「あぐら」で全く問題有りませんし正座の方がよろしければ、それでもOKです。アメリカのマインドフルネスセッションでは椅子に腰掛けて行う方も大勢いらっしゃいますし体の状態によっては横になって行う方もいらっしゃいます。大切なのは体の中心が「凛と」していると感じられるかどうかです。座って行う場合は以下の様に座ります。①頭のてっぺんが天井に吊られるイメージで背筋を伸ばし（足を組み）座る。②手のひらを上にして膝の上に置くか膝の上や下腹部のあたりで印を組む。③顎は少し引き、少し微笑む様な表情でおこなう。④舌を上の歯の裏に付ける。⑤体を前後左右に揺らし中心軸を探す。※「調身」といいます。⑥目はそっと閉じるか1ｍ程度前の床を見る。※「半眼」ハンガンといいます。⑦鼻で呼吸をする。この状態をつくりゆっくりと呼吸に意識を向けます。鼻を通る空気の流れに集中したり胸やお腹が膨らんだり　しぼんだりする感覚に意識を向けると「呼吸に集中する」という感覚がわかりやすいかと思います。ところで「サティ・マインドフルネス・センター」の「サティ」どの様な意味かご存知でしょうか。サティには物事を心に留めておくことや念などと共に「気づき」という意味があります。マルチタスクにすっかり慣れてしまっている私達の脳は呼吸に集中していてもすぐあれこれ考え始めます。「夕飯の献立どうしようかな。」「上司に言われていた書類の下調べは・・・」「あの人あの時あんなこと言ってひどい。」などなど面白いほど色々と浮かんでは消えると思います。「雑念」と聞くと悪い事のように考えがちですが自分を責めることはありません。だいじょうぶ。瞑想に不正解はありません。貴方のあるがままに呼吸すること。それだけでよいのです。あれこれ考えが巡りどうにも呼吸に集中できなくて困ってしまったら「あ、私いま注意がそれているな。」と気づくにとどめましょう。気づいてまた　そっと呼吸に戻ってくる。それが「いま」「ここ」に戻ってくる方法です。私達は1秒前の空気を吸うことはできませんし目の前に存在する空気以外を吸うこともできません。「いま」「ここ」にある空気しか吸うことはできないのです。頭の中が自分が思っているよりもたくさんの事でいっぱいになり過ぎているなと気づくこと。自分の疲れに気づくこと。自分はあるがままの状態ですでに素晴らしい存在なのだと気づくこと。心穏やかに時には心荒ぶるままに、ただ座り、息を吸い、吐く。その繰り返しで散らばってしまった心と意識は自然と貴方の中に戻ってくるはずです。ただ、気づいてみましょう。ただ、座ってみましょう。ただ、呼吸してみましょう。
05Sep
- で、結局マインドフルネスって何？～パート③～
  こんにちは！サティ・マインドフルネス・センターの阿久津香里です。前回の続きです。で、結局マインドフルネスって何？～パート①～で、結局マインドフルネスって何？～パート②～今日は私の初めてのマインドフルネス体験について。そんな訳で壮大に鬱病を発症した私ですがなにをどうすればよいのか分からず途方に暮れていました。体の病気なら数値や薬で治っていく様子が分かりそうですが心の病気を治すと言ってもどうすればいいのか？どうなれば「治った」と分かるのか？手取り40万円稼いでいた仕事もなくなり無能感、無力感に押しつぶされる日々。このままいっそソファーになってしまった方が人の役に立てるんじゃないかなんてグルグル考えていました。そんな私にアメリカの母からLINEが。母：「マインドフルネスって知ってる？」私：「マインド・・・なに？」母：　「心を今に集中させて心の傷を癒やすの。説明難しいから取り急ぎ本送るわ。あと日本でマインドフルネスできるところ探しといてあげる。」ということで速攻送られてきたのがコレ↓せっかく送ってくれたんだし読まないと悪いし藁にもすがる思いだし・・・でも開いてみると難しそう！・・・な気がする。で、しばらく放っておきました（笑）まあ鬱だったのでとにかく何もする気が起きなかったんです。そうこうする内に業を煮やした母が日本でマインドフルネスができる心療内科のクリニックを探して連絡までしてしまいました。もう行くしかない・・・最初の感想「わたし・・・かなり場違いじゃない？」（笑）ヨガマットなんて見たことも触ったこともなかったしヨガとかムリムリ！カラダかたいし仏教は知っていましたが瞑想ってなんか胡散臭くて全く興味なかったしとりあえず誰にも気付かれないように部屋の隅っこに言われるがままヨガマットを敷き体育座りをして（私の中では自分が1番小さく見えるのが体育座りな気がしたので（笑））空気のように開始時間を待っていました。するととても穏やかな笑顔が素敵な女性のインストラクターが近づいてきて「初めてですか？」と話しかけてくださり簡単にマインドフルネスについて説明をしてくださいました。マインドフルネスは私達の心を「いま」「ここ」に取り戻す練習をすることです。過去に起きたことや未来について考えが溢れてしまい私達は「いま」を体験できていないことがとても多くその状態が続くと心や脳はとても疲れてしまうということがわかっています。最初は考えがあちこちに飛んでしまいますがそれに対して「いけないことをした」などと価値・判断することはしません。ただ「あ、今わたし過去について考えているな」と気付きまた呼吸に戻る。それだけでいいんです。あれこれ考えず「何もしないことをする。」これがマインドフルネスです。私はただ「はぁ・・・何もしないことをする・・・」とだけ答えました。ヨガなんて無理だと不安がる私が体がとんでもなく硬いことを伝えるとこれまた穏やかな笑顔で大丈夫ですよ。マインドフルネスヨガにとって一番大切なことは体の声を聴くことです。痛いな。気持ちいいな。こうするとここが伸びるんだ。そんな風にご自分のできる範囲内で体を動かしてみてください。大切なのは決して無理をしないこと。そして自分の体の声に耳を傾けることです。周りの方がやっているとつい頑張ってしまいたくなるかもしれませんがあ、これは無理だな。と感じたらお休みしていてください。と答えられました。人生初めてのマインドフルネスを終え電車の中から母にLINEをしました。「なんかまだよく分からないけどすごく不思議な感じがした。とても穏やかで心が静まるっていう経験は初めてしたかもしれない。」後で聞いた話ですがアメリカでマインドフルネスに出会った母はこれで自分の鬱病とアルコール依存症が治らなければもう死ぬしかないという覚悟でマインドフルネスに参加したそうです。何十年も鬱病とアルコール依存症に苦しんだ母は今とても穏やかで幸せな毎日を送っています。そして私もこの1年という短い期間で劇的な回復を遂げ小さく、そして大いなる感謝に溢れた毎日を過ごしています。何もしないことをする心を「いま」「ここ」に取り戻す親子2代に渡る鬱病患者が自身の実体験をもとに効果を実感したからこそ周りの皆さんにも少しでもマインドフルネスについて知っていただきたい。そしてもしいま息苦しさに苦しんでいる方がこのブログによってマインドフルネスを知り、そして少しでも救いになることができたならそれはとても幸せなことだと考えています。次回はマインドフルネスの実践についてお伝えしたいと思います。
04Sep
- で、結局マインドフルネスって何？～パート②～
  こんにちは！サティ・マインドフルネス・センターの阿久津香里です昨日の続きです。で、結局マインドフルネスって何？～パート①～今日は私がマインドフルネスに出会うまでを書きたいと思います。私の母は、私が2歳、弟が産まれてまもなく父が別の女性と不倫して離婚した頃から重度の鬱病を発症しアルコール依存症に陥りました。5歳頃までは母と弟と3人で暮らしていましたがご飯もまともに与えられず低血糖になりガタガタ震えている孫（わたし）を見かねた祖父母と同居することに。これで安心かと思いきや母は厳しい祖父母との関係にも疲れ果て真っ暗な部屋に引きこもる様になりました。祖母が作る料理を毎日部屋の前まで運ぶのが私の役目。記憶をなくすほどお酒を飲む母に叩かれ、つねられ、髪をひっぱられ祖父母に内緒でお酒を買ってこいとお使いを頼まれるのが苦痛でした。（当時は子どもでもお酒が買えたのです）ある日、私がお酒を買いに行ったことを察した祖父が家の門で待ち構えていました。私はお酒の入った袋をそっと門のそばに置いて逃げました。後で母からどうしてお酒も持って逃げなかったのかと責められたことを思い出します。シラフの母は大好きでしたがお酒を飲んだ母は大嫌いでした。1滴でも飲むとすぐ分かるのです。「飲んだな」と察知するとなるべく寄り付かないようにしていました。ピアノの中、鏡台、タンスの中などあらゆる場所にお酒を隠す母。最後には料理酒まで飲んでいました。そんな母でも精神病院に強制入院させられていた時期は寂しくて母のクローゼットを開けて母の洋服の匂いを嗅いでいたのを今でも鮮明に覚えています。そういった環境で育ちましたが私はもともと　とても明るい性格で小学生の頃から高校１年生までいわゆる「ナチュラルリーダー」の様な存在でした。自分で希望しなくてもなぜかいつも学級委員やリーダーに推薦されそして例外なくそのまま選ばれて常に中心的な役割を担っていました。私自身それを負担だと思ったこともなくまあそんなものかなと生きてきましたがお勉強の方はからっきし。勉強する気がなかったんです（笑）そんな私に転機が。16歳の時、母の再婚で渡米したのです。普通の会話さえ分からないという環境に放り込まれ「わからない」という恐怖心から毎日学校から帰宅後8時間勉強する様になりました。結果、大学を次席で卒業し「どこへ行っても目立つ明るい自由奔放な面倒見の良い親分気質。でも勉強はからっきし」だった私は「勤勉でおとなしく、ニコニコいい子で勉強だけはよくできる優等生」に変貌を遂げました。それからの人生はどこへ行っても、何をしても「優等生」会社では期待を裏切らず出世。転職すれば社長のすぐ下で管理職。どんな組織でも「デキる人間」だと一目置かれるようになりました。マルチタスクが当たり前。マルチタスクは正義。電話をしながら書類を作成し、会議では何種類ものタスクが常に同時進行。電話中でも来客中でも職員が入れ代わり立ち代わり指示を仰ぎに来る。行政とのやりとりをしながら社長について終電まで顔つなぎの挨拶回り。一晩でUNOみたいになる名刺の束。ちなみにシングルマザーで養育費なし。3人の子どもたちを育てながらの仕事でした。でもまあそこまではなんとかなってたんです。そこに同僚の「注意」が常に入ったのがいけなかった（笑）恐らく善意からだと思われるその「注意」は「全てのメール」「全ての電話」「全ての対応」にわたり私に向けて出され私はそれを改善するのに必死でした。「私がうまく仕事をまわせていないから良かれと思って教えてくれているんだ。やってやれないことなんてこの世にはない。勉強して、スキルを磨いて彼女に認めてもらおう。」とにかく必死でした。「注意されないように」「彼女に認めてもらえるように」それしか考えられなくなっていきました。1年が経つ頃なぜか字がうまくかけなくなり、物事を整理して考えられなくなり、物忘れがひどくなり、全てをメモるようになり、頭痛やひどい蕁麻疹に日々悩まされるようになり石のような肩こりや肩甲骨の張りが慢性的になり私は　ちっとも「デキる人間」ではなくなってしまいました。蕁麻疹が体中に出た頃の写真救急病院で点滴治療になりました。当然そんな私は同僚の彼女から更に注意を受け続けることになります。そしてある日壊れました。バラッバラになって突然パタっと会社にいけなくなったのです。もうお分かりですね。そうです鬱病を発症したのです。その頃の私は「ソファーの一部」と化しハエが腕にとまるので腕を動かしてもハエが逃げないという世にも奇怪な　もはやハエにすら人間だと認識されない様なありさまでした。当時　娘に「ママにそっくり」だと言われたペーパーナプキンです（笑）そんな状態になった私はそこで初めて「マインドフルネス」の存在を知ることとなるのです。たった1年前の出来事です。で、結局マインドフルネスって何？～パート③～に続く・・・
03Sep
- で、結局マインドフルネスって何？～パート①～
  こんにちは！サティ・マインドフルネス・センターの阿久津香里です。最近ますます「マインドフルネス」というワードがあちこちで聞かれるようになってきました。Google、Apple、ゴールドマン・サックス、P＆G・・・大きく優良とされる企業ほどマインドフルネスを取り入れているのはなぜでしょうか。私達は日々様々なストレスにさらされています。それは専業主婦だろうが、会社の社長さんだろうが国家権力だろうが、立場は一切関係ありません。「息苦しい」「大変だ」「辛い」という感覚は社会的立場によって大小決まるわけではないからです。ネットの普及による情報の氾濫社会における役割の多様化家庭や会社での人間関係の複雑化など私達はいつのまにか同時に複数のタスクをこなすことが当たり前の生活を送る様になりました。マルチタスクを行える人間が優秀でひとつずつ何かを行う人間は要領が悪く無能であるかの様な風潮がうまれました。そんな流れの中、いま自分が思っていたよりも心も体も疲れ果てていることにはたと気づき始めた人が増えています。テレビを見ながら食事をする。会議に参加しながらメールの確認をする。子どもとお喋りしながらママ友からのLINEに返信する。普通の光景ですよね。でもちょっと立ち止まってよく考えてみてください。私達はいつの間にか「見ることなくものを見て」「味わうことなくものを食べ」「感じることなく話して」「・・・で、わたし今日、結局何してたんだっけ？」そんな風に感じたことはありませんか？人間の脳はもともとそんなに高性能にはできていません。マルチタスクの日々を過ごすうちに脳の疲労は蓄積されていきます。心が目の前の「もの」や「こと」から離れていると心は散漫な状態つまり「薄い」状態になっていきます。その状態で仕事や家事などやらなければならないタスクに次々と襲われ続けると心の濃度はますます「薄く」なり次第に集中力が低下していきます。そんな自分の状態を知ってか知らずか私達は自分自身に次々とタスクを覆い被せていきます。すると次第に脳や心は疲れはじめわずかな刺激にも過敏に反応していくようになります。その状態が続くとやがて「うつ病」やその他体調不良をきたしもう自分ではどうにもならない状態になってしまう場合があります。それが2018年10月の私です。「で、結局マインドフルネスって何？～パート②～」に続く・・・
02Sep
- はじめまして！
  はじめまして！サティ・マインドフルネス・センターの阿久津香里です。マインドフルネス・ヨガ・瞑想について発信しています。心がザワザワと落ち着かないことはありませんか？思い切り息を吸い込んでも肺いっぱいに空気が入ってこない感じがしませんか？頭の中が過去に起きた嫌な出来事や、まだ起きてもいない未来への不安でいっぱいになり「心ここにあらず」の状態になっていませんか？マインドフルネスは貴方の心のバランスを整えるために、いったん頭で考えることをやめ、散らばってしまった心を「いま」「ここ」に取り戻す方法です。心のバランスを取り戻すためにこのブログが少しでもお役に立てたなら幸いです。