こんにちは!

サティ・マインドフルネス・センター

阿久津香里です

 

昨日の続きです。

で、結局マインドフルネスって何?~パート①~

 

今日は私がマインドフルネスに出会うまでを

書きたいと思います。

 

 

私の母は、私が2歳、弟が産まれてまもなく

父が別の女性と不倫して離婚した頃から

重度の鬱病を発症し

アルコール依存症に陥りました。

 

5歳頃までは

母と弟と3人で暮らしていましたが

ご飯もまともに与えられず

低血糖になりガタガタ震えている孫(わたし)を

見かねた祖父母と同居することに。

 

これで安心かと思いきや

母は厳しい祖父母との関係にも疲れ果て

真っ暗な部屋に引きこもる様になりました。

 

祖母が作る料理を

毎日部屋の前まで運ぶのが私の役目。

 

記憶をなくすほどお酒を飲む母に

叩かれ、つねられ、髪をひっぱられ

祖父母に内緒で

お酒を買ってこいとお使いを

頼まれるのが苦痛でした。

(当時は子どもでもお酒が買えたのです)

 

ある日、私がお酒を買いに行ったことを

察した祖父が家の門で待ち構えていました。

私はお酒の入った袋を

そっと門のそばに置いて逃げました。

 

後で母から

どうしてお酒も持って逃げなかったのかと

責められたことを思い出します。

 

シラフの母は大好きでしたが

お酒を飲んだ母は大嫌いでした。

 

1滴でも飲むと

すぐ分かるのです。

 

「飲んだな」と察知すると

なるべく寄り付かないようにしていました。

 

 

ピアノの中、鏡台、

タンスの中など

あらゆる場所にお酒を隠す母。

最後には料理酒まで飲んでいました。

 

そんな母でも

精神病院に強制入院させられていた時期は

寂しくて母のクローゼットを開けて

母の洋服の匂いを嗅いでいたのを

今でも鮮明に覚えています。

 

 

 

そういった環境で育ちましたが

私はもともと とても明るい性格で

小学生の頃から高校1年生まで

いわゆる

「ナチュラルリーダー」の様な存在でした。

 

自分で希望しなくても

なぜかいつも学級委員やリーダーに推薦され

そして例外なくそのまま選ばれて

常に中心的な役割を担っていました。

 

私自身それを負担だと思ったこともなく

まあそんなものかなと生きてきましたが

お勉強の方はからっきし。

勉強する気がなかったんです(笑)

 

 

そんな私に転機が。

 

 

16歳の時、母の再婚で渡米したのです。

 

普通の会話さえ分からないという

環境に放り込まれ

「わからない」という恐怖心から

毎日学校から帰宅後

8時間勉強する様になりました。

 

 

結果、

大学を次席で卒業し

 

「どこへ行っても目立つ明るい

自由奔放な面倒見の良い親分気質。

でも勉強はからっきし」

 

だった私は

 

「勤勉でおとなしく、

ニコニコいい子で

勉強だけはよくできる優等生」

 

に変貌を遂げました。

 

 

それからの人生は

どこへ行っても、何をしても

「優等生」

 

会社では期待を裏切らず出世。

転職すれば社長のすぐ下で管理職。

どんな組織でも

「デキる人間」

だと一目置かれるようになりました。

 

 

マルチタスクが当たり前。

マルチタスクは正義。

 

電話をしながら書類を作成し、

会議では何種類ものタスクが常に同時進行。

電話中でも来客中でも

職員が入れ代わり立ち代わり

指示を仰ぎに来る。

行政とのやりとりをしながら

社長について終電まで顔つなぎの挨拶回り。

一晩でUNOみたいになる名刺の束。

 

ちなみにシングルマザーで

養育費なし。

3人の子どもたちを育てながらの仕事でした。

 

でもまあ

そこまではなんとかなってたんです。

 

そこに同僚の

「注意」

が常に入ったのがいけなかった(笑)

 

恐らく善意からだと思われる

その「注意」は

「全てのメール」「全ての電話」「全ての対応」

にわたり私に向けて出され

私はそれを改善するのに必死でした。

 

 

「私がうまく仕事をまわせていないから

良かれと思って教えてくれているんだ。

やってやれないことなんてこの世にはない。

勉強して、スキルを磨いて

彼女に認めてもらおう。」

 

とにかく必死でした。

 

「注意されないように」

「彼女に認めてもらえるように」

それしか考えられなくなっていきました。

 

1年が経つ頃

なぜか字がうまくかけなくなり、

物事を整理して考えられなくなり、

物忘れがひどくなり、

全てをメモるようになり、

頭痛やひどい蕁麻疹に日々悩まされるようになり

石のような肩こりや肩甲骨の張りが慢性的になり

 

私は ちっとも

「デキる人間」

ではなくなってしまいました。

 

蕁麻疹が体中に出た頃の写真

救急病院で点滴治療になりました。

 

 

当然そんな私は

同僚の彼女から

更に注意を受け続けることになります。

 

 

そしてある日壊れました。

 

 

バラッバラになって

突然パタっと

会社にいけなくなったのです。

 

 

もうお分かりですね。

 

 

そうです

鬱病を発症したのです。

 

 

 

その頃の私は

「ソファーの一部」と化し

ハエが腕にとまるので

腕を動かしてもハエが逃げないという

世にも奇怪な もはやハエにすら

人間だと認識されない様なありさまでした。

 

当時 娘に

「ママにそっくり」

だと言われたペーパーナプキンです(笑)

 

 

そんな状態になった私は

そこで初めて

「マインドフルネス」

の存在を知ることとなるのです。

 

 

 

たった1年前の出来事です。

 

 

 

で、結局マインドフルネスって何?~パート③~

に続く・・・