こんにちは!

サティ・マインドフルネス・センター

阿久津香里です

 

今日はマインドフルネス瞑想の

ベーシックな実践方法について

お伝えしたいと思います。

 

 

 

一般的に座禅というと

結跏趺坐けっかふざ)半跏趺坐はんかふざ)など

足を深く組む画像が出てくるかと思います。

 

けっかふざ

<結跏趺坐>

 

 

はんかふざ

<半跏趺坐>

 

 

体の硬さや癖、好み、体調によっては

結跏趺坐や半跏趺坐では痛みを感じて

瞑想に集中できない方もいらっしゃいます。

 

私自身、関節の持病があるため

結跏趺坐も半跏趺坐もできません。

 

そういう場合は「あぐら」で

全く問題有りませんし

正座の方がよろしければ、それでもOKです。

 

アメリカのマインドフルネスセッションでは

椅子に腰掛けて行う方も大勢いらっしゃいますし

体の状態によっては

横になって行う方もいらっしゃいます。

 

大切なのは体の中心が

「凛と」している

と感じられるかどうかです。

 

 

 

座って行う場合は以下の様に座ります。

 

①頭のてっぺんが

天井に吊られるイメージで背筋を伸ばし

(足を組み)座る。

 

 

②手のひらを上にして膝の上に置くか

膝の上や下腹部のあたりで印を組む。

 

 

 

 

③顎は少し引き、

少し微笑む様な表情でおこなう。

 

 

④舌を上の歯の裏に付ける。

 

 

⑤体を前後左右に揺らし

中心軸を探す。

※「調身」といいます。

 

 

⑥目はそっと閉じるか

1m程度前の床を見る。

※「半眼」ハンガンといいます。

 

⑦鼻で呼吸をする。

 

この状態をつくり

ゆっくりと呼吸に意識を向けます。

 

鼻を通る空気の流れに集中したり

胸やお腹が膨らんだり 

しぼんだりする感覚に意識を向けると

「呼吸に集中する」

という感覚がわかりやすいかと思います。

 

 

 

ところで

 

「サティ・マインドフルネス・センター」

「サティ」

 

どの様な意味かご存知でしょうか。

 

サティには

物事を心に留めておくことや

念などと共に

「気づき」という意味があります。

 

 

 

マルチタスクにすっかり慣れてしまっている

私達の脳は呼吸に集中していても

すぐあれこれ考え始めます。

 

「夕飯の献立どうしようかな。」

「上司に言われていた書類の下調べは・・・」

「あの人あの時あんなこと言ってひどい。」

 

などなど

面白いほど色々と浮かんでは消えると思います。

 

「雑念」

と聞くと悪い事のように考えがちですが

自分を責めることはありません。

 

だいじょうぶ。

瞑想に不正解はありません。

 

貴方のあるがままに呼吸すること。

それだけでよいのです。

 

あれこれ考えが巡り

どうにも呼吸に集中できなくて困ってしまったら

「あ、私いま注意がそれているな。」

 

と気づくにとどめましょう。

 

 

気づいて

また そっと呼吸に戻ってくる。

 

それが

「いま」「ここ」

に戻ってくる方法です。

 

私達は1秒前の空気を吸うことはできませんし

目の前に存在する空気以外を

吸うこともできません。

 

「いま」「ここ」

にある空気しか吸うことはできないのです。

 

頭の中が自分が思っているよりも

たくさんの事でいっぱいになり過ぎているなと

気づくこと。

 

自分の疲れに気づくこと。

 

自分はあるがままの状態で

すでに素晴らしい存在なのだと気づくこと。

 

心穏やかに

時には心荒ぶるままに、

ただ座り、息を吸い、吐く。

 

その繰り返しで

散らばってしまった心と意識は

自然と貴方の中に戻ってくるはずです。

 

 

ただ、気づいてみましょう。

ただ、座ってみましょう。

ただ、呼吸してみましょう。