「部活が終わったら頑張るんで」
そう宣言していた受験生が、本当に頑張った例を私は知りません。
「夏休みは死ぬ気で頑張ります!」
そう宣言していた生徒が、実際死ぬ気で頑張った例も私は知りません。
部活が終わってから頑張れる子は、部活をやっているときも頑張れた子。
夏休みを死ぬ気で頑張れる子は、夏休み前からも頑張ってきた子。
私はそう思っています。
「今からやっても間に合いますか?」
これも一時的にやる気になった生徒からよく発せられる言葉ですね。
以前の私は、生徒のやる気を促したいという意味で、「今からでも間に合うから頑張れ!」といった答え方をしていました。
でも実際のところ、こういった言葉を発した生徒が本気で間に合わせようと頑張った姿もほとんど見たことがありません。
「今からやっても間に合いますか?」
「今まではさんざんサボってきたけど、ここで心を入れ換えて頑張りたい!」
一見、やる気にあふれた言葉に聞こえます。
でもそれは裏を返せば、
「今までサボってきたことを全て棚に上げて、最後においしい所だけが欲しい!」
というとても都合の良い言葉でもあります。
この言葉を発する生徒の多くは、それまでの自分の態度を心から反省しているというよりは、きっと後者の意味で使っていることが多いのではないでしょうか。
そのため一時的にやる気になることはあっても、いざやろうとするとその苦しみに耐えられずに結局やらなくなる、というのが現実のようです。
もともと「勉強体力」が鍛えられていないわけですから、私からすれば「まあ、そうなるよね」といった感じです(笑)。
長い間、生徒を教えてきて確実に言えること。
それは、その時その時のやるべきことをきちんとやってきた生徒が、第一志望の高校や大学への切符を手にしているということ。
そして口先だけ大きい目標を掲げても、普段やるべきことをやってこなかった生徒が、自分の希望する高校(大学)には受からなかったという現実です。
この現実はきっとこれから先も覆されることはないでしょう。
「今からやっても間に合いますか?」
その言葉に対する今の私の答えは、ひとこと「間に合わない」です。
夢のない答え方に聞こえるかも知れませんが、それが現実ですから仕方ありません。
だって、本当に「間に合う」生徒なら、そんなことを人に尋ねる前に、自分で考えてとっくに行動に移しているはずですから。
「夏休みは死ぬ気で頑張るから!」
親は騙せても、私は騙されませんよ(笑)。
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